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デフレと円高の何が「悪」か みんなのレビュー

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みんなのレビュー49件

みんなの評価3.6

評価内訳

49 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

愚者の政治からの脱却

2011/11/06 06:30

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

イギリスで2008年11月に消費税(付加価値税)の減税が発表された際、ブラウン首相が大衆紙に寄稿した文面を本書より。
「現在、家計で苦しんでいるすべての世帯に、われわれが救済に乗り出す準備があり、あなたたちの味方であることを理解してほしい。」
さらに正確にAFP通信の記事から。
「多くの人が不安を抱え、目先のやりくりに苦しみ、住宅を失うのではないかと心配していることを理解している。政治家は、大変な時期を終わらせると約束をすることはできない。しかし、人びとがあまり困難な目にあわずにこの時期を乗り切るためにわれわれにできることは何でもやる考えだ。」
政治家の気取ったメッセージであることで、いくらか割り引いて聞くとしても、わが国の政治を振り返って見た時、なんとも羨ましい。
まさに「多くの人が不安を抱え、目先のやりくりに苦しみ、住宅を失うのではないかと心配している」わが国においては、政府は東日本復興と称して増税を決定した。さらには福祉等の目的をちらつかせながら、かねてからの念願の消費税増税に突き進もうとしている。
“この、デフレ時にである”
何たる驚き、そして、何たる恥さらしか。
日本の政治が、基礎的な経済学さえ理解できていない人たちが動かしていることを、しっかりさらけ出した。
東日本の復興を、国民みんなで手助けすることを決して否定はしない。そのための痛み分けも必要だと思う。
しかし、それが、今の時期に増税では、それは決して東日本のためにはならない。いや、むしろ日本全体を危うくする。
このまま、増税により、さらに日本の経済が冷え込んでいけば、東日本の復興も遅れるばかりである。それどころか、日本全体が落ち込めば、復興もままならない。
デフレと増税は、絶対に同時並行的にはなりたたない。
日本という国は、いつまでも、まともな財政・金融政策を持てないままの未熟な国なのか。意味のわからない「構造改革」などといった言葉が当たり前のように優先され、この言葉に惑わされ続けてきたここ何年かは、決して国民に住みよい国とはならなかった。
本書は、この「構造改革万能主義」をも徹底的に批判する。本書で引用されている1936年の「東洋経済」社説に載せられた石橋湛山の文がある。
「日本人の一つの欠点は、余りに根本問題のみに執着する癖だと思う。この根本病患者には二つの弊害が伴う。第一には根本を改革しない以上は、何をやっても駄目だと考え勝ちなことだ。目前になすべきことが山積して居るにかかわらず、その眼は常に一つの根本問題にのみ囚われている。第二には根本問題のみに重点を置くが故に、改革考えうる場合にはその機構の打倒乃至は変革のみに意を用うることになる。そこに危険があるのである。(中略)資本主義は変革されねばならぬであろう。しかしながら忘れてはならぬことは資本主義の下においても、充分に社会をよりよくする方法が存在する事、そして根本的問題を目がけながら、国民は漸進的努力をたえず払わねばならぬことこれだ。」
70年も前に指摘されていた欠点を、今の日本は全く克服できていない。
一種精神論的に使われてきた「構造改革」に惑わされることなく、真っ当な経済政策が用いられる国に変えていかねば。いまからでも。いや、いまだからこそ。

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紙の本

カネをばら撒けば景気はよくなるのか?

2011/03/13 09:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る

 このままデフレが続けば昭和恐慌の二の舞。デフレや円高は嬉しいという議論は「トンデモ」だと斬り捨てる。デフレ脱却のために政府は日銀に国債を引き受けさせてカネをばら撒け、というのが本書の結論。 しかし、そんなに簡単なことなのかと私は懐疑的である。ちゃんとシミュレーションした上での結論なのか。
 「デフレ歓迎」と庶民感覚でデフレを語るな、と説いているが、庶民には庶民の目の前の生活がある。庶民に為政者の視点を持てと言われても難しい。また、本書は円高をネガティブに見ているが「円高は国益」にも一理ある。昨今の輸入する原材料価格の高騰は、企業のコストアップ要因となるのだから、円高で軽減できれば助けにはなる。
 デフレは「政府と日銀の経済政策の失敗という人災」というのは多くの人が認めているところ。では、どうすればデフレ脱却できるか?第3章ではデフレ解消策として、定額給付金のようなものを配り、物価が下げ止まって、上昇に転ずるまでそれを「続けることを約束してしまえば」、いつかモノが売れ始める、と提案する。それには財源が必要だが、国家財政は火の車。財政再建が先か、景気回復が先か。答えは明白だが、景気優先では回復する前に財政破綻してしまう恐れもある。財政再建を果たすためには「名目GDPを増加させるしかない」、消費を刺激するため「減税こそ検討すべき」というが、それをやるにも必要なのはお金だ。どれくらいの国民が借金大国日本の「国家破綻」の危険を身近に感じているか分からないが、そうなる前に国のリーダーは決断と納得のいく説明をするべきだろう。時間はそう残されてはいない。

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2010/01/21 01:06

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2010/03/06 21:41

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2010/03/15 20:14

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2010/06/18 05:08

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