朝びらき丸 東の海へ みんなのレビュー
- C.S.ルイス (作), 瀬田貞二 (訳)
- 税込価格:836円(7pt)
- 出版社:岩波書店
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紙の本
リーピチープ
2019/09/27 20:20
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ中で一番好き。朝びらき丸という名前も良いし、島々を巡る冒険に心躍ります。騎士道精神溢れるリーピチープも大活躍。最後はぐっときます。
紙の本
物語には憎まれ役も必要不可欠ということで
2001/08/23 02:29
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投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エドマンドという憎まれ役が改心したと思ったら、今度は理屈屋で皮肉好きのユースチスという嫌な奴が登場。しかし「ふざけんな!」と怒鳴る間もなくルーシィとエド、そしてユースチスはナルニア国へ。そちらでカスピアンに出会えばもうこっちのものです。そして驚いたことにまたもやリーピチープ登場(P.32)。ナルニアが自分の一部になっている読者としては、なんとも旧友と再開したような嬉しさがありました。
今回は船での航海がメインとなっているわけですが、新鮮なのはユースチスの日記。これがあることによって、登場人物を「善:悪」といった単純な二項対立による分類ではなく、ニュートラルな立場から眺める視点が導入されるため、優等生っぽいユースチスに段々親しみを感じてきたりする効果があります。
紙の本
行け!我等のリーピチープ
2002/04/07 22:05
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投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作より更に1年後、ナルニアではカスピアン王の治世3年の世界。長男ピーターと長女のスーザンは、既に子供時代を卒業してしまい、ナルニアで活躍するのは次男のエドマンドと次女のルーシィで、更に兄妹とは従兄弟にあたるユースチスも今回の旅に同行する。
表題からもわかるとおり、今回は海洋冒険。前巻で叔父の王位簒奪の野望を挫くことに成功したカスピアン王は、その叔父の手によって、未知の東の海域へと追放同然に追いやられた王家に忠実な7人の貴族達を探索する旅へと出発したのだ。途中に立ち寄る島々での冒険は、ホメロスのオデュッセイアを彷彿とさせるが、児童文学であるはずの本作のほうが深いテーマを持っている気がする。
未知の世界である東へ行けば行くほどに神話的、更には宗教的な色合いを帯び、7人の貴族の消息が判明した後には新しい目的意識が芽生え、「いやはての海」のその先を見たいという“欲”が出てくる。当初、カスピアンやリーピチープは「名声」を求めての行為のように言うが、実際に彼らが持つ東のいやはてへの憧れは神の国(天国)への憧れに似ているようだ。
進むほどに海水はやがて甘露と変化し食物すら不要となり、更に進むと、浅瀬となった水面にはスイレンに似た花が一面を覆うようになるあたりは仏教世界的な極楽をも連想させる。そこへ辿り付くことを許されるのは、ただ一人、勇ましいもの言うネズミのリーピチープ。
最も高潔な人(?)物のみがクエストを完結できるという部分は、アーサー王の聖杯探求に通じるものを感じた。はたして、ネズミはいやはての海の先に何を見たのだろうか?
紙の本
人間は弱いいきものである。
2002/06/06 15:49
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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルーシィとエドマンドとそのいとこ、ユースチスの三人がナルニアへ行く。三人はカスピアン王子と合流し、東の果てを目指す。ユースチスは、色々な冒険を経て成長していく。
強大な敵というのは、でてこない。このシリーズ全てに通じることだろうが、心の葛藤がメインだろう。人間の弱さもよく描かれている。大人が読むと皮肉とも思えるような場面もある。大人が読んでも、色々考えさせられる作品だ。