紙の本
民族主義の両極端なものが共存している
2020/07/28 17:47
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投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで感じたのは民族主義の部分が他とは違うことである。違う宗教の人に排他的な部分と、海外から人種は違うが同じ宗教の人を集めてくる部分が独特だと思った。
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日本とは正反対の防衛思想を持つ国、イスラエル。
日本にいるとあまり接点を感じない中東の雄だが
日本と言う国を再考する上でも必読の入門書である。
元々中東情勢、イスラエルに対して知識を持っている人にとっては
知っていることばかりで読みごたえが無いかもしれないけれど
本書は「アメリカとイスラエル」という関係からイスラエルを読み解いている。
(やっぱり踏み込み方が浅いとは思うけれど)
とはいえ、日本は「アメリカと特殊な関係」にあると
自認して世界に言いふらしている割には
首相が会いに行ってもすげなく扱われることが多く、
どうにもアメリカの世界戦略を見誤っている感が強い。
それらを見直すためのたたき台として読んでも面白い。
民族的に日本人と「似ている」と言われているユダヤ人が作った
日本とは似ても似つかない防衛思想の国、イスラエル。
自分を知るために学ぶ他者としてこれ以上の国は無いように思える。
まずイスラエルという国を知る第一歩として手に取ってもらいたい。
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イスラエルの歴史的な経緯と最新の動向を解説。特に米国はなぜイスラエルをここまで支持するのかという背景などを丁寧に解説。現地のルポ、インタビューなども豊富。良書。
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中東におけるユダヤ人とアラブ人の争いには、日本から遠く離れた地とは言え以前から興味があった。この本でも、イスラエルとユダヤ人について解説することで、また興味を深めてくれました。でも、全然足らない! むしろ、もっと知りたくなっちゃいましたよ。
アメリカの外交を考えるうえでイスラエルの重要性は、日本と比べても高いウェイトを占める。その知識が欠落していると世界の常識を知らないような気持ちにさせられる。イスラエルを語るうえで、アメリカのイスラエル・ロビーの強力さを取材をもとに書いていた序盤が、アメリカ政治という意味でも興味深かったです。
ユダヤ人は迫害の歴史があるけれど、実際はかなりやり手な人種にも思えるんだよなぁ。迫害の歴史を盾に、強気な主張をされたら崩せなそう、というか。人種として背負ってるものが大きいと思う。平和が当たり前の僕ら日本人では絶対に持てない面があると思うので、参考になる側面も強いと感じました。
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超大国アメリカの官民挙げての支援をバックに、中東で孤立を続けるイスラエルの外交、国防や情報収集法を取材したルポ。
イスラエルはその強烈なロビイングパワーのみで米国の対イスラエル政策を動かしている。具体的には反イスラエル」と見られる議員や有識者に対して、落選するようキャンペーン(中傷)を張り、落選・指名撤回に追い込む。かくして、米国議員はユダヤロビーに真っ向から反対できなくなる。また、米国とイスラエルを「同床異夢」と評しているのは新発見であった。
オバマ米大統領が「核兵器廃絶」をめざすのもイスラエルの敵国であるイランの核開発を押し留めたい意欲と現れと聞いて納得した。あらためて、米国におけるユダヤ人勢力の強さを感じ入った。
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直近のイスラエルを平易な言葉で紹介している本。
信仰する宗教によって国民が定義されるというのは、日本的な感覚からするとても違和感。
以前旅行したときに感じたチグハグな国の印象そのまま。
「化石」みたい。(15分)
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普段は明かされることが少ないユダヤ人社会の裏の面を中心とした記述がなされている書。今まで知ることが少なかったアメリカ社会とのつながりを知ることが出来たという点でかなり有益だと思う。ただ1人のみの視点からということで多少批判的に読む必要がある。
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ユダヤ…迫害の記憶
キリスト…旧約?聖書
そしてユダヤ人に金持ちが多いという事実(過去、限定された職業によるところが大きいか。)
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「イスラエル」
人口750万の小国であるイスラエル。複雑な歴史の上に成り立つこの国は、度重なる戦争を切り抜け、そして現在アメリカを動かすに至る。このイスラエルの国としての強さはどこにあるのか?
先週でしょうか、池上氏のTVでパレスチナ問題を扱っていました。イスラム、キリスト、そしてユダヤの聖地であるエルサレムがあるパレスチナ。この宗教争いに見えて実は土地争い(きっかけは対戦中の英国)であるこの長い問題を見て、この本を読んでみようと思いました。
イスラエルは国際的に嫌われている国です。2008年の世界三十四カ国世論調査では「世界に悪影響を与えている国」という項目でイランに続き52%を獲得しました。しかしここまで嫌われているイスラエルはそれでも戦うべきと思えば世界を信用することなく戦います。何故イスラエルがここまで世界に対して強固な態度をとり続けるのか?実はイスラエルは始めから世界を敵と見ていたわけではありません。このようになったのにはユダヤの長い悲惨な歴史がありました。
この本を読むとユダヤの歴史やイスラエル建国の歴史、イスラエルがアメリカを動かすようになるまで、米国のユダヤ社会などを理解することが出来ます。私は特にアメリカとイスラエルの関係についてよく知らなかったので、そこを知ることが出来たのは良かったです。
例えばオバマ政権で国家情報会議議長に就任する予定だったチャールズ・フリーマン氏が米国と中東の関係を見直すよう主張したことでイスラエル・ロビーから様々な攻撃を受けて、最終的に議長を辞退することになった件は全く知りませんでした。この件から分かるように現在までの米国とイスラエル(ユダヤ団体)の関係は深く、イスラエルへの批判をするだけでも大きな攻撃を受けます。
それがたとえチャールズ氏のように対等の国同士の付き合いをするべきだという正当な主張をするだけでも起こり得るのです。このようなことを知るとユダヤの歴史で理解するべき部分は多くあるけれど、やはり国としての恐怖を感じます。
また印象深い章は「ユダヤの国」と「何も信じない、誰も頼らない」です。ユダヤとしての過去からイスラエル建国、そして現在のように誰にも頼らない国になるまでが書かれています。この部分を読むと、やはりイスラエルは特殊な国であると痛感します。
イスラエルを学ぶ良い本になると思います。
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仕事でイスラエルの会社とやり取りがあり,イスラエルっていう国はなんだか,ミステリアスだな。。って感じたので教養を得るために読んでみた。
現状の政治に関して詳しく供述されているようだが,僕の興味はそこではなく,歴史的な背景と人民の考え方だったので少々残念。
軍事産業の記述は面白かったな。もう少し経済的な側面を解説してほしかった。
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イスラエルの現状と国を支える力について、イスラエル人、ユダヤ系アメリカ人など多くの声を取材しながら冷静に、どちらかと言えば批判的に書かれた本。アメリカとの関係や、イスラエル内にも様々な立場があることがよくわかった。本書を読むに当たっては歴史的な知識は前提。
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イスラエルは国連に対する嫌悪感が強い。
その背景にはユダヤ人苦難の歴史がある。ユダヤ人はアメリカでは少数派。いつ何が起きるかわかんない。ユダヤ人が安心して暮らせるのはイスラエルだけ。
WW2後もヨーロッパではユダヤ差別はなくならなかった。それで多くのユダヤ人がイスラエルに来た。
情報収集能力の高さは世界中からユダヤ人が集まる移民社会ということにも起因している。
イスラエルの軍需産業の最大の得意先はインド。
ユダヤ人の人口が減少していて、世界中でユダヤ人を探す動きが出てきている。
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日本人にとって、中東問題は難しいことはなんとなく頭ではわかっているものの、イスラエルは遠くてよくわからない国というのが普通の感覚ではないでしょうか。本書はエルサレムに記者として駐在した著者による、イスラエルの内情のレポートで、読み応えがあります。
米国でのユダヤ系ロビー活動の影響力の凄さ、イスラエル国民の戦時意識と防衛力に関する意識の高さには驚きました。また、現代の若者は建国の時代を知らず、イスラエル、パレスチナ双方ともに、相手国の人々を生身で感じたことがない層が増えているという事実は、ロボット兵器の活用の増加ととに、将来への不安を感じざるを得ませんでした。
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[殻の内幕]建国から数十年の間に、度重なる戦争と紛争を重ねつつその生存を保ってきたイスラエル。ハリネズミのように身を守りながら、今や中東の大国として国際社会の行方を決める要因ともなっているその国に赴任した著者が、あらゆる角度から国の外郭をなぞり、内奥に迫った一冊です。著者は、読売新聞の記者として国際畑を歩まれてきた三井美奈。
歴史、地理、外交、経済、社会と幅広い分野を網羅していることから、イスラエルを知る上での格好の入門書と言えるのではないでしょうか。特にイスラエル国内の問題のみにとどまらず、その視点が米国やアジアまで及んでいるところに好感が持てました。記者さんならではと言いましょうか、第一人者に対するインタビューの様子もしっかりと収められており、手に取りやすくその上内容も充実している作品ではないでしょうか。
著者の目線が徹底して現実主義の上に成り立っているのもイスラエルの「等身大」の姿を記述する上で役立っているのではないでしょうか。遠い国のこと故、つい中東情勢は感情論に流されやすい場合があるのですが、イスラエルという国はそもそもそういう次元で成り立っていないということは著者の指摘するように頭に留めておいて良い点かと思います。
〜今は豊かに暮らしていても、いつ何が起きるか分からない。この危機感は、迫害と差別を受けてきた民族の本能である。〜
ホロコースト博物館に足を運ぶとそのことを痛切に感じます☆5つ
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慈善はヘブライ語つまりユダヤでは正義を意味することばにゆらい、キリスト教では慈愛だから、思想が違う
マーシャル国務長官はイスラエル建国承認に猛烈にはんたいした。でもトルーマンはユダヤ票が欲しくて承認。ただトルーマンはーバプテスト派で、退任後のインタビューでイスラエル承認について聞かれ、私はキュロスである、とこたえた。
ガザはイスラエル南部集落からボールを投げれば届く距離。
贖罪の日には車も運転できず、新聞は、救急車に何件投石があったかを毎年報道する
中国東部開封のユダヤ人共同体と思われる存在。