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紙の本
もしかしたら、とても実用的
2007/07/07 16:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで大活躍の阿川さんが、1年のアメリカ生活で
体得したサバイバル英語を披露してくれています。
普通に中、高、大と英語を習ってきているハズなの
にあまり話せないという阿川さん(私もそうだ)が、
海外生活で遭遇する各シーンで、必死に考えたサバイ
バル英語がどう生きたかが良く分かります。
英語の本は、英語の達人が書いているものが殆んど
だと思いますが、この本はフツーのレベルの人がアメ
リカで1年暮らす時の気持ちや成り行きが上手に書か
れていて、とても参考になります。
例えば、
初対面で必ず聞かれる事への対策(「挨拶は先に口
にした方が勝ち」)や、
"How are you ?"" I'm fine thankyou. And you? "
の次の会話はどうしたらよいか?
相手の言っている事が分からなくて、何度も聞きかえ
したい時に、"I beg your pardon?"以外にどう言い替え
てバリエーションを付けたらよいか?
などなど。
英語は苦手だけど、英米に出張しなければならない
人、英米人と付き合わなければいけない人に とても
参考になる本だと思います。
読み物としても、アガワ流の名エッセイです。
紙の本
けっこうイケテル阿川さん
2001/10/25 15:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とーるだ! - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が若い頃1年間留学したワシントン先での英会話語録。実践で使えるかんじで、車購入やフラット賃貸での話はおもしろい。ただし恋や恋愛には疎い彼女らしく誠実さあふれた書きッぷり。しかしこの人意外にお年をめしていらして…意外でした。
紙の本
語学習得は別として、阿川さんのエッセイが好きならばどうぞ
2007/08/06 20:10
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
阿川佐和子は飾り気のない軽やかな人である。何しろ、まじめに英会話を習得したいという気持ちのある人には、この本は向かないと、最初に自分で断っているからだ。阿川佐和子は、勢いにまかせて英語圏の国に飛び込み、普通の日本人の普通の英語力でもって、どこまでやり通せるか試してみた。本書は、その体験記である。
そんな等身大の自分をさらけ出せる人による、肩の力の抜けたエッセイが好きな人には、楽しめる本に違いない。
ただし、それでも「その場しのぎの英会話」というタイトルにはやや偽りありである。例えば、車を買うというもっとも高価で、面倒な買い物のときなどには、現地に暮らす友人の助けを借りているからだ。このありがたい友人は時折顔をのぞかせる。その意味では、ひとり異国に乗り込んで、何から何までひとりで乗り切ったという勇ましい体験記ではない。
こういう突っ込みをいれられるポイントまで、隠すことなく書き記しているところも、正直といえば正直である。その意味では、将来、英語圏に暮らすことを念頭に置いて、なにがしかのヒントを得たいと思っている読者にも意外に向かない。あくまでも、阿川佐和子の飾り気のない生き方を共有したい人向けのエッセイだと思った方がよい。
日本に帰ってから、あの場面ではこういえばよかったと勉強して書き足しているあたりは、けっこうまじめな性格もうかがえる。
とにかくむずかしく物事を考えずに、勢いよく、でも少しの慎重さは残しながら、賢く生きたいという人には参考になりそうな本である。
そんな憎めない阿川佐和子の性格に影響されて、こちらも肩の力が抜けた状態で読み終えた。それはそれで、この著者のエッセイの楽しみ方なのだろうと思う。
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