紙の本
おもいで質屋
2017/05/12 23:09
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもいで質屋。
たしかに子供の時のほうが安易に使ってしまうかも。
大人になってからだとお金よりおもいでのほうを選ぶだろうけど。
切なさもあっておもしろかった。
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吉野万理子(@yokohamary)先生、有楽町三省堂書店(@yrakch_sanseido)さま、ありがとうございました。
不思議な感覚。
魔女が当たり前に居て、カタツムリがお掃除をし、リスがお茶を淹れる。
でも、主人公の女の子の悩みは、ものすごくリアル。
今現在の例の話題とリンクして、うっとなった。
女の子の成長物語。。。
魔法使いさんからの卒業、おめでとう。
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子供の頃にだけ体験すること。そこで学ぶことが、それからの生き方を決めるといっても過言ではない。子供の頃の体験ってとても重要なんですね。
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思い出を買ってくれる魔女。思い出をお金に換える子供たち。忘れた方が幸せな思い出もある。でも、忘れてはいけない思い出もある。
大人になると、存在を忘れてしまう魔女さんがとても素敵だった。私も昔思い出を預けたことがあるからなのだろうか。とても懐かしく思えたのは。
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35歳のおっさんが読むにはちょっと小っ恥ずかしかったけど読了。
幻想的で、綺麗なお話なんだけど、やっぱり、ちょっと稚拙な感じがした。
おもいでを担保にお金を貸してくれる質屋の話ってのは、分かってたけど、ストーリーはそれを良しとしない女の子と魔法使いとのやり取り。
いろいろ彼女をとりまく友人や知人などが絡んでいくけど。
ちょっと中途半端な感じがしたかなぁ。
それは俺が20歳をとうの昔に過ぎてしまったからなのか……。
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海辺の田舎町を舞台に、少年少女たちを虜にする不思議な魔法使いの登場する青春ファンタジー。児童文学作品をたくさん発表してきている著者らしく、この作品も小中高と成長していく子供の心に焦点を合わせた物語だ。子供の頃の想い出や青春時代の想い出が、遠くかすんでしまって想い起せなくなった私からするとうらやましい青春まっ盛りのストーリー。ファンタジーの仕掛けを借りた、少年少女たちの成長物語であり、また想い出という人間しか扱えないものへの深い共感が込められた作品だ。
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正に「青春小説」だなぁ、と。続きがありそうな終わり方でした。主人公がその後どういう人と出会って、どんな経験をするのかずっと見ていたい。
雪くんの「練習」発言にはちょっと胸が痛みましたが。中高生はもうちょっと恋に夢を見ててもらいたい……ような。
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むちゃくちゃ感動するわけではない。
巧みすぎる感じでもない。
だけど、なんとも言えない読後感。
何も解らないけれど、何もかも解っているような魔法使い。
彼女は本当に魔法使いなのか?彼女の周りで起こる様々な不思議は、本当に起こっていることなのか、それとも夢なのか?
いつまでも夢を見てるわけにはいかない。大人には大人の生き方があって、現実と向き合っていく力をつけないといけない。
それでも、忘れない、夢からさめぬままに大人になる人がいたっていいように思う。
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想い出を本当に質に入れて忘れてしまっていいの?
オトナになると、想い出には、
「淡い」「苦い」「懐かしい」と
形容詞がついて、
辛かったことも悔しかったことも
想い出にできたりする
だけど、子どもの頃って
傷ついたり、悩んだり、人と比べたりしてして
うまく消化できずに、
何もかも忘れたいと願ってたりする
そんな子どもの頃を思い出しながら
きっとオトナになっての今だからこそ
「ほんとに想い出を消してしまっていいの?」と
いいたくなる
そんなオトナが懐かしく
子どもの頃を思い出すようなファンタジー
心にじんわりくる物語でした。
よかったです。
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僕だったらあずけたかな。それはどんな想い出だったろう。魔法使いもたいへんだ。先のことがわかったり、起こってしまったことを変えられたりできることは決していいことではないんだね。
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魔法使いのキャラクターがしっかりしていて、彼女に関わるあれこれも無理なく読めて受け入れられるので、気持ちよく読めました。素敵なお話。
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海への急な坂道を下ると忽然と現れる魔女の家。そこは子どもだけが知っている「おもいで」を買ってくれる店。「おもいで」を質に入れて、魔女からお金を借りることが出来る場所。20歳までにお金を返すことができれば「おもいで」は返してもらえるというのだが・・・
欲しいおもちゃを買うお金を得るために、思い出を売りに来る小学生の男の子。魔女にインタビューを申し込んだ中学生の少女。
他の人には言えない悩みや劣等感、不満や初恋の戸惑いを魔女に話すことによって次第にそこが癒しの場となっていく。
小学生は中学生に、中学生は高校生に。それぞれが出会う様々な問題に魔女のことばに助けられながら現実に向き合い成長していく様が描かれる。
感想。読む前は色々なパターンのエピソードが散りばめられたファンタジー色の強い本だろうと思っていたが、二人の少年と少女を中心にした成長物語だった。特に少女の恋や友情に重点が置かれているように思った。
魅力的だった少女の恋の相手が次第に心変わりしていく様子や最後の手酷い裏切り、失望などはとても良く描けていると感じた。ただ、本当に嫌な男の子になってしまうので・・・後味が悪い。
少年のエピソードはがっかりした。「死」で結末をつけるのは簡単すぎると思った。もっと若い読み手にとってはこのくらいの軽さが実感なのかもしれないが・・・できれば、死なさずにもう一度関係を取り戻すチャンスを与えて欲しかった。
というわけで、残念ながらあまり楽しい読書ではなかった。
読み終わってしばらくしてから、ふと思うことは、魔女は魔法なんて使っていなかったということかな。これを実証するには再読しなければならないが今はその気分ではない。
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「おもいで質屋」という、子供にしか見えない魔法使いが店主の質屋のお話しです。
ここでは、想い出を質にいれお金をもらい、二十歳の前日までに代金をもってくれば思い出も帰ってくるという質屋。
もっとほんわかしたお話しかと思ったら結構シビアでした。
私は「雪君、そりゃないよ」でした。
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心地よい読後感。主人公に気持ちを押されて、それまで動じなかった魔法使いの少しのルール違反もいい感じ。
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おもいで質屋。
海の近くにひっそりとあるこのお店は子どもにしか見えない。
ここは質として想い出を差し出し、20歳の誕生日を迎えるまでにお金を返さないと一生返してもらえなくなってしまう。
差し出された想い出に魔法使いが値段をつけ、子どもたちにお金を渡す。
お小遣いが欲しい子どもたちが今日も想い出を預けに来る。
以下ネタバレ。
主人公の女の子が魔法使いと最初に出会うのは新聞部の取材。
彼女は最後まで想い出を預けるということに反対します。
想い出を預けることはなくても、魔法使いとの関係は20歳まで続きます。
彼女の時間とともに物語は流れていく感じなのかな。
母親との想い出ばかり預ける男の子。
おばあちゃんを轢いた犯人を捜そうと魔法使いに頼む男の子。
いじめられている想い出(想い出とはいわないか)を預ける女の子。
みんなそれぞれ思いを抱えて想い出を預けに来る。
10代の思い出そのものが結晶化した物語。
と帯に石田衣良さんのことばがありましたが
この物語は10代のころの一生懸命な友情や恋愛を一気に思い出させてくれました。
雪成(主人公の彼氏)のことばはなんて身勝手なんだと思ったけど
魔法使いがいった
「想い出にならない人。それが運命の人よ」
ということばにすごく共感しました。
そんな人に出会えたかな……