紙の本
物語がつなぐ青年と少女
2009/10/31 23:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
純文学作家を目指して書生みたいな恰好をしている青年矢文学が、編集者の薦めでライトノベルを書いたら爆発的なヒットを生み、作中の舞台を巡礼に来ていた少女椎名明日葉に一目ぼれしてしまい、お近づきになろうとするのだが…という作品。
始まりと終わりがきれいにまとまっているし、相手に少しでも近付こうとして一歩一歩努力する結果として、自分の現在の状況を受け入れて行く、という変遷の描き方も面白いと思う。
一方で、恋愛という二人の関係性を描いた物語でありながら、矢文学サイドから見た描写がほとんどだった様な気もする。だから、彼が変わっていく姿は実感できるのだけれど、椎名明日葉の変化は、彼の目を通した姿でしか分からなかった。
友人や編集者など、突っ込めば色々と出てきそうなキャラもいるので、続巻が出るかもしれない。そういった機会に、主人公以外から見た人の姿という視点があっても良い様な気がした。
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「純文学」を愛す、矢文学(通称ブンガク)は、
ある日、図書館にいた腐女子、明日葉に一目惚れしてしまう・・・
純文学しか書いてこなかった学は、ひょんなことから
ラノベを書くことに!!
しかし、学は2次元恐怖症、
つまり、マンガの絵を3秒以上見ると倒れてしまう・・
そんな中、明日葉は学のラノベの大ファンなことが判明!
明日葉のために頑張るブンガクの恋の行方は・・・?
女の子免疫がない昔っぽいブンガクと、
BLを愛す、腐女子明日葉の純愛小説!!
共感が持てて、おもしろい☆
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すっきり爽やかな読了感でした。ブンガク君の初恋は見ていて恥ずかしいくらいです。でも、きれいにまとまっていて素晴しいです。
ヲタにはクスリと来るネタもちょいちょい入っていて良いです。「乙女ロード」「コミサ(おそらくコミケ)」は勿論の事ヤオイ語りがその気無しの人間の視点で聞けるのでちょっと面白いです。とはいえ、かなりソフトです。ヲタ入門書としては良いでしょう(読んでる時点でその辺の講釈はいらないような気もしますが)。
内容としてはちょっと古典的な恋愛ものを腐女子やヲタの調味料で料理したもの。私はこういうの好きです。頭の中がお花畑だろうと何だろうと好きなもんは好きだ。そう言える気高さと誇り高さがあります。
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ラノベ作家と腐女子のラブコメディ。
まぁ、設定は少々特殊だが、王道系の素直なラブコメだった。
ハズレではないと思う。書店で見かけたら一度手にとってみるのも異以下もw
以下あらすじ引用---
恋愛経験ゼロ。生真面目に純文学を志すも、希望とは裏腹にラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかも著作は、ネットの口コミもあり大ヒット! メディアミックスも決まり順風満帆! ・・・・・・のはずが、原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。彼女はブンガクのラノベ作人の大ファンで、聖地巡礼の途中だった。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、明日葉は腐女子で・・・・・・。カタブツとフジョシの純愛系ラブコメディ!!
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恋愛経験ゼロ。生真面目に純文学を志すも、希望とは裏腹にラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかも著作は、ネットの口コミもあり大ヒット!メディアミックスも決まり順風満帆!……のはずが、原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。彼女はブンガクのラノベ作品の大ファンで、聖地巡礼の途中だった。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、明日葉は腐女子で……。カタブツとフジョシの純愛系ラブコメディ。
全3巻。
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いい純愛ラブストーリーでした。キャラはちょっと斜めからな切り口だけどベタベタな心がほっこりするような物語。ラスト前は別のカップルも見せてくれたし。くふふっ。P164の明日葉のセリフには共感しました。
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どんな話か分からずに買ってみたが、いやー、これは良かった。ラノベ作家と腐女子という、仕事と趣味が一風変わっている男女の恋愛話。乙女ロードやコミケに行ったり、BL用語の解説があったりとオタク色はあるければ、ストーリーは真っ当なラブコメでした。親友の圭介とその彼女・柚ちゃんのやりとりも、いいスパイスになっていた。
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2011 9/29読了。WonderGooで購入。
純文学作家を目指しながら不本意にもライトノベルで大ヒットしてしまった主人公と、彼のラノベの大ファンの腐女子が織り成すラブコメ。
最近のラノベおすすめまとめでしばしば取り上げられていたので買ってみた。
ラノベの話というよりは腐女子の話の方に力点があるような?
のべったー(Twitter的なもの)を使って小説をかいてはてブ数を気にするところとかの変なリアルが面白かったw
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全3巻完結。
明日葉・・・現実にいたら・・・多分惚れる。
「あなたにとって"ライトノベル"とは,なんですか?」3巻の言葉。隙間を埋めるものです。
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ラノベに限らず、
オタク文化の流れを掴む上ですごくいいな、と思います。
ライトノベルとはなんぞやって、
どうして行けばいいだろうって、
考えてるやつどれくらいありますかねぇ。
全三巻と短いですし、
一読の価値はあると思います。
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自分にとって2作目となった、「ラノベを扱うラノベ」。
以前読んだMF文庫Jの『ラノベ部』(著:平坂読)は、ライトノベル好きな高校生たちの日常を描くいわば「読者側」に焦点を当てたものだったのに対して、本作はラノベ作家や周囲の担当編集者・読者たちとのやり取りを描いた「作者側」に着目したものだ。ただ、このラノベ作家は一癖ある作家で…。
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ブンガクこと矢文学は若干20歳の作家。祖父のように純文学作家として生計を立てる気満々なものの、担当編集者・西野霞美に勧められ試しに書いたライトノベルが、若い女性を中心に大ヒット。本人の希望にも関わらず、ブンガクはラノベ作家としてデビューすることになる。
そんな中、行きつけの図書館で偶然出逢った少女・椎名明日葉に一目惚れしたブンガクは、彼女が自分のラノベのファンであると知る。しかし、彼女は正真正銘の腐女子で…。
オタク知識ナシ、恋愛経験ナシの純朴青年ブンガクが、親友・北見圭介たちの力を借りながら明日葉との心の距離を縮めていく純愛系ラブコメ。
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いろいろな読み方が楽しめる作品だと思う。
1、ブンガクと親友・圭介の友情ストーリーとして。
ブンガクの初恋を応援する圭介は一見軽薄そうなキャラでいて、いつも冷静に効果的な作戦を打とうとしている、そのギャップが実に良い。二人の関係は腐女子の明日葉の妄想をヒートさせるくらい、様になっていた。
2、ブンガクと明日葉の恋愛ストーリーとして。
この二人の関係は、「作家対読者」、「非オタ対腐女子」といったおもしろい切り口で捉えられる。オタク関連の知識が全くないブンガクが、好きな明日葉の腐女子らしい暴走に慌てながら付いていこうとする様子には、ほのぼのする。また、作家としての自分の将来に不安を感じていたブンガクが、一番身近な読者となった明日葉の想いを受け止め、次の一歩を踏み出す勇気を出すラストも良い。
明日葉の失踪疑惑がブンガクたちを困惑させるクライマックス近くになると、一気に引き込まれた。
3巻まで続くらしいので早く続刊を読んでみたい。
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ラノベ作家ラノベ.
しかしこの作家は純文学を目指していたが
大人の事情でラノベを書くことに.
そんな中,そのラノベのファンだという少女と遭遇し….
それなりに面白かったよ.
ただ問題が.
出てくる女性みんな腐ってんのかよ.
そしてその捗る燃料を投下する作家さん.
無自覚なままで.
つまり作家が林檎で女性がミカンなのですね.
林檎(作家)の放出するエチレンガス(作品)で
ミカン(女子)が腐る(腐る)と.
上手いこと言ったつもりだぜ!
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純文学を目指すも出来心で書いたラノベがヒットしスランプに悩む作家・矢文学(ブンガク)と、正統派文学少女だが中身は腐った女子高生・明日葉の、むず痒いほどにじれったく甘酸っぱい純愛物語。
腐女子の恋愛ものは昨今の流行りですが、これは同時に作家とファンのラブストーリーでもあります。
明日葉はブンガクの書いたラノベをこよなく愛しキャラに萌える生粋の腐女子、二次元アレルギー持ちのブンガクは明日葉に惹かれながらも哀れその妄想爆裂な生態に振り回される事に。
恋愛経験ゼロ、堅物で生真面目なブンガクと明日葉のやりとりは見ていて微笑ましい。しかし本作で語られるのは物書きなら誰もが共感するだろう創作の悩み、「誰の為に小説を書くんだ?」という素朴な命題。
極論してしまえば、作者にとって読者は見えない人。
自分の本がいかに支持されてるといえど、実際書店で買われる瞬間を目撃でもしない限り実感し得ないのでは?またブンガクは、ネットに氾濫する書評や腐女子中傷の風潮にも疑問を呈すも、それに答える明日葉のまっすぐな眼差しと言葉がまぶしい。
奥手で不器用な二人を温かく(?)見守る脇役も魅力的。
編集者を目指す親友やその彼女、男勝りな担当編集者がおたつくブンガクの尻を叩いてくれます。ヒロインの明日葉はちょっと出来すぎなくらいイイ子なんですが、ブンガクとの恋愛模様がとてもほのぼのしてるので自然と応援したくなってくる。
ついったーやブログ、コミケなど、オタクと親和性の高いツールやイベントが二人の関係性を深める重要なキーとして続々登場するので、それらに馴染んだ読者はわくわくするようなライブ感を味わえます。