姿なき犯罪者にヘタレSEが(控えめに)立ち向う!
【電子書籍】SE神谷翔のサイバー事件簿
七瀬晶(著)
出版社:幻冬舎
税込価格:616円
草食系でディズニーオタクの新米SE神谷翔。会社では遅刻に凡ミス連発で、頼りがいゼロの彼は、実は警視庁のサイバー犯罪捜査に協力している元ハッカー。知識だけはピカイチの翔と、正義感だけは強い先輩・理沙が繰り広げるネット犯罪捜査ミステリ。〈ウイルス騒ぎ〉〈なりすまし〉……。身近な難事件にヘタレSEが弱腰で挑む!読切り3話収録。
- 夏木理沙の勤めるオフィスでウイルス感染騒ぎが勃発。はたして、誰が、どこからウイルスを持ち込んだのか?
- とある掲示板で立て続けに爆弾予告が発生。警視庁サイバー犯罪対策課より協力を依頼され、神谷翔は捜査に乗り出すのだが…
- 誰かが自分になりすましている。だが、元ネタも写真も確かに自分のもの…はたして犯人は?動機は?神谷翔が、目に見えぬ犯人を追い詰める。
シリーズ第2弾!無防備なネットの恐怖を炙り出す!!
【電子書籍】SE神谷翔のサイバー事件簿2
七瀬晶(著)
出版社:幻冬舎
税込価格:665円
「娘は預かった」。警視庁生活安全部長に届いたハッカー集団からの脅迫メール。手がかりはリンク先の動画に写るTDRのシンデレラ城だけだった。警察を嘲うように次々届く謎のヒント。誰が何の為に?元ハッカーでサイバー捜査に携わる神谷翔と先輩・理沙の凸凹コンビが奮闘するITミステリ。無防備なネットの恐怖を炙り出すシリーズ第二弾!
- ディズニーリゾートでオフを楽しむ夏木理沙と神谷翔…のはずが誘拐事件発生!!警視庁生活安全部長の娘、白石美羽が誘拐された!はたして美羽は無事見つけ出せるのか。犯人の目的は?
- 神谷翔が任されたネットゲーム会社のプログラムに致命的なセキュリティホールを発見。応急手当てを施すも、個人情報が漏洩したと2chですっぱ抜かれ…!?
- 怪しげな占いサイトにはまった新入社員の相葉愛美は、長らく無断欠勤を続けている。時を同じくして会社のシステム管理者に脅迫メールが届き…これらは何か関係がありそうなのだが…
クラウドに仕掛けられた多重の罠。真の目的は?
【電子書籍】クラウド・トラップ
SE神谷翔のサイバー事件簿3
七瀬晶(著)
出版社:幻冬舎
税込価格:540円
マイナンバーが施行され、国民の全ての情報がクラウド上に保管されたすぐそこの未来。絶対安全と謳われていたアルティメイト社のクラウド基盤を支える無人データセンタが何者かに狙われた。サーバは次々ダウン、爆発予告の脅迫も本社に届く。保守作業でセンタにたまたま居合わせた元ハッカーのSE神谷が、孤軍奮闘するハメに!爆破は防げるのか?事件の余波は中国まで広がり、反日テロリストや各国政府、人類のアセンションを目指す<光の道>の思惑が絡み合い、思わぬ事件へ発展していく――。
- 絶対安全と謳われていた無人データセンタが何者かに狙われた。中に居合わせた神谷翔は、閉じ込められてしまう。犯人は、どうやって爆弾を仕掛けたのか?翔は脱出できるのか?
- 事件の背後に、かねてから暗躍していた宗教団体「光の道」がちらつき始める。解散したはずの「光の道」。関連団体の集会で、理沙が見た怪しげなゲーム「光の王国」。彼らの目的はいったい何なのか?
- 会社を無断欠勤して姿をくらました翔は、上海のホテルから先、足取りが追えない。心配した理沙は、王の案内で、自らも上海に飛ぶ。しかし、そこには自分の知るはずの神谷はいなかった…
【本シリーズを執筆するきっかけは?】
自分自身がSEで、昔からコンピュータが好きだったので、ネット犯罪もハッカーも、身近で思い入れのある素材です。
デビュー作の「Project SEVEN」は近未来のハッカー小説でしたが、本シリーズは現代物のミステリということで、現実に起こりうる事件をチョイスし、脆弱性なども実在するものに限定しました。
技術的なところは、ここまで書くかというくらい丁寧に書きこんでいますので、ハッキングが魔法などでなく、技術でありアイディアなのだということがお分かりいただけると思います。
用語集つきで、技術に詳しくない人でもセキュリティの勉強になる、本職のSEでも何かしら得られる、そんな本を目指しました。
【第2作目のポイントは?注目してほしいシーンなど簡単に教えてください!】
今回は前作に比べ、誘拐事件やサイバー戦的な要素も加え、スケールの大きな謎が増えて、よりエンターテイメント性が高くなっていると思います。
現実の世界でもサイバー戦が激化していますから、物語にも大きなネタを仕込んでおきました。
ディズニーリゾートでの追跡劇、モバゲー絡みの情報漏洩事件や、怪しい占いサイト、アノニマスなんかも登場して見どころが盛りだくさん。
神谷翔君のディズニーオタクっぷりも堪能いただけますよ!
夏木理沙のちょっとおちゃめな姿にも注目です。
【これから『SE神谷翔のサイバー事件簿』を読まれる方に一言お願いします】
相変わらず職場ではへたれなSEの神谷君ですが、前作よりは少し成長したかな?
先輩の理沙とも距離感が近づいたように思います。
クールビューティな添島吹雪警部補や、おデブの情報屋工藤君、的場課長も健在ですし、今回、神谷君の後輩(!)になる女子新入社員や若手の営業マン、小学生の女の子など、登場メンバーも増えました。身の回りの人に重ね合わせて楽しんでいただけたら幸いです。
私も、神谷君と一緒に成長していきたいです。
ぜひ応援してください!
- 「ネット依存」なんて言葉が囁かれる僕らの世代にはピンポイントで共感出来る部分も非常に多いと思います!特にディズニーランドを舞台に犯人と繰り広げる情報戦での神谷翔の活躍は必見です。正直、同じ新入社員とは思えませんけどね・・・(笑)
- 一番グッときたのは先輩の夏木理沙ですね!2巻途中で、翔が失言で取引先から出禁になりそうになった時も翔をしっかり理解し、フォローしている部分は頼もしく、やさしく、こんな先輩がいたらいいな~と思ってしまいます。
- 脇役ですが個人的に工藤さんが好きです。いかにも裏情報ツウ…っていう小汚くてアングラな感じ(すみません、でも事実)と、翔君がガッツリ信用していて仕事が出来る!という面でSE神谷翔シリーズの超重要人物だと思っています…私の中で!
- 最初に会社の後輩に勧められた時は、「表紙がラノベっぽいし、IT用語とか難しそうだしなぁ」とあまり気乗りがしないままページをめくりましたが、そこから先はテンポの良いストーリー展開で一気に読めてしまいました。
七瀬晶 nanase hikaru
1974年生まれ。青山学院大学理工学部物理学科卒。
インターネットで連載したサイバーパンクSF「Project SEVEN」が多くの読者の支持を得、出版デビュー。現役SEとして働きながら執筆を続ける。著書に本書を含む「神谷翔のサイバー事件簿」シリーズの他、「WEB探偵 昴」(アルファポリス)、「こころ 不思議な転校生」シリーズ(角川書店)などがある。
イラスト ヒコ