紙の本
みんなが犯した過ちはみんなの手で正す
2010/01/24 23:05
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
主要キャラがほとんど退場した状態で、どうやって物語を紡ぐのかと思いましたが、いくつかの魔法権利を持ち出してくることで、壮絶なことになりました。ちょっと何でもアリの展開過ぎる気もしますが、これまではバッサリいく感じだったので、バランスが取れてよかったような気もします。
旧約聖書の世界でもそうですが、神様という存在は全知全能なのに、あるいはだからこそかも知れませんが、失敗にとても敏感です。少しでも過ちに気づくと、全て一掃して、初めからやり直そうとします。まるでゲームでミスをしてリセットボタンを押す子供みたいに。
しかし人間は、旧約聖書が正しいと仮定するならば、神の似姿であるのですから、そう簡単にリセットされることには納得できません。彼ら一人一人には自分が守るべき世界があるのですから、きっと精一杯抵抗することでしょう。完璧な自らに似せて創ったために、自らの思い通りにならないわけです。
しかし、従順な存在が欲しいのならば、初めからその様に作ればよいのですから、神様だって抵抗してくることを意外に楽しんでいるのかもしれません。その証拠に、世界は今も変わらずに存在しているのですから。
紙の本
集大成として完結編
2010/02/01 14:51
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めのうちはダラダラっとして読みづらく「これで最終巻はもったいないな」と思っていました
文章にバラつきがあり、いささか迷いがあるように感じられました
しかし、中盤からいままでのストーリーがすべて伏線だったと思わせる怒涛の展開
ラストも陰鬱でなく爽快
テーマとしてもうまく「本」で纏まっていて、まさしく集大成といえる完結編でした
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ヴォルケンが大好きです
この感想はとってもネタバレです。
一巻目、一冊目が一番複雑で難解で驚かされたのですが
10巻目、最終巻はとてもベタな展開でした。
本当の意味で武装司書の総力戦でしたし
みんながすぐに状況把握して納得しちゃうところなんかは
お話だなぁ、と思うのですが、個人的には好きです。
結局はみんな武装司書が好きで武装司書に誇りを持っている感じがして。
この話を綺麗にまとめたところが素晴らしいと思います。
いつも、戦う司書は数人で世界を回しちゃってる感があると思っていたのですが
結局最後は本当の『世界の力』でした。
ところで、イレイアこんなだったのかー!、とびっくりしましたw
戦う司書のキャラはみんな素晴らしいです。
コリオの頑張り具合とルルタの絶望感とユキゾナの覚悟。
マットの優しさに、世界を救う鍵になったミレポ。
半裸のフィーキーには噴きましたが。
というか、彼がいきなり脱ぎだしたときの驚きを思い出しました。
モッカニアは変人というか、気が狂っているように見える…
エンリケは…あれ?(こら
ハミは、悪人の皮をかぶった善人だと思ってたのですが
善人ではないけれど、悪者でもなく…
彼女もまた悲しい存在だったな、と、ルルタを倒すためにしろ
マキアのしたことは全く許せることではないです。ひどすぎる。
でも、そういうマキアの作ったハミが
ハミを巻き込んだ世界の全てがこの結果を生んだんだなぁ、とか。
ただ、ハミは無価値と無意味を怖がっていたけれど
ヴォルケンやそのほかの人にはそれを与えていて
ほんっとーに自分勝手だなぁと苦笑しそうになりました。
あ、でも、ヴォルケンはハミを最後に裏切ったことになるのかな?
展開自体は、ルルタの奮闘がとても意外だったのですが
それより他はどうしても予想通りになっちゃいますね。
予想通りの中で描かれる
みんなの頑張りや気持ちが読んでいて気持ちよかったです。
あと、あえぎ声は意外だったw
ハミだって戦闘中あえぎ声あげてない気がw
てかもうヴォルケン!←
あの子のむくわれなさ、存在の無意味と無価値さに
「あああ、かわいそうすぎる…!」とずっと思っていたのですが
私が思っていた以上に、その当時ですら精神的に成熟していたのか…、と。
彼があそこで潰えたおかげで、この結果がもたらされたと思うと
無意味でも無価値でもなかったな、と最後にヴォルに救いをくれた先生に感謝です。
そして後書きに…後書きに…
ブルーレイ・DVDの初回特典に小説の書下ろしがある、と…
ミレポの趣味やヴォルの恋愛事情、と…!
一作目はハミの休日の過ごし方だと…
とある少年漫画以外のアニメDVD買わない主義だったのですが
もう駄目です。買います。
まさか恋愛なんて気にもしていなさそうな少年の
恋愛事情を書いてくださるなんて…!
とりあえずヴォルケンが大好きです←
マッ���嫌いだったけど、少し好きになりました。
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ただその想いの強さだけで世界を変えてしまう力、「その不思議な力を、愛という。」最初から最後までおもしろかったです、素敵な物語の断章をありがとうございました。
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ヴォルケン…!
あの戦う司書シリーズらしからぬ最終巻らしい最後。
読了感がすっきりと後味も良かったです。
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ついに完結!最終巻もたくさん泣きました。これぞ世界の力です。壮大な物語に相応しい終わり方でした。出逢えて良かった!
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すっきりした終わり方でした。
全部が全部良いことばかりではないけれど、それでも「良かった」と言える終わり方。ハミュッツの最期にちょっと泣きそうになった。マットアラストとハミュッツが幸せになる、どこか違う未来もあっていいじゃないかと、ちょっと思った最後でした。
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世界が滅びようとする絶体絶命の状況から、たくさんの奇跡が起きる最終巻。今まで辛い物語を読み続けて来た読者が救われる内容だったと思います。モッカニア、フォーエバー!
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最終巻だけあって壮大な話です。タイトルの通りですね。
歴代の能力者が勢ぞろいです。最強の彼とか最強の彼とか最強の彼女とか最強の彼女とか。みんな卑怯なほど強いですね。しかし敵はそれ以上に人類史上最強ですが。
みんながんばってるのですが、境遇とか特殊すぎてどうにも感情移入しきれず、大味な印象がありました。
魔王が最後の希望にすがりつくのは理解できるのですが、作者の筆力で読ませられた感は否めません。逆転に次ぐ逆転でやたらと長いし。
でもまあ、最後はなんだかんだで感動的ではあります。
変なごまかしに逃げたりせず、シリーズの終わりとしてきちんと向かい合って書いてくれたことは素直に嬉しいです。
ああ終わったんだなと、嬉しさと少しの悲しさを感じました。
生まれてきて、よかったですね。
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戦う司書シリーズの最終巻です。
いろんな伏線が回収された最後。
なんとなく最後が見えちゃうのと、
戦闘シーンがちょ~っとダレる以外は面白かったです。
ヨルの動きが個人的にはツボでした。
挿絵師と同じ様にノロティとエンリケには幸せになってほしかったなぁ~と思う一個人でした。
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この本でシリーズ完結です。
ルルタがもはやお色気要素なのは知っていた(妄想)が、ちょっともう、なんかエロいのばっか覚えてて自分にがっかり。
しっかりスッキリ終わってくれて満足。でも、欲を言えばハミさんの活躍をもっと観たかった。
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展開がめまぐるしいようで巧妙ではなかったのでそこまで興奮はしなかった。ただ死亡キャラ復活のオンパレードは嬉しかった。ヴォルケンやモッカニアのような惜しいキャラが味方としてまた日の目を見るなんて、豪華だ。
そしてマットw
何はともあれ最終巻。作者様お疲れ様です。前嶋さんのあとがきに書いてある事が的確に読者の思いを語っていてワロタ。
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う~ん。
シリーズ全部面白く読んだけど、なんだかなあ。
ムードやアイデアは好きだった。
でも、シリーズが進むにつれて
主要人物が次々死んでしまうのは、悲しかった。
本巻でのイレイアおばちゃま、素敵でした。
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「戦う司書って何と戦うの?」というのが第一印象だったこの作品。まさかこのシリーズにここまで心が動かされるとは思っていませんでした。全て読み終えた今、あたたかいもので心が満たされています。理解不能だったハミュッツを愛しいと思えたのが大きかったかな。せつなくとも愛がたくさん詰まった結末に満足です。
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図書館で予約していたが、しばらくは借りられそうもないのでアニメイトで買って読んだ。アニメを見ていたせいかそれほど感慨がなかった。大筋はおなじであったし。
ルルタが拷問にかけられたり、ハミュッツにぼろぼろにされるシーンがあったのはちょっとアニメと違う。ラスコール・オセロがルルタに感動して自ら命を落とすところがなかなかよかった。
オルントーラは人間の媒介がなければ自由に世界に干渉することができないところがちょっと面白い。そうでなければさっさと世界を滅ぼしてしまっただろう。
ところで、ライトノベルがアニメとセットで売り出されて人気を博したりするのが一般的になっている昨今だが、一方で純文学はかなり廃れてしまったような気がする。もっとも最近の小説を一切読まないので私の一方的な思い込みかもしれないが。ハイカルチャーってのはインターネット全盛の時代において廃れつつあるんだろうか?ハイブロウな文学を好む人たちはライトノベルなんか最悪だと思っているかもしれない。たしかに文学的なテクニックは稚拙なのかも知れないが、私はライトノベルも捨てたものでもないと思っている。