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- 真船るのあ先生20周年フェア /TL
真船るのあ先生、20周年おめでとうございます!
特別に新刊『花嫁は秘密のナニー』【書き下ろしショートストーリー】をご用意頂きましたので、割引と合わせてお楽しみください♪
最新刊配信開始!!
電子書籍
花嫁は秘密のナニー【特別版】(イラスト付き)
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電子書籍税込990円(9pt)
不器用セレブ×女装花嫁×ちびっこ=ラブラブ★
真船先生からコメントを頂きました☆
こんにちは、真船です。この度、ありがたいことにクロスノベルズ様がデビュー二十周年記念フェアを開催してくださり、感謝の念に堪えません。ご尽力いただきました担当様、及び関わってくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました。二十年というととても長い年月ですが、こうして振り返ってみると、あっという間だったような気もします。今は昔、デビュー当時はまだ電子書籍は存在せず、もちろんタブレット等もありませんでした。今みたいに、小さな端末で数百冊の本が軽々持ち出せる時代が来るなんて、夢にも思っていなかったです。現在、過去の絶版作品も多数電子配信していただき、今の読者様に読んでいただけるのは、作家にとってとてもありがたいことです。紙の本ももちろん大好きで、うちの書庫はもうパンク寸前なのですが(笑)、ニーズに合わせて使い分けができる電子書籍は、読み手としてももはやなくてはならない存在になりました。よろしかったら、これを機会にお試しにまず電子で買ってみようかな、みたいな軽い気持ちでも、読んでいただけたらこれに勝る喜びはありません。これからも細々とですが書き続けていきたいと思っておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします!真船るのあ
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書き下ろしショートストーリー
『結婚指輪(マリッジリング)は永遠に』
今日も一日、無事に終わった。
子ども部屋で宙を寝かしつけた碧は、パジャマ姿で大きく伸びをする。
その左手の薬指には、崇佑から送られた結婚指輪がきらりと光っていた。
大学に通っている時はさすがにつけられないが、その代わり家に帰ると肌身離さずずっとつけている。
こうしていると、いつも崇佑と心が繋がっているような気がして、安心するのだ。
そこへシャワーを浴び終えた崇佑が、同じく定番のお揃いパジャマでやってくる。
「宙、寝たよ」
「そうか」
二人揃ったところで、仲良く自分達の寝室へ向かい、ベッドに入る。
横になってからも、碧はベッドサイドの灯りに左手の指輪を透かし、飽きることなく眺めた。
「碧は、よくそうやって指輪を見ているな」
「うん。すごく大事なものだからね」
大好きな宗佑からもらった、なによりの贈り物なのだ。
大事にせずにいられようか。
「ね、ここに細かい傷ついちゃったかな? 傷つけたくないから、洗い物する時はちゃんと外してるんだけど」
大事にするのはいいが、頻繁につけ外ししていると、うっかり排水溝に落としてしまったり、なくしてしまったりするかもしれない。
どちらがいいのか、悩む碧だ。
真剣にその悩みを相談すると、崇佑が笑いを堪えながらその肩を抱き寄せる。
「そんなに心配しなくても、傷がついたらまた新調すればいい。そうだ、これから十年、二十年と一緒に暮らしていくうちに、十周年記念ごとにきみに指輪を贈ろう」
「嬉しいけど、そんな贅沢なことしなくていいよ。一つで充分だもん」
本当にそう思ったので笑顔で答え、付け加えた。
「それに……崇佑さんがいてくれれば、それで充分だから」
「……碧」
すると、ベッドの中で一声呻いた崇佑が碧の耳元で囁いてきた。
「平日の夜は控えようということになっていたはずだが、誘わないでくれ」
「さ、誘ってなんかいないよっ、もう!」
「いいや、誘ってたぞ。可愛すぎて、もう我慢できない」
「それ、言いがかりだから」
そんな調子でじゃれ合っていると、互いに抜き差しならぬ状況に陥ってしまい。
結局その晩、二人は予定外のラブアフェアを満喫することになったのだった。