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登録したのは2009年でそのころに読了したはずなのにずっと感想のっけるの忘れてた。最近読み返したので感想をば
ペダンチックで愛らしい、幻想的なミステリでめっちゃ好きな百合小説。
女だけの箱庭、そこで繰り広げられる三角関係のただ単にお耽美な雰囲気ものかな、って思ったら妙なきな臭さを出してくるの心憎いよね。お耽美な雰囲気ものもいいけれど、それだけだったらこんなに好きにはならなかったと思う。
ビブリオマニア三輪せんぱいがイチオシ。彼女の長々しい蘊蓄とオカルトへの造詣、そんで色っぽさと主人公への一途さ、読み返すたびに身悶えするし、この作品の魅力だと思う。このお話がマルチエンディングのゲームだったら真っ先に三輪せんぱいを攻略してるし三輪せんぱいしか勝たん〜!
文章も独特で、巧拙なんて専門的なことはわからないけれど個人的にはうまいし好きだな〜って感じました。こう、こまっしゃくれていてオタクっぽくて、でもわかりやすくて。はぁ…ほんとに好き。作者さま、また百合書いてくれないかしら。
そういえばこれ読んでいるとボカロ曲の「あめふるはこにわ」思い出すんだよね。全部読み終わったひと聞いてみてほしい。