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紛うことなきハッピーエンドでした!
いやー、途中から雲行き怪しくなってきて、乙女系ノベルである以上はハッピーエンドになるだろうと思ってはいても、ちょっと心配でした。思っていた以上の大団円で、すごくよかったと思います。最後まで失速しないまま面白かったし。ラストは涙ぐみながら読みました。っつか、あのラスボス変態すぎですよ(笑)。
シリーズ名である『宰相陛下』が、国王になってしまって意味がなくなってしまったなぁ、と思っていたら、こういう落としどころに持ってきたのかと思うと、感慨深いかも。
惜しむらくは、挿絵の残念さ加減。
最終巻はリリィが思っていたほどにはウザさ全開ではなかったので、それもよかった。
後は来月に外伝が出るようなので、それを楽しみに。
次回シリーズも面白いのが出てくるといいな。デビューシリーズだけで失速することのないよう祈ります。
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シリーズ11巻目。とうとう完結です。
シリーズ始まった当初は、こんなに続くとは思っていませんでしたけど、話がまとまっていて、読みやすいシリーズだったと思います。最後もものすごく納得できる終わり方。
あ~、面白かったと思えるシリーズです。
本編の最初は、前巻から引き続きのターラ=ラウニエルとの対決ですが、ウスラに到着したカノンが見たものは、四肢を拘束された犬の姿。この中にノトの魂があると思ったカノンは、ノトを助けたいと思うけど、ターラとの力の差になすすべがありません。
最終決戦か!って思ったんですけど、ここは意外な展開に。
「聖剣」の力によって、ターラを封印したカノン。そのあと死んでしまうことが分かっているから、カノンは最後ノトへの気持ちは隠しません。最後の言葉が「私は生涯、確かに君を愛していた」って過去形だったのに、ノトが気付いたときには、すでにカノンはいないんですよー。たまりません(T.T)
一方、戦の方は、カノンの残した書き置きを元に着々と砦を取り戻したスライとキルテですが、リリィ様とエリオの活躍も忘れてはいけません。あの二人、意外と役に立つんですねぇ。
リリィ様もシュトルーフェの王妃様をちゃんと連れてきて、戦を終わらしたし、エリオも分かっているんだかは疑問ですけど、ちゃんと民を率いてます。
物語は、カノンの死で終わったかと思ったのですが、続きがありました。
カノンは死んでなくって、深く眠った状態ですが生きてました。
ノトも同じく深く眠ったままでしたが、目が覚めたノトは、聖剣の巫女の資格を失ってます。カノンも王の資格を失いますが、あれ?もしかして二人を遮る障害なくなった?なんて思っちゃいました。
聖剣の巫女でなくなったことで、犬も見えなくなり、カノンの目も覚めない・・・大切なものが沢山なくなってしまったノト。でも、カノンがいれば、他はいらないと、直接ポウレアにカノンの目を覚ますように、直談判しに行きます。
カノンの目を覚ます代わりに、ノトの聖剣の巫女としての資格だけでなく、過去に聖剣の巫女だったこととかもすべてなかったことにしたポウレア。嫌な人かと思ったけど、聖剣の巫女で全くなかったことになれば、今度こそほんとにカノンと愛し合う障害がなくなるんですね。実はいい人なように思います。サナのおじいちゃんですもんね。
カノンが目を覚ましたあとは、とんとん拍子に、よい方向に話が進んでいき、最後にカノンを宰相陛下にしたエリオの株はかなり上がりました。1巻ではどうしようもないキャラだったのに、分からないものですね。
カノンは、実質的な陛下に戻りましたし、みんなの前でとうとうノトへの気持ちをあらわに。このあたりから、顔がニヤニヤしっぱなしです(^^ゞ
最後はずっと一緒にいて欲しいというカノンに対して、雇われると勘違いしたノトに、「妻になって欲しい」とプロポーズしたカノン。
長かったけど、やっと自分たちの気持ちに正直になれたようで、ほんとよかったーと思える最後でした。
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ついについにラストです!!長かったです。
ターラとの戦いは思ってよりもあっさり決着し少し拍子抜けでしたが、ラストのカノンを助けるためにノトの下した決断がかっこよかったです。