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紙の本
作品発表当時の雰囲気の発見
2008/01/26 18:23
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人も子供も楽しめるレンズマンシリーズの第3巻。
二つの銀河、異次元世界にまで舞台が広がる痛快
アクション。超冷血種族や女性のレンズマンも登場
し、第2巻までよりも一層深みが増します。
ただし、読んだ後に違和感が少し残りました。これは、
30年前に読んだ時にもボンヤリ感じた違和感です。
第2巻までは未来の銀河警察が悪のシンジケート
を倒すというノリのストーリーですが、第3巻は善と悪
の戦いと言うのではなく、価値観の違う文明の衝突
という戦いになっています。
「文明の衝突」なので、手段を選ばず敵を徹底的に
やっつける。星ごと滅ぼすという大量殺戮も自由の
文化を広げる為と正当化する。
それまでのEEスミスの作風とは明らかに違います。
この第3巻が発表されたのは1941年。
それは、欧州ではドイツが第二次世界大戦を始めて
おり、日本がアジアに進出して太平洋戦争が始まる
年です。
多分、その時代の人々の雰囲気が作品に表れてい
るのではないかと考えると理解できます。
極端に言うと、ボスコーンは三国同盟。銀河パトロー
ル隊の新兵器は、原爆に相当しているのでしょうか。
小説を読んで、発表当時の時代の雰囲気を感じる
というのも、小説の楽しみの一つと知ったと同時に、
少し考えさせられる一冊です。
紙の本
天王山
2002/11/28 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新訳レンズマンシリーズの三作目。グレー・レンズマンたるキニスンが主人公を務めるのは本書で最後というだけあって、今まで以上に凄まじい展開が否応無しにページをめくらせてくれる。アリシア人の《導師》による更なる修行で通常のレンズマンを超える第二段階レンズマンとなったキニスンが、ボスコーンの真の支配者を撃滅するために二つの銀河を縦横無尽に疾駆する様はスペオペの源流の面目躍如といったところだろうか。アリシア人対エッドア人という宇宙開闢以来の想像を絶する戦いも徐々に姿を現わしてきて、読者の期待は嫌がおうにも上昇させられる。ボスコーンの真なる拠点への単身潜入、銀河文明率いる《グランドフリート》とボスコニア一大艦隊との対決、よりパワーアップした超科学兵器、奇想天外な作戦などが“ドグ・スミス”の圧倒的な筆力をもって描かれているのを喜ばずにはいられない。シリーズに於ける天王山たる本書、間違いなくお勧めだ。
紙の本
編集部コメント
2003/03/03 18:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東京創元社編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
撃滅したはずの敵は、意外にも超空間チューブを通って太陽系に大攻撃をかけてきた! エスカレートする超科学兵器の応酬、銀河文明の粋を集めた空前の地球防衛戦。第二段階レンズマンに成長したキニスンたちの苦闘を描く。
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