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密封 奥右筆秘帳(一) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー27件

みんなの評価3.6

評価内訳

27 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

奥右筆とは面白いところに目をつけたものだ

2010/05/23 21:26

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近、時代小説の特定の作家の作品が目立つ。書店や出版社が強烈なプロモーションを行っているようである。その作家に含まれるのかどうかは分からないが、上田秀人の作品も話題を呼んでいるようだ。

 この人は現役の歯科医である。よく小説を書いている時間があると感心するのだが、上田の作品の中でもシリーズ化されている奥右筆秘帳のシリーズは評判が高い。すでに数冊が出版されている。この「密封」はそのシリーズの最初の作品である。

 奥右筆とは、今でいう文書課であろうか。行政のあらゆる文書がここを通過する。ということは全てを知る立場にあるということだ。これによって自動的に奥右筆の立場が上がって行く。奥右筆に逆らうと、出したい文書が出せないことになるからだ。

 時代は十一代将軍、徳川家斉の時世である。主人公は奥右筆組頭であるが、文武両道というわけにはいかず、武には弱い。そこを補うのが、もう一人の主役である旗本の次男坊である。街の道場で剣の修業を積んでいる。

そういう仕事なので、ひょんなところから家斉公の前任の将軍候補が死亡した事件を調べることになった。途端に組頭は刺客にねらわれることとなった。そのボディガードが隣家の旗本次男坊である。将軍家の後継者は長子相続が原則であるが、子供がいない場合も少なくない。

 皆が出来の良い将軍候補だと見ていた人物が急に病に倒れたりすると、後継争いの暗闘に巻き込まれたと見ても不思議ではない。一方で、その真相を闇に葬ろうと考えている勢力もある。それが露見すると都合が悪いのである。

 暴漢に襲われる際の剣の戦いの描写、御三家、御三卿などの譜代、親藩の大名同士の虚々実々の駆け引きなど、読みどころはふんだんにある。忍者まで登場する情報合戦ありで、エンターテイメントとしては申し分ない。

 秘匿すべき真実について、読者に対しても提供する情報が断片的かつ少ないので、はっきりとは像が出来ない。つまり、分かりにくいのである。あまりにあいまいにすると、読者がストーリーを理解できなくなる点を指摘したい。

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電子書籍

江戸幕府の文書を扱う奥右筆が政治の闇に迫る

2022/02/18 00:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸幕府第11第将軍、徳川家斉の治世。筆者は「禁裏付雅帳」シリーズでもこの時代を舞台にしており、この時代に魅力を感じているようだ。今回の設定では将軍家斉と罷免された元老中首座・松平定信が実際には近しい関係であり、父親面をして将軍を操ろうとする一橋治済に手を焼いているという設定。確かに、時代の表に見えているのは起こった史実だけであり、その実の登場人物たちの思いやつながりはいろいろ解釈のしようがありそうだ。

主人公・立花併右衛門は奥右筆組頭。こうした物語にありがちの若者でもなく、剣がたつわけでもない。筆者も何度も書いているように、平和であった江戸時代を支えていたのは武官ではなく文官、実際官吏たちもこのような実務能力と政治力を備えた人たちが登用されたはずだ。優秀な官吏である主人公は、幕府の文書一切を取り扱うその職業柄、隠された闇に気づきかけ、その身が危うくなる。隣家の次男でどうやら一人娘が想いを寄せているらしい柊衛悟を護衛につけるが、敵が多すぎ、身を守りきるのはなかなか難しそう。

上田氏の小説ではいつも盛りだくさんの敵に囲まれ、次々に事件に襲われるが、この後の展開はどうなるのか。剣に任せるのではなく、右筆らしく政治的な立ち回りでの解決も期待したいところ。そして併右衛門は幕政の闇とどう折り合いをつけていくのか。出世願望があり、血気に任せた若者ではない主人公だけに、落としどころが気になるところだ。

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紙の本

異色の設定から複雑な陰謀と剣の戦いとがオンパレードで展開する「濃い」時代小説シリーズ

2014/01/21 23:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

上田秀人といえば、今や押しも押されぬ時代小説の雄の一人だろう。
次々にシリーズ物を書いていて、どれも人気のようだが、
中でも評価が高くて代表作のように言われているのが、
この奥右筆秘帳のシリーズである。

奥右筆というのは幕府の重要書類を一手に扱う役職らしい。
ということはそこには当然のようにいろいろキナ臭い書類があり、
過去の事件やら陰謀やらが浮き彫りになるという仕掛けだ。

この聞きなれない役職の他にも、
上田秀人の小説には、やれ斬馬刀がどうとか、勘定吟味役とか、
留守居役とか、お髭番とか、御広敷用人とか
あまり聞き慣れないものが次々に登場するが、
そうしてこれまであまり日の目を見なかった
江戸時代の役職に光を当てたのもこの作家の功績だろう。

同時にそれは、この作家が相当な日本史オタクであることを証言するわけで
聞けば、本業?は歯医者さんだというが
よほど歴史が好きで、かつまたそういうウンチクを傾けつつ物語を作るのも
とても好きな作家なのだろうと察せられる。

徳川裏面史ともいえる政治的陰謀のやりとりと、
剣のアクションとの両面があるのもこの作家の特徴である。
ここでも、奥右筆が剣に達者というのも考えにくいわけだし、
秘密を嗅ぎつけたために狙われる奥右筆を、
若き剣士が守るという展開になる。

そうして主人公の剣士が若くて、
才能はすごいが多少未完成、というのもこの作家によくあるパタンだろう。
それが物足りないと感じるか、
あるいは成長が楽しみと感じるかは多少とも好みの差があるだろうが、
先への興味が増す要素であるのは間違いない。

ここで描かれる陰謀はかなり込み入っていて、
いろんな集団、組織が関わっている。
正直、ここまでやられると私などは少し面倒になって、
くどくどしく感じる思いがないわけではない。
しかし、一方でこういう陰謀ものが好きな読者には
まさに醍醐味と感じられるものでもあろう。

多少くどく感じられても面白さは否定出来ないわけで
これでもかとばかりにそれまでの要素が収斂する結末部は
やはり少々やり過ぎ感があるにしても、
読むのをやめられない感じで楽しめる。

何しろ話が大きい上にいろんな絡みがあるから
一巻目が終わっても、何か解決したというよりまだまだ発端程度だ。
それがじれったくもあるが、うまくハマれば、
先にずっと楽しみが待っているというシリーズになりそうだ。

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2009/11/01 12:22

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2010/02/04 08:33

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2010/03/04 14:02

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2010/09/29 22:36

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2011/06/06 22:27

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2012/08/18 12:11

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2012/12/25 09:24

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2013/05/14 13:52

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2013/09/23 18:01

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