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紙の本

十代の頃に読みたかった詩集

2010/08/20 08:31

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「永遠の詩」全八巻の七巻めは、萩原朔太郎。五十八篇の詩が収められている。
 巻末のエッセイは、詩人のアーサー・ビナードが担当している。

 十代の頃に朔太郎の詩に出会いそこねた。二十代も朔太郎は横目で通りすぎた。三十代、四十代はもう朔太郎とは縁がないものとあきらめた。私にとっての萩原朔太郎はそんな詩人であった。
 それなのに、こうして人生の半ばを過ぎて、朔太郎の詩を読むことができたが、十代で読んでいたらどう感じただろうと思うことしきりだった。
 近代詩の旗手のようであった朔太郎の詩にちっとも心がふるえないのは、朔太郎の詩の感性があまりにも若すぎるからかもしれない。もはやそういった言の葉では何も語れないことを、私は知ってしまったのだろうか。

 朔太郎の第二詩集『青猫』に収められた「薄暮の部屋」という詩。「恋びとよ」と繰り返されるこの詩の熱情に、もし十代の私であれば打ちのめされたかもしれない。
 「恋びとよ/すえた菊のにおいを嗅ぐように/私は嗅ぐ お前のあやしい情熱を その青ざめた信仰を」と詠う詩人に心奪われたかもしれない。しかし、悔しいが、私はすっかり年を重ねた。
 朔太郎の鋭い感性も日本語の美しさも、五十代の私にはとおい。

 詩はだれのものか。
 おおげさにいえば、詩は若いひとたちのものだ。

 ちなみに、表紙の「ふらんすへ行きたしと思えども/ふらんすはあまりに遠し」は「旅上」という詩の一節である。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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2012/04/12 23:28

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2014/03/02 22:22

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