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みんなのレビュー182件

みんなの評価4.2

評価内訳

182 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

何とも痛快なラスト!!金城一紀の直木賞受賞作「GO」。

2010/07/28 23:22

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 金城一紀の直木賞受賞作品。とても軽やかで気持ちのいい小説だ。ひ
と言で言えば、青春恋愛小説。作者がコリアン・ジャパニーズで、主人
公もそういう設定なのでふつーに差別のことが出てくる。その軽みが評
価されたということはあるだろう。 

 しかし、この小説で素晴らしいのは人物の造形だ。けんかに明け暮れ
る主人公の杉原。パチンコの景品交換所を経営する彼の父は元ボクサー
でハワイに行くために朝鮮から韓国へ、コロリと寝返った?人物だ。そ
の父とけんかばかりしている母は家出の常習犯。この杉原家の人々のキ
ャラクターがまず最高である。そして、杉原とその友だち、暴力団の幹
部を父親に持つ加藤や民族学校で「開校以来の秀才」と呼ばれている正
一(ジョンイル、なお杉原は「開校以来のバカ」)たちとの交流を描く
作者の筆致が冴えに冴えている。差別の問題をしっかりと携えながらも、
語り口はあくまで軽快。まったくうまい。

 そして、杉原の恋。彼が恋に落ちたショートカットの少女桜井はジャ
ズが好きで小説が好きで、とても進歩的な考えを持った女性なのだが、
杉原が「僕の国籍は日本じゃない」と告げたときには、意外なリアクシ
ョンを起こす。それから二人がどーなっていくかが後半の大きなポイン
トだ。杉原の最後の叫びとそれに応える桜井の言葉。ラストは何とも痛
快!これが初の長編書き下ろしだったなんて、金城、おまえはほんと〜
〜にすごいぞっ!!

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紙の本

痛快

2024/03/27 11:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る

傑作だなあ。

大きな問題提起をしているんだけど、そんなことはお構い無しで、とにかく楽しい。

作者さんの出自が関係してるんだろうね。
ふつうの日本人じゃ書けない。

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電子書籍

Go

2018/11/10 09:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公のかっこよさが、気持ちよい。色々と悩み多い生き方なのだろうが、それをさわやかに表現している。ボクシングの軽快な動きにあこがれます。

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紙の本

何年経っても最高傑作

2018/05/23 21:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る

先日、映画『ブラックパンサー』を見てこの作品を思い出した。あのアメコミ映画と同じように、『GO』は山ほどあるであろう作者の言いたいこと、自分は何者であるかについて、これでもかというほどの思いの丈を非常に優れた物語の形で私たちに表現してくれていると思う。

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紙の本

がんばれ

2019/01/30 16:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

結婚までいくとすれば、まだまだ様々な困難が待ち構えていると思うが主人公と彼女には心から幸せになってほしいと願う。まあ、彼なら頑張ってくれくれるか

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紙の本

「知らなかった」は免罪符にはならない

2017/09/09 19:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

いい本だった。
何よりも大してよくもない頭の私が、この本に書かれたいることを自分の頭で懸命に考えなければと思わせてくれるだけでも素晴らしい。

私はポーランド人の女性と結婚していたことがあったので、その経験から多少なりとも国籍のことは真剣に考えたこともあったし、その過程でこの国の仕組みの理不尽さの一端も垣間見たようには思っています。

同化か、排除か。この国はふたつの選択肢しか持ってないんだ P212

なんの根拠もないこと大前提のようにして、あたり前のような顔して暮らしていることは、実は結構罪深い生き方なのかもしれませんね。

たった今、この本を読み終えたばかりの私には、その程度の自省しかないのが少しばかり恥ずかしいのだけれど。

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電子書籍

自らのルーツをもとに

2021/04/28 23:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

在日朝鮮人から韓国人、日本人への帰化など様々な問題を提起しています。ボクシングに明け暮れる少年と、どこか陰りを帯びた少女の行く末に僅かな希望がありました。

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紙の本

著者だからこそ書けた、恋愛青春小説!

2012/01/11 11:55

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず感想を一言いうと、「おもしろかったー」だ。それに尽きる。ここがもうちょっとこうだったらいいのになーっていうのが、ない。と、それだけで終わらせてしまっても能がないので、続けてみる。

主人公の杉原は高校三年生。戦時中、日本の植民地化である韓国の済州島生まれの国籍「日本」の父親は、子どものころに両親と共に日本に渡った。しかし日本の敗戦で彼らはもう「日本人」ではなくなった。そんなとき、祖国の朝鮮半島は北朝鮮と韓国のふたつの国なってしまった。どちらかの国籍を選べと迫られた父親は、朝鮮国籍を選んだ。そしてその後もずっと、日本に暮らしている。

だから、杉原は日本生まれの「在日朝鮮人」。だけど、中学二年のときに韓国籍に鞍替えした。理由は、「オヤジがハワイに行きたいと思ったから」。アメリカと国交を結んでいない北朝鮮人には、ハワイに行くビザが下りないのだ。

杉原は朝鮮学校に通い北朝鮮の教育を受けてきたが、突然、日本の高校に入学することを決意し、都内の男子高校に入学する。その学校での唯一の友だちと呼べる加藤に呼ばれた誕生日パーティーで、杉原はひとりの女の子に出会う。彼女の名前は桜井。杉原と桜井は毎週末ごとにデートを重ね、お互いの音楽や本の知識や趣味を共有する。杉原と桜井の感性は、ぴったりとはまった。そしてお互いにどんどんどんどん相手に惹かれていく。しかし桜井を大切に思うが故に、杉原は、自分の国籍のことを伝えられない…

作者の金城一紀は日本国籍を持つ韓国系日本人だ。おそらく、一般的には「在日韓国人」と言われるのだろう。わたしは、はっきりいって、「在日韓国人」や「在日朝鮮人」という言葉の意味するところをあまり具体的に掴んでいない。もちろん戦後の生まれで、生まれたときには朝鮮半島には韓国と北朝鮮という二つの国があった。周りを海に囲まれた島国で育ち、国境という概念もなければ、グルジアやロシアのように、国の中に共和国が存在するということにも、いまひとつピンとこない。「在日朝鮮人」と「在日韓国人」の区別を問われれば、「韓国のほうがいいひとのような気がする。」と、北朝鮮という国と韓国という国に対するイメージでのみ答えてしまうだろう。これはきっと、わたしに限ったことではないと思う。わたしたちは、国籍というものを正面から考えたことなどないのだから。日本で、日本人のあいだに生れ、育ったわたしは、日本人なのだから。だけど、日本で生まれた杉原たちは「在日韓国人」であり、「在日朝鮮人」なのだ。わたしとほぼ同じ環境で育ったのに、だ。この作品を読むまで、そんなこと、考えたことなどなかった。

そんなことも考えながらでも、まったく無視しても、この作品は青春小説としても恋愛小説としてもなかなか読みごたえがある。

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2008/03/22 10:37

投稿元:ブクログ

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2008/05/07 01:19

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2008/08/05 00:22

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2008/08/06 00:49

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2008/08/09 08:46

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2008/08/27 12:37

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2008/09/23 12:57

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