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なんだろなんだろ。面白かったり、面白くなかったり。そんな感じでは面白い本でした。終わるに連れて、謎だったことが明らかになってくるんだけど、『そうだっけ?』 って思いなおすことがしばしば。もう一度読み直したいかも。
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これはまいった。この切なさは反則だ。結末では涙目になってしまったよ。「ストロベリーナイト」でもえらく驚かされたんだけど、本物かもしれない。しばらくは目を離せないね。映像化される予感。ただし、顔写真は出さない方がいいよ、誉田さん。
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心を重んじる門倉美咲27歳、力勝負の伊崎基子巡査25歳、タイプの違う二人。利憲くん誘拐事件を発端とし"ジウ"の存在が明らかになるが正体不明。誘拐事件から次々と事件につながっていく。東主任や雨宮との関わり、ジウの正体。?は残酷で気持ち悪い場面も。最後は心があつくなるような終わり方。?〜?を通してすごく面白かった。色んな人の視点から交えて書かれているのも見方が違えてよかった。2008.5.1
全部が自分のものになるなんてあり得ない。だから自分が得たものを大切にしよう。
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通常であれば、これほど破天荒な物語をぼくは敬遠している。松岡圭祐の『千里眼』シリーズは三作くらい読んだ挙句、放り出した。使い捨てのアクション。刹那的なスリル。泡のように消え去る興味。分厚い本の骸だけが後に残り、それはCGを駆使したハリウッド映画鑑賞後の空しさにも似ていた。
この『ジウ』シリーズだって、ともすればその虚構の刹那的快楽の罠に陥りかねない。言ってしまえば巨大な法螺話の域を出ない寓話に過ぎない。どんどん膨らんでゆく陰謀のコミカルぶりを、どう料理し、現代という平和な戦場に大人たちの関心を呼び込んでみせるのか。そのあたりが、こうした劇画すれすれのプロットについて回る、大き過ぎるリスクであるはずだ。
二人の極めて対極的な女性捜査官のコントラストを軸に描き出したシリーズである。この二人がどのように、三つのばらばらな事件に絡み、そして互いに輻輳しつつ関わりあって行くのか。それがシリーズのすべてである。二人の距離と行動の交錯こそが、この小説世界を構築する主題であり、核である。このシリーズの最終話はそうした二人による決着というかたちで完了してゆく。
打海文三の意欲作『裸者と裸者』のシリーズを想起させる大スケール巨編を、若書きながらきっちり構築してしまった誉田哲也は、B級活劇という意味で、他を遥かに置き去りにしていることは間違いない。B級であるがゆえの粗暴のなかに、繊細さな心の悲鳴を数多く散りばめて、フリーク化し、デフォルメを施しながらも、見た目以上に深い人間の傷、意思の弱さ、愛への飢えといったものを描き切っている。
プロットの大胆はともかく、新鮮さと若さに噎せるような空気の張り、そして時代を映し出す感覚の鋭敏がここにある、素直に悲しみ、素直に共感のできる、いい作品であると思う。
三部作の最終篇では一気に大きな舞台装置が用意されている。映画化されるとすれば、スケールの大きな『狂い咲きサンダーロード』みたいになるだろう。それはそれで話題を攫い、作りようによっては正当な人気を獲得し得るに違いない。
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あらら。一気にオススメ度が4.0に。
まあ、分からないでもないですが、私的にはこのラストはOKです。
ここに来たか!という流れの話になってしまったけれど、それはどう書いてもどんな話になっても、2ほどの盛り上がりにはできなかったんじゃないかなって。
でも、最近の最後まで読んで「ふざけるなっ!」と本を投げたくなるような展開に比べたら、丁寧で好感が持てます。
基子に関しては、本当に安心した。
正確に言えば、基子と雨宮に関して。
そして、ジウに関して。
本当にジウにとっては、そういうことだったのかもしれない。
物語的に盛り上がりがなかったとしても、それこそ読み手の勝手な言い分だし。
私は却ってホッとしたかな。
最後の最後に利憲くんが出てきたのにはびっくり。
ああそうか、そうなんだ、ちゃんとここに帰って来るんだ。
だから、本当にジウはジウとしてあったことが心に響くんだ。
そう思いました。
でもやっぱり誉田さんの物語は哀しい。
余談ですが岡本くんが最初の事件で警察に留置されていて本当に良かったと思います。
そうじゃなきゃ、きっと彼も死んでいただろう。
何となく、死んで欲しくない、そんなキャラですよ、彼は。
ラストの宮路の台詞は、昔のアニメの滅び行く悪役の言葉のようだと思ったけど。(笑)
全体通して、今までドラマの刑事ものとか見ていたけど、その間にある地味な捜査や組織の連携がとても良く分かった話でした。
ホントにここまでフリーに動けるものなのか?と思ったりしたけど(カンヌの靴を買うエピソードとか)
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『城西信用金庫西大井支店爆破事件』での犯人側からとらえた状況から始まる。
この事件でSATの制圧第一小隊が壊滅する。
その補充として伊崎基子が班長としてSATに復帰。
しかし、基子はミヤジによって『新世界秩序』に取り込まれてしまっている。
そんな基子の変化に気付いた人物がいた。
SATの小隊長小野と門倉美咲、そして警察女子寮の食堂のおばちゃん。
総選挙の応援演説のために新宿東口に大沼総理と渡辺官房長官がやって来た。そこを狙って警護に当たっていたSATの基子たちのメンバーがミヤジの一派が起こした暴動に乗じて官房長官を射殺、大沼総理を拉致し、歌舞伎町を完全封鎖した。
『新世界秩序』は大沼総理を盾に歌舞伎町の治外法権を要求。
基子は雨宮が『新世界秩序』の仲間であるとだまされていたことに気付く。そんなところに小野と美咲が潜入に成功し基子の下に現れる。
美咲の説得に基子の心もほぐれ、ミヤジと刺し違えるつもりで百人町の早川不動産へと向かう。
早川不動産にはミヤジとともにジウもいた。
ジウと再び戦う基子。しかし、ジウに追い詰められるがジウには基子を殺す意思はなかった。傷を負った基子にミヤジは銃口を向ける。その前に立ちはだかり銃弾を受け、倒れるジウ。銃口は再び基子へと向けられる。
基子によって気絶させられていた美咲が気付き、ミヤジの手首を打ち抜く。ミヤジはリモコンを押し、早川不動産の建物を爆破する。
ミヤジとジウはこの爆発で命を落としたが、美咲と基子は助かる。
大沼総理もとなりの建物から助け出された。
警視庁で『新世界秩序』と繋がっていた松田警視もあぶりだされ、捕まる。
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ようやく完結。しかし……ことあるごとにつけて「愛」を持ち出さないでくれよ~と思うのは、ひねくれている私だけなんでしょうか?(苦笑)
個人的には基子の壊れっぷり&軌道外れっぷりに本当にはらはらしどおし。このラストはやはり完全に後味のいいもの、とは言いがたいけれど、それなりにすっきりはしたような。
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とりあえず話はつながってすっきりした。
すっきりしたんだけど。。。
話がどんどん巨大化していって、登場人物も怪物化していき、
途中、ついていけなくなりそうだった。
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■0893.
<読破期間>
H20/10/11~H20/10/17
<本の内容>
総選挙ただ中の日本—新宿東口で街頭演説中の大沼総理大臣を標的としたテロが発生。
大混乱の中、総理に同行していた官房長官が狙撃され死亡するも、
警備中の伊崎基子巡査部長らSAT隊員が総理の身柄を確保。
安堵する警察上層部だったが、それは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。
“新世界秩序”を唱える謎の男・ミヤジの歌舞伎町封鎖、その象徴の如く佇むジウ。
一体、彼らの目的とは何なのか。
捜査本部の一員として、封鎖された歌舞伎町内部の映像を見た門倉美咲巡査は愕然とする—「なぜ、彼女が!?」。
ジウの正体、ミヤジの野望、日本全体を覆う闇…。
ついに対峙する美咲と基子!今、すべての謎が明らかに!!
『ジウ』三部作、完結篇。
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総選挙ただ中の日本―新宿東口で街頭演説中の大沼総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、総理に同行していた官房長官が狙撃され死亡するも、警備中の伊崎基子巡査部長らSAT隊員が総理の身柄を確保。安堵する警察上層部だったが、それは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。“新世界秩序”を唱える謎の男・ミヤジの歌舞伎町封鎖、その象徴の如く佇むジウ。一体、彼らの目的とは何なのか。捜査本部の一員として、封鎖された歌舞伎町内部の映像を見た門倉美咲巡査は愕然とする―「なぜ、彼女が!?」。ジウの正体、ミヤジの野望、日本全体を覆う闇...。ついに対峙する美咲と基子!今、すべての謎が明らかに!!『ジウ』三部作、完結篇。
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門倉美咲と伊崎基子のダブル主演の警察小説。パートⅢ!完結篇!
中盤まで、おいおい、どうすんだよ、もう無傷じゃ帰れんぞ。
って勢いで突き進んでいきますねん。
最後はやっぱり、被疑者死亡ですよね。
だって、今さらジウに捕まって欲しくないもんね。
ラストシーンは最初の被害者である少年と美咲の会話でした。
正直残念でした。そこじゃなくって、美咲と東の、その後を描いてほしかったな。
あれだけ引っ張ったのに、二人の恋の行方は描ききらず。
パートⅢとしては4つだけど、シリーズで楽しめたので、5つ!
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総理誘拐・歌舞伎町占拠・怒涛の展開でしかもしっかり収束するのだけれど
事件が終わりに向かう展開が少々強引というか
もちょっとじっくり描いて欲しかったかな。
基子やミヤジの心理描写が追加されればよかった。
でも最後の1章には満足。読後感良し。
【図書館・初読・6/13読了】
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かなり満足いくラストだった。
二人の警察官主人公がここに来てようやく足並み揃えて動きだすのがよかった。
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結構厚い本でしたが、自分にしては一気に読んでしまった。後半になるとハラハラしすぎて心臓に悪いぃぃ~。
もうすこし読みなれたら、誉田さんの本はサクサクいけるんだろうか?
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ここまで広がっちゃたのね。政治家まで巻き込むとは思わなかった。ジウが何をしたかったのか美咲の意見とは又違うような気がしてよくわからなかった。美咲は名前から伊東美咲をイメージして読んでしまった。でも映画化するなら、他の演技出来る人にして欲しい。