紙の本
作者が男性ならば、匿名は単なる話題作り
2008/06/08 13:31
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木雄一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書『スモールワールド(私の奴隷になりなさい)』の作者、サタミシュウは、重松ではないかとする情報がインターネットで流れているが、私は違うような気がする。重松名の『愛妻日記』よりも、『スモールワールド』のほうがずっと抑制がきいていて、重松ならばわざわざ匿名にする必要がないように思われるからだ。もし、重松ならばサタミシュウでは、もっとはじけけなくては匿名の意味がない。セックスシーンも猥褻度が少なく、さらに問題なのは心理描写が浅薄であることだ。また、もし本当に重松だとしたら、言い出しのが出版社か本人かは知らないが、話題作りで部数を稼ごうという恥ずかしい行為で、作家の汚点にしかならないだろう。
個人的には、サタミシュウの正体が女性であることを期待している。であれば、匿名も納得できるし、次作には女性心理をもっと深く描いた作品を期待できるからだ。この分野における男性の視点はもうすでに多く存在し、あえて男性が匿名で出す必要などない。はっきり言って、男性が書いたものとしては迫力も新しい哲学も感じられなかった。
紙の本
結末は早くから読めました
2017/10/18 23:01
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
匿名で書いているSM小説というところにひかれて読みました。・・・私にはいまひとつ理解できない世界でした。
投稿元:
レビューを見る
何か違う・・・参考にって、リリーさんの帯の見て買っちゃったけど、なんか違う。
やっぱりエロはBLがいいや。
女の子が表紙にいるようなのは買うもんじゃないね。
内容は青春小説?と言われればそうなのかなと、ま、奴隷さんが成長してるからいいか。でも、私の趣味じゃなかったです。
投稿元:
レビューを見る
「SM小説なのに、なぜ爽やかな匂いがするのだろう」と、リリー・フランキー氏に絶賛されている小説。 御主人様・奴隷・奴隷に恋する『僕』を中心に話は進む。面白かったかと聞かれたら、それは「ノー」。だけど、「爽やかな匂いがする」っていうのは、すごくよくわかるし、『SMを「嗜好」ではなく「関係性」として捉える』ということが、すごく上手に表現されている作品だと想う。
投稿元:
レビューを見る
清々しく、切ないSM小説。
技術的・物理的にあり得ない描写には目をつむりましょう。
人妻に恋した僕に、ついつい感情移入してしまいました。
最初は単なる上辺だけなぞったエロ小説かと思いきや、最後はうんうん頷きながら読んでました、納得のエロ小説でした。
作者の言うとおり、「SMとは、嗜好ではなく関係性の問題」なのだと心から納得。
「奴隷になるということは自由を奪われるということではない。隷属というのは、他のものに対して寛容になるということなのだよ」
「罪悪感がいつもいっぱいあります。夫を愛する貞淑な妻ですから。でも一番悪いと思うのは、夫以外の男とセックスをしてる事より、夫とはしない事をしてる事のほうです」
オイラの怒張も大きくなって(そんなにないだろ!)喜んでおります。
大変勉強になりました、はい。
投稿元:
レビューを見る
タイトルに惹かれて購入。
いちよう官能小説らしいですが、
そんなにいやらしさを感じずサクサク読めました。
最後の最後は想像できない終わり方だったので
最後が一番面白かったかなぁ。
でも、この続編?
「ご主人さまと呼ばせてください」
「おまえ次第」と、出版されているのですが
続けば、続くほど面白くなくなっているような…
投稿元:
レビューを見る
この本は、とても興味深い本だ。
エロいことをたくさん書きつづっているにも
かかわらず、爽やか。
著者が最も言いたいことであろう、
「関係性」というキーワードはしっかりと
読者に刻みつけられる。
こういう本を読むと読まざるとにかかわらず、
常識って何なんだろうな、とよく思うことがある。
続編の「ご主人様と呼ばせてください」は、
イマイチであった。
投稿元:
レビューを見る
大人用SM青春小説。
解説では、リリー・フランキーが
『大人になってしまったけど、まだ“ムーディー”には成りきれない30代の人々が、もう一度青春に立ち戻り、次なる青春的なものを感じることの出来る小説』と絶賛している本。
『奴隷になるということは自由を奪われることではない。隷属というのは、他のものに対して寛容になるということ。』
私の感想としては、
SMの世界を新たな視点で見られる本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
前から気になってたんだけど、買うのを忘れてた。で、やっと購入したのですが。
すごく面白かった!内容は確かにエロい。でもちゃんと下地があるエロさって言うのかな?う〜んと、感情がある。“隷属する”ってのは性的な意味じゃなくて、だれでもあるんだろうなぁ。と思ったり。ご主人様の言っている事に、なんとなく納得してしまったり。
最後の香奈とご主人様のセックスを見ながら僕が泣いてるシーンでは、読みながらこっちも泣きそうになった。
投稿元:
レビューを見る
三省堂で、多くの棚を使って宣伝してあったから読んでみた。
奴隷となることを通して人としても成長する物語と書いてあったけれども、よくわからなかった。
物語よりも、リリーフランキーの解説が興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
サタミシュウ、本名重松清。だそうです。たしかに言われてみれば重松清っぽい。
家族ものばっかり書いてるわけじゃあないんですね。
で。この本ですが、エロの皮を被って随所でいいこといってる気がします。騙されたと思って読めばいいです。
最終的には大沢祐香でジャケ買い!
投稿元:
レビューを見る
SM小説なのに、ふつーに本屋で平積みされてて、売れてる本。
面白いのかな?と思って読んでみたけど、ふつーにSM小説でした。笑
投稿元:
レビューを見る
文庫本の帯に「リリー・フランキー氏絶賛」と書いてあったので、購入。
リリー・フランキー氏と言えば、たしか「東京タワー」で有名な作家だけど、氏の本は読んだことはない。
「SM小説なのになぜ爽やかな匂いがするのだろう」とも書いてありました。
確かにSM小説ですが、それを通しての作者のメッセージはしっかりとあるように思います。
その点が、普通のSM小説とは違う。
しかし、表現方法はかなり「性的」ですので、人によっては顔を背けたくなるような部分もあるかも(多いかも)。
投稿元:
レビューを見る
確かに官能小説のようにどろどろはしておらず、爽やかな印象。30代の青春・・・(性春?)小説。
ところで、結局サタミシュウっていうのは誰なんでしょうか?重松清?村上龍?
投稿元:
レビューを見る
すごく売れてるようだったので話題になるかと買ってみたけれど
私がそういうの(SM)に縁遠いからか、なかなか入っていけなかった。
こういう人もいるんだってわかったことだけは良いかも。