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紙の本

痛々しいぐらいせつなくて。

2000/09/15 07:03

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る

■あらすじ■親友の死。その存在は片想いであったものの親友の領域を超えるものだった七生は、一年たっても、まだ静の面影を引きずっていた。そんなとき、はっきりとは知らされなかった静の男の恋人・宗馬との出会い。
俳優である宗馬は傲慢でおよそ静の恋人らしからぬように見えたが、とにかく七生は自分の知り得なかった静の顔がどんなものであったのかを知りたくて、宗馬につきまとった。そしてその結果・・・。
■書評■最初からぐいぐい引きこまれるように読める展開で、七生の健気なところが可愛くて、でも痛々しいぐらいせつなくて、互いに静の存在が足かせのようにも、絆のようにも絡み合っていて、とてもよかったです。

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