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本屋で見てほったらかしてたら、妙に気になっちゃって買った。「自殺買うまで死ねない」って日記に書いてた。元自殺願望者には興味深い話ばっか。解説は読みやすいよ。
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いろんな自殺のケースを見ていく、自殺のワークブック。でも実際の体験者なら、もうちょっと深い考察があってもいいような…。
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昔よく読んでいた柳美里の本。最近はほとんど読まなくなったのは彼女の話がいつも同じ方向に向かっているからではないかと思っている。
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好きです。
好きすぎて買ったり友達にあげたり買ったり友達に貸したままだったりを繰り返しています。
高校生は読むべきです。
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「自殺は生きる意味と価値を喪失した結果」
ちょっと・・・たまに・・・自殺願望が沸々とわいてくるので、この本を読んだ後は、どっぷりとマイナス思考に落ちました。
それほど心を抉り取るような講演録、そしてエッセイです。
きれい事じゃない、心の闇を貫きます。
私は「死」に近い仕事をしています。
次の言葉は、「死」を考える上で、カウンセラーの先生が言っていたことに近いです。
「人はその人生において、幾度かの結末を迎え、その度に何事かを葬り去らなければなりません。失恋したのならば恋を。会社が倒産しりリストラされたのならば前職を葬り去ることができなかった」
また、子供とおとなの自殺の相違点を一つあげ、
「子どもは自分をしに追いやった人に対して復習を遂げられると言う幻想を抱いて自殺するケースが多い」
なんとなく、ぼんやりと思っていたことが、こうして文字になるとすっきりします。
柳と高校生との対談では、口には出さないけれど、どこか根底にみんなが抱いているかもしれない言葉か話されていました。
「自分は死にたくないけれど、相手の死で変われるかもしれない。特に学校みたいなところだと何も起こらないし、何か起こるといいな、みたいな感じがあって」
そうかもしれない・・・でも、きっと誰もそんな気持ちには気付いてない。
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自分で入れといて何ですが・・・カテゴリ、エッセイか微妙^^;正確には主に対談集です。
元々、柳さんが好きなので、他の著作はだいたい読んだことがあるんですが、自殺だけはあまりにもものすごいタイトルなもので(笑)、なんとなく読まずにいたんですけど、読んでみたら思ってたのと全然違って、単純に共感できたりしました。
この本は、自殺がテーマと言うよりも、生における死の位置付けと言うのかな?そー言うことがテーマなんですね。
本の最後は「その人の生が美しければ、死も美しい」と締めくくられています。
驕れるものも久しからず、と言います。けれど、明けない夜も、止まない雨もありません。
時には運を天に任せて、時には歩みを止めて、自分の生を尊ぶ気持ちを忘れず、他者の生を冒涜せずに自分の歩幅で歩いていくこと。
私にとっての美しい生とは、そんな生き方のような気がします。
重いテーマであるにも関わらず、読後感がすがすがく感じるのは、柳さんの筆力でしょうか。
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30/03/2008
わかりやすいのはいいが、学生との対談で彼女はまず結論ありきで語っているような気がしてそれがつまらなかった。
生きるために死と向き合うというのはほんとわかりやすくいい考え方だと思うけど。
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若い子の自殺のほとんどは、親の育児放棄が原因と言われる。
子供に関して、そこまで深く考えてはいなくても、親の勝手な自我だけは押し付ける、そんな背景を、人事とは思えなく、だけど、親は親で、何かに失望しているのではないかとも思う。
この本の中で、親に見捨てられている子供は4割に達しているとの考えには、思わずため息が漏れた。
やはり、自殺には、さまざまな理由があるのだろうが、自分を親身に思ってくれている人がいたなら、死ぬ事を思いとどまる事ができるのではないのだろうか。
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前に読んだ柳さんの本はすごく気持ちが重たくなってしまったんですが、これはまずタイトルに惹かれて。
そしたらたまたま柳さんだったていう。
でも逆に、あの話から感じたイメージでこのタイトルを書いたなら読んでみたい! と。
「やらなきゃいけないことがあるから生きる」みたいなことが書いてあって、それで気持ちが軽くなった。
私がやらなくちゃいけないことって実はけっこうあって、それが片付いて、誰にも迷惑がかからないようになってから死んでしまえばいいんだよね。
最近は気持ちが落ち込んだときに、そう思うことにしてます。
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自殺者を少数の敗北者としてはいけない。
でも自殺する必要はないと思う。生きていればいいことなんてたっくさんあるんだから。生きてるだけで丸儲けだよ。
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ひとはなぜ自殺をするのか。
自殺は人間だけが行います。ライオンもコンドルも自殺しません。だから私は、自殺は最も人間的な行為だと思うし、人間だけに与えられた特権だということができると思います。
ひとが自殺をする理由はひとが生きる理由ほどあるんです。けれどひとが死を選ぶ本質的な理由は、自己の尊厳を守るという強い動機に支えられている、といえます。自殺は尊厳死であるといってもいいと思います。ひとは、自己を脅かしつづける屈辱を葬り、自己の尊厳を守る権利があるということをおぼえておくべきだと思います。
だから裏返しなんですよ。生きたいと死にたいというのは全くイコールなんです。
何の根拠もなく言いますが、私は日本人の四人に一人は自殺する可能性を内に秘めているのではないかと考えています。彼らは「あなたは人生において最も大切だと思うものを失えば、生きていく意味がないと考えるタイプですか?」という質問にイエスと答える人たちです。言うまでもなくあらゆる価値は幻想に過ぎませんが、その幻想が壊れると生の根拠そのものが失われると思いこむのです。また価値は欲望によって支えられていますから、ただ生きているだけでは堪えられないほどの強い欲望を持っている人だとも言えるでしょう。自殺は幻想の破たんがもたらす欲望の清算なのではないでしょうか。
毒物は自殺を回避するための御守りの役割を果たすのだと言われても、理解できないひとが多いかもしれません。(中略)私は自分の部屋の引き出しに毒物を隠し持っている、死にたいと思えばあっという間に死ねる、だけど、いつでも死ねるのだから、今すぐ死ぬ必要はない。
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人をなぜ殺してはいけないのか。
悲しむ人がいるから?
――悲しむ人がいない人は殺してもよいのか。
やってはいけないことだから?
――ならば今現在もある戦争はどうなるのか。
もし自分や自分の親しい人が殺されるのは嫌だから?
――自分や自分の親しい人が自らしにたい、と思っていたら?
17の私が抱いた疑問に、とある友人はこう答えた。
「人が自殺する権利を奪うからだ」と。
あれからもう6年は経つのに、今でも思い出せるくらいに印象的だった。
あのとき感じた“違和感”が、なんとなく、飲み込めるようになった。
思春期から今まで、抱いたまま失われることのない自殺願望。
生きたい、だからこそ、自殺したい。
その心情を、ここまでわかりやすく言葉で表現した本は初めてだと思う。
自殺などと、ついぞ考えたことがないし、理解できない。
そんな人にこそ、読んでもらいたいなぁ、と思えた一冊。
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人生観がかわった。
何度も読みたい本。
全てを飲み込むわけではないけれど、
こういう選択肢もおかしくはないかもしれない。
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前半は何か宗教っぽいっていうか、視野狭窄というわけでないけど、ひとつの価値観を盲信しているような気持ち悪さがあった。でも後半(おそらく文庫版の大幅加筆部分)は、一般論かと思えばそうではない。しっかりとした社会的背景を取り入れた作者の信条の変化が感じられた。
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前半ちらほら見受けられた自殺を神聖化する感じには違和感を受けたものの、最後まで読み進めてみると「なるほど」と思うこともしばしば。「生きたいというのと死にたいというのはまったくイコール」という一節には目からウロコでした。
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3年か4年ぶりに再読。当時ほどの衝動は残念ながらもうないけど共感できる点もまだ残っていてほっとした。それにしてもこんな風に死を語っていた人が今では子供を生んで家庭を築いているのが何だか不思議。20代のうちに死にたいという願望は私にもある。多分無理だけど。「生きていたことがなかった人に死ぬことはできないと思う」と彼女は言う。なら死んだように生きてきた私には思いを遂げるのはやはり難しいのかもしれない。「あそこのラーメン屋にはまだ行ったことがないだろ」という言葉に救われる気持ちは痛いほどよくわかるよ。