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和鷹の急逝に続き、宗家・和憲を襲った謎の死。一方、東京で殺害されたサラリーマンが持っていた「五十鈴」は、和鷹のものだった……。それぞれの死が導く土地、天川へと向かった浅見が見つけた真実とは?
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映画にもなった話で上下巻だけど、なんか終わりがあっけなかった。もうちょっとラストが長くても良いなあ。
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新宿での変死事件と能の舞台での急死事件がどのように結びついて行くか。この作品を読み進める上で一番興味が惹かれる点だと思われる。実際、読み終わったところ、期待したほど面白い展開では無かったかな。という感じがした。浅見光彦ミステリーシリーズで、一番人気のある作品らしいということで、ちょっと期待しすぎたのかなという感想。
二つの事件の被害者の親族から、二人のヒロインが登場する。新宿の事件は「智春」、能の舞台の事件は「秀美」。その間に浅見光彦が入り、上手い具合に二つの事件に関連を紐解いていく。その過程で、ヒロインとして秀美をメインに据えている点がもあるのか、新宿の事件の印象が薄すぎる気がする。それが2つの事件の結びつきの物足りなさに繋がっているのかなという感じもした。否定的な感想を書いたが、全般的には楽しめる作品だったと思う。
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もこみち版浅見光彦の第一弾としてドラマ化された作品。かつては、榎孝明主演で映画にもなっています。知る限り、このシリーズの映画化はこれだけ。
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新宿の高層ビル街で、突如倒れた一人の男。亡くなった男の手には、能の水上流宗家・和憲が所有していた「五十鈴」があった。芸能の神を祀る吉野・天河神社の大切なお守りを、なぜこの男が持っていたのか?水上流の後継者といわれた和鷹の急逝に続き、行方不明だった宗家和憲をも襲った謎の死。和鷹が亡くなる直前につけた「雨降らしの面」に封印された、水上家の悲しく謎めいた過去に、名探偵・浅見光彦が鮮やかに迫る。
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能楽と古代の伝説を背景に、殺人事件と事実解明に奔走する人々の群像劇。
事件の真相とトリックと、登場人物の性格と行動が楽しめる作品です。
また「五十鈴」といった、魅力的なアイテムが登場する。
映画でも観て、当時は欲しいなと思ったものでした。
信仰心が問われそうで、買うに至っていないのですが。
この五十鈴は、かつて漫画でも見かけたことがある。
アンダーグラウンドカルチャーをパロディすることにおいて、「ケロロ軍曹」より老舗の「宇宙家族カールビンソン」で観たと記憶する。
おそらくは、この作品へのオマージュでしょう。
それはさておき、事件は警察ではなくルポライターが追うことになる。
被害者家族や旅行者、また警察を巻き込み独自の調査と推理と行う。
このルポライターの立場も非常に微妙で、完璧ではないが故に読者に支持されるのでしょう。
複数の被害者とそれらの家族、それぞれが各々の思惑を胸に秘める。
物語が進むにつれ、それぞれの役割分担も明確になるので途中で読み返す必要がない。
能の舞台で才能ある若者がなぜ死に至らなくてはならなかったか、ぜひお読みください。
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浅見の「定理」=「事件の陰に女あり」
根拠はなくてただの「勘」である。
そんなのありか?って思うけど俊介なら許す。
エピローグ、高崎老人が浅見にカプセルを渡すシーン、あれはちょっとドキドキした。
しかし、後日談のようなものがもう少しほしかったな。
川島智春にももう一度登場してほしかった。
天河という土地の幻想的な雰囲気がよく伝わってきた。
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今更だけど内田康夫ファンになり…
能のことは全く知識がなかったが、本書を読んで興味が出る。ストーリー的にも謎が多くて止まらないという浅見光彦シリーズは変わらず。
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内容(「BOOK」データベースより)
新宿の高層ビル街で、突如倒れた一人の男。亡くなった男の手には、能の水上流宗家・和憲が所有していた「五十鈴」があった。芸能の神を祀る吉野・天河神社の大切なお守りを、なぜこの男が持っていたのか?水上流の後継者といわれた和鷹の急逝に続き、行方不明だった宗家和憲をも襲った謎の死。和鷹が亡くなる直前につけた「雨降らしの面」に封印された、水上家の悲しく謎めいた過去に、名探偵・浅見光彦が鮮やかに迫る。
令和4年8月22日~24日
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【概略】
水上流の宗家・後継者である和鷹が能の演目「道成寺」の最中に急死し、さらには宗家である和憲も吉野で謎の死をとげた。東京・新宿で毒死した男が所持していた天河神社の五十鈴から、浅見光彦は天河神社と水上流との関係を知る。さらには天河に受け入れられた者たちが残した残滓が事件の真相にせまるヒントとなる。
年月日不詳 読了
2022年09月23日 読了
【書評】
導入部分、前提部分を構築する上巻から続いての下巻。
雰囲気は、やはり終始、大人な感じで進んでいったなぁ。これが内田康夫節!なのかな。
殺人事件にまつわる部分はともかくとして、能を通じての日本人観、そして、能が持つ「おもねらない」部分への言及は、2022年になってもなお、むしろ今こそ、考えなくてはいかないかも。
日本人観については、無常観・諦観といった部分に、そして、おもねらない部分は、三宅という登場人物のセリフに反映されている。こんな感じ。「テレビドラマに象徴されるように、現代の演劇はあまりにも観客にオベッカを使いすぎるのだな。つまりそれは、観客を見下げた精神の現れでもあるわけだよ。この程度までレベルダウンをしなければ、理解されないだろう―などという思い上がりが、いつか自らを貶めていることになる。感性の豊かな若者が、そういう欺瞞にいつまでも気付かないはずがない。演劇ばかりでない。あらゆる文化や文明が、若者におもねる方向ばかりを模索しているうちに、賢明な若者は本質の純粋性が確かな能に魅了されてゆく」というもの。吉田豪さんも言ってることなんだよね、これ。ただ反面、「わからない」=「つまらない」とする風潮があるのも現代。この辺りのバランス、難しいなぁとも思いつつ。自分自身は、おもねらない方向で、いたい。
殺人事件のトリックや読了後の爽快感よりも、この「おもねらない」論を見ることができたことを、幸せと感じたい。
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急いで本屋へ走り購入!
金田一シリーズとはちがう新たな探偵と旅情ミステリーとの出会いに胸がワクワクしたのを思い出すな〜
浅見光彦ファンクラブに入会したのもよい思い出〜
ぜひ〜