「ちはやふる」登場人物のキャラクターと人間関係の相関図

登場人物の相関図

「ちはやふる」は、競技かるたを題材とした青春ストーリーです。主人公を取り巻く恋愛物語よりも、競技かるたに打ち込む仲間との関係や、支えとなる恩師や家族との関係に重点が置かれています。

しかし恋愛の要素がゼロというわけではありません。恋愛要素もうまく加味されているところが面白さのひとつでしょう。

そこで今回は、主人公の千早を取り巻く恋愛を中心に、登場人物たちの相関図を解説していきます。

下に、「ちはやふる」の主な登場人物たちの相関図を書いておきましたのでご覧ください。

※各登場人物の解説については、「ちはやふる」登場人物のキャラクターと人間関係を詳しく解説1ちはやふる」登場人物のキャラクターと人間関係を詳しく解説2を参照してください。

主人公の千早を取り巻く恋愛相関図

主人公の綾瀬千早(あやせ ちはや)と幼なじみの綿谷新(わたや あらた)と真島太一(ましま たいち)は、ともに千早に好意を寄せています。

現時点では千早が、新と太一どちらに好意を寄せているのかはっきりとは描かれてません。

<ここからはあらすじのネタバレを含みますのでご注意ください>

NAVER まとめより

千早、新、太一の関係には長い間、大きな進展はなく、新・太一の二人が千早を想い続けたまま展開していくのかと思われていました。しかし、ちはやふる23巻あたりから、新と太一がそれぞれ千早に自分の想いを伝えます。

太一の告白に対しては、応えられないと、その場で返事をした千早ですが、新の告白に対してはきちんと返事をしていない状態です。

新の告白以来、明らかに新を意識している千早の様子が描かれていて、千早が新を尊敬する気持ちが恋に変わっている可能性が濃厚です。

千早が太一の気持ちを受け入れられなかったことで、太一は、千早からも、瑞沢高校かるた部からも遠ざかっています。三人の関係は「かるた」だけではなくなりました。

今後は以下の展開(予想)に注目していきたいところです。

<展開1>新の告白に対し、千早が返事をする時期と答えの内容。

<展開2> 新から告白されてからの千早の様子からすると、おそらく千早も新に恋心を抱いていて、二人が恋人になる展開が期待される。仮に千早と新が恋人同士になったとすると、太一は今後どのように接していくのかわからないのが正直なところです。

<展開3> 新と太一が競技かるたで対戦する場面や、それぞれがライバルとして意識し合う様子が描かれていますが、今後は、千早をめぐるライバルとして、競技かるたの試合を行う場面が出てくるかもしれません。

三人が小学校6年生だった場面から、新と太一のそれぞれが千早のことを特別に想っている描写が出て来ています。

「ちはやふる」は、小学生から高校生に成長するまでを描いている長編作品ですが、「間延び」することなく三人の恋愛の行方を予想しながら楽しめる作品です。

瑞沢高校かるた部内の恋愛相関図

千早たち「瑞沢高校かるた部」内の恋愛相関図です。千早と太一の関係は上述の通りですが、他の部員もそれぞれに恋愛感情を抱いている相手がいます。

<1>大江奏(おおえ かなで)と駒野勉(こまの つとむ、通称:机くん)
瑞沢高校かるた部員の創部期メンバーのこの二人は、恋愛に発展しそうな雰囲気を醸し出しています。二人とも部員を冷静に見守り、サポートする「縁の下の力持ち」と言える役割を部内で果たしていて、キャラクター的にも近いものがあります。

告白こそまだしていないものの、駒野(机くん)は、ある試合で優勝したら奏(かなちゃん)に告白しようかと考えている場面も出てきていて、駒野(机くん)の気持ちは明白です。

<2>真島太一(ましま たいち)と花野菫(はなの すみれ)
千早や太一よりも1学年が下の花野菫は、太一に熱い想いを寄せています。菫が瑞沢高校かるた部に入部した動機は、太一と親しくなるための一点でした。

しかし、部員たちと競技かるたに取り組むうちに、かるたにも向き合う様になっていきます。

千早に対する太一の想いの深さを感じとり、太一を励ます場面も次第に多くなっていきます。千早は、太一の気持ちに応えることが出来ませんでしたが、代わりに太一と菫の関係が進展していくのでしょうか。

瑞沢高校かるた部との対戦校

気ままに歩くより

千早と太一が率いる瑞沢高校かるた部は、公式戦で並みいる強豪と試合を重ねることで徐々にチームとしての結束を固め、個人個人としての強さも磨いていきます。

瑞沢高校かるた部と特に熱い試合を繰り広げた対戦校の情報を解説していきます。

<対戦校1>北央学園かるた部
・顧問:持田先生
・主将:須藤 暁人(すどう あきと)、のちに甘糟 那由太(あまかす なゆた)→木梨浩(ヒョロくん)へと代々受け継いでいく。
・エース:主将と同じく、須藤から甘糟へ受け継いでいく。
・対戦試合:全国大会東京都予選 団体戦決勝(3度)

<対戦校2>富士崎高校かるた部
・顧問:桜沢 翠先生
・主将:江室 稜雅(えむろ りょうが)、のちに日向良彦(ひゅうが よしひこ)へと受け継ぐ。
・エース:江室部長の代では、選抜選手全員がエースと言っても過言ではないチームであった。江室ら卒業後のエースは山城 理音(やましろ りおん)。
・対戦試合:全国大会団体戦決勝(瑞沢高校かるた部 初出場)

<対戦校3>明石第一女子高校かるた部
・主将:夕部 慶子(ゆうべ けいこ)
・エース:逢坂恵夢(おうさか めぐむ)、逢坂恵夢は西の代表として、クイーン位挑戦戦にも挑んでいる実力者。
・対戦試合:全国大会 団体戦準決勝(瑞沢高校かるた部 初出場)

<対戦校4>朋鳴高校かるた部
・顧問:坪口 広史(つぼぐち ひろし)
坪口顧問は、かるた会「府中白波会」(千早・太一も所属)の先輩。選手時代に競技かるたに見切りをつけてしまった事を悔やみ、かるた部顧問として青春を取り戻している。
・主将兼エース:佐々 鈴香(ささ すずか)
・対戦試合:全国大会東京都予選 団体戦準決勝

千早、新、太一も所属する「かるた会」について

千早、新、太一もそれぞれ「かるた会」に所属しています。「ちはやふる」登場する「かるた会」について簡単に解説していきます。

登場する4つの「かるた会」を図解しましたのでご覧ください。

かるた会とは?

文字通り「競技かるた」の同好会のことです。全日本かるた協会に登録されているかるた会と、大学などにあるかるた会、全日本かるた協会に登録されていないかるた会の三種類があります。

会長以下、所属するメンバーについて年齢や性別などの制限はないとされています。「ちはやふる」に登場する「かるた会」では、どれも様々な年齢層・性別の競技かるたファンが集い、練習する風景が描かれています。

「ちはやふる」に登場する4つのかるた会は、どれも全日本かるた協会に登録されているものを前提として描かれているようです。

まとめ

今回で3回目となる登場人物紹介から登場人物の人間関係までを解説してきました。

主人公をはじめとした主要人物に焦点を当てて解説してきましたが、エキストラと主要人物の関係にも見どころがあるのが「ちはやふる」です。

紹介しきれなかったあらすじや登場人物を漫画でお楽しみください。本編を既にご覧の方もまだ読んでいない方も、本解説がより深くあらすじを理解する豆知識となりましたら幸いです。

以上、「ちはやふる」登場人物のキャラクターと人間関係の相関図でした。

ライタープロフィール

川添 勤(かわぞえ つとむ)

1968年生まれ。2010年フォロワー数20万人超えの「ハマコーTwitter」をプロデュース。
当時、日本のTwitterフォロワー数ランキングトップテン入りに貢献する。
2011年、故浜田幸一氏の最後の本となる「YUIGON」(ポプラ社)を監修。ベストセラーとなる。
2014年2月、キッザニア日本の創業者住谷栄之資氏の「キッザニア流!体験のすすめ」監修。
2014年10月には10万部を超えるベストセラーとなったゲッターズ飯田の「運命の変え方」に企画協力。

この記事で紹介した漫画

ちはやふる

ちはやふる

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー、いよいよ開幕!!

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