紙の本
少女を殺してはいけません
2022/07/28 16:43
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーの「ポアロもの」といわれる長編小説は全部で33冊あるそうだ。
1969年に発表されたこの作品(原題も邦題と同じ『Hallowe’en Party』)はその31作目というから、後期の作品である。
後期の「ポアロもの」に欠かせなくなった女性の探偵作家(というだけで、アガサ自身の姿が投影されていると考えてしまうが)オリヴァ夫人が事件の導入部をスムーズに進めてくれる。ポアロも彼女のおかげで、うまく登場している。
それにしても、今回の事件は「ポアロもの」の中でも悲惨である。
ポアロが解決してきた事件は殺人事件がほとんどだから悲惨には違いないが、今回の被害者は13歳の少女で、水の入った樽に頭を押し込まれて水死させられるのだから、異常な殺人だ。
しかも、10歳になる彼女の弟も水死で殺される。
何故、彼女は殺されてしまうのか。
そのきっかけとなるのが「ハロウィーン・パーティ」。
少女はそこで昔人殺しを見たと嘘をつく。実際それを見たのは別のものなのだが。
それを耳にした犯人が口封じのために彼女を殺すのだ。
オリヴァ夫人に事件の解明を依頼られたポアロは、その時パーティ会場にいたものへの聞き取りを始める。
ポアロとともにその証言に立ち会う賢明な読者なら、もしかしたら犯人に見つけ出せるかもしれない。
そして、この事件の最後には思いがけない真実も明らかになるが、果たしてそれは必要だったのだろうか。
一気にメロドラマ風に仕上がってしまった感は否めない。
紙の本
殺人者とは
2021/11/20 19:46
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人者とは、なんと身勝手な!と思うような犯人になっていて、なんとも後味のよろしくない感じ。
でも、イギリスの田舎町の感じはなんだか素敵。
紙の本
ハロウィーン・パーティー
2019/12/09 19:03
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺されるのが子どもで、しかも殺され方が林檎の入ったバケツに頭を突っ込まれるという、陰惨な話でした。謎解き自体も、クリスティーにしてはいまいち。
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小学校1年生のとき、入院先の病院で母が読んでたのを横目で眺めて羨ましかった作品。
大学に入って、クリスティー好きの友人に借りて読んで、十数年ぶりに敵を討ったような気分になった(笑)それを差し引いても面白いから読んどけ。な。
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ポアロ後期作品。ラストから三番目なので、ポアロがおじいちゃん。偶然に頼りすぎてて、他の作品とかのようにあまり引き込まれなかった。っていうか人が多すぎてよく分からないうちにぐちゃってなってる。「カーテン」はわりと早いうちに書かれて保存されていたらしいので「象は忘れない」が実質最後のポアロ活躍奇譚。で、コレがブービー。作品の切れが円熟期に比べて2、3段劣ってる気がする。
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推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された!童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理とは。
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パーティや庭園の様子は、映像で見たいものだと思った。想像力の限界。ドラマになっているかな?あの若者たちは、なぜ場所がわかったのでしょう…つけてたにしろ、ふたりいるんだから母親に知らせないかい?オリバー夫人、あちこちに出ているのか…楽しいキャラだ♥(2007-12-19L)
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「人は自分の欲する暮らし方をつらぬかねばならぬし、自分の持っている芸術的傾向を満足させなければなりません」
おぉぉ!!!
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エルキュール・ポアロ・シリーズ
オリヴァ夫人が参加したハロウィーン・パーティの夜。会場で殺害された13歳のジョイス・レイノルズ。彼女が死の直前語っていた「殺人を目撃した」という話。隠された殺人の謎。富豪の女性の秘書をしていたオパル嬢の失踪。遺言状改ざん事件の真相。庭園の井戸に隠された秘密。更に殺害されたジョイスの弟レオポルド。
2009年12月16日購入
2011年10月7日読了
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本屋さんをふらふらしていて、
急にしっかりしたミステリを読みたくなって購入。
ブリキのバケツに頭を突っ込んで死んだ少女。
その事件の謎をポワロが解いていく。
過去にさかのぼり、いくつかの過去が現在に繋がる。
色々な伏線がどう繋がるのか期待しながら
読み進める楽しさ。
たまらない。
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久々にクリスティ。タイトルに惹かれて1年以上前に買っていたのですが今更読みました。
今回はちょっと地味な印象ですが終盤は面白かったです。
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子供たちみんなで楽しいゲームをするハロウィーン・パーティ。
その面倒をみる先生方の気苦労もしのばれる。
外国の風習がもの珍しくて楽しい。
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取引先で待たされ過ぎなので、合間にupす。
えーと、確か初見は小学校の時なのでもう大分話を忘れてます。クリスティの中ではかなり好きだったのは覚えているけど。
まだ再読ちゅうなので細かい感想はアレでアレですが、行ってみたいぜ「クオリ・ガーデン」
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かなり後期の作品だったのは後から知りました
印象は地味めですが、後半以降ぐんと面白くなります。
ポアロの聞き込みが丁寧で熱心(で大変)だなあと、毎度のことながら思います。
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サスペンスですよ!サスペンス!私のダーリンが大好きなサスペンス。最後に思いもかけない人が犯人なんですよね~。鳩の中の猫同様、エルキュール・ポアロという私立探偵が謎を解いていくというのが、この作家さんのシリーズのようです(といってもまだ2冊目ですが)。日本でいえば、一番最近では東野圭吾さんの新参者シリーズの加賀さん、というイメージでしょう。
そして前回、この作者の罠にかかった私は、今回こそ、真犯人を誰より早く見つけてやる!と、息巻いて読んだのですが・・完敗です。最後に犯人が分かった時、またしても『やられた~!』と思ってしまいました。
猫が大活躍する『ココシリーズ』や、リタ・メイ・ブラウンのミセス・マーフィーシリーズまでは及ばないにしても、時々は読んでみたくなるシリーズに加わりそうです。