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企業は社会の公器である。
言うのは簡単だが,実践するとなるとかなり難しいことだ。
普通,うわべだけで書くと本の中で矛盾が生まれるものだけど,本書の場合はまったく矛盾がなく,むしろ読んでいて「何が大事なのか」など共感されるところが多い。
これから就活をする人にも,また既に就職している人にも,ぜひ「理想の企業」や「企業のあるべき姿」について考えるために読んでもらいたい。
企業の発展のためには,従業員を大切にすることが一番大切なこと。など,当たり前のようで軽視されているところに隅々まで光が当たっている。
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4章の内容が非常に良かった。
創業者・立石一真の未来予測力にはとても驚く。
2005年の本だけに、改めてすごさがわかる。
内容が重複している個所多数。
特に「工業社会」から「最適化社会」や、「SINIC理論」についてはしつこい程記載されている。
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【オムロンのSINIC理論を学ぶ】
ヘルスケアで有名なオムロン。しかし、会社のビジネスはヘルスケア以外にも多岐にわたる。そのビジネスの根幹を支えている経営の方針は、『SINIC理論』というものから来ている。
本書によれば、原始社会に始まり、農業社会、工業社会と変化をしてきており、今は『最適化社会』にいるという。この社会は、大量生産大量消費、自己よりも多の『工業社会』と、より個にフォーカスし、自分のやりがい・いきがいを追求する『自律社会』の狭間にある期間を指す。
実際、現在の日本社会を見れば、より個の好みを尊重し、多様なニーズを満たすようなサービスが登場している。また働き方もフリーランスが増え、会社に勤めるだけの人生ではなく、自分がやりたいことで必要十分なだけ稼ぐようになってきている。
長期的に何が起こるかなんてわからない。と言われるけれど、大局的に見てどうなるか?を予想することは私は大切だと考えている。
SINIC理論は、1970年に説かれたものであるが、約40年経った今はその理論通りの日本社会になっている。これからの社会がどうなるか?を考えることで、どういうビジネスが受け入れられるのか?が分かる。
経営者や起業家は一度目を通しておきたい一冊である。
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・SINIC理論
・2005年~最適化社会、2025年~自律社会
・これから到来する社会を予想し、それに必要とされるコアコンピタンスを磨いていく
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【森】
とても2005年の本だと思えない、恐ろしいぐらい今の社会の予測が当たってます。時代の流れを予測し、その波に乗ることは大切。