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私がこれを読んで、
どう言葉に綴ったとしても、嘘なかんじがしちゃうんですよね。
私は、どうやっても沖縄人ではない。というのが最大の要因です。
沖縄の人が嫌いでは無いし、だからこそ思うのだけれど、
なぜに沖縄は日本の一県であり続けるのだろう?
江戸まで時代を遡るまでも無く、あまりにも多くの犠牲を未だに、
払い続けながらも大和に何の連帯感を感じるのか・・・。
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2001年の9.11事件を契機に、毎年8月沖縄のなきじんキャンプ場をお借りして、沖縄YMCAと合同で「わんぴーすキャンプ」を行っています。こどもたちが沖縄を好きになり、その沖縄が持っている「戦争・平和」という課題を共有することで、「ひとりひとりが平和のひとかけら」になることが目的です。しかしながら、行かせていただくたびに想うのは、いかに私が何も知らないかということです。沖縄の言葉に「肝苦しい」という言葉あるそうです。これは、他者の苦しみを思う時、自分は断腸の思いを感じるという意味だそうです。感じる、知る、変革される、行動する、そんなプロセスを経ていくためにも必読の1冊です。
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2003年度文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 大賞作品ということで読んでみようと思ったら、絶版になっててアマゾンではマケプレでしか入手できず、定価の552円に対して2900円の値が付いてる。。こりゃ益々読みたくなって駿河屋をチェックしたら、運良く定価よりもちょっと高い値段で出てたのでゲット。で、肝心の中身の方は文化庁の賞を取ってるだけあって?娯楽作品ではなく戦争をテーマにした、かなりまじめな作品。作者は沖縄出身の人で、内容は沖縄の人の立場で書かれた沖縄戦の話が数話。自分は沖縄が大好きなんで、読んでていろいろと思うところあり。こういのは絶対風化させてはならないと思うのだが、大賞をとってる作品がなんで絶版になってるんだろう?こういうのは史実に反するという圧力でもあったか?(でも、電子版は出てるね。ebjとかで定価で買える。)
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いわゆる「センソーのヒゲキ」を描いた作品、ではあるのだけれど、あまりこういうジャンルに馴染みがないと、「えっ、ウソっ!」ってエピソードが続いて驚かされる。身近な人が亡くなるとか、貧しい生活を強いられるとか、米兵に殺されることに怯えるとか、そういうことではない、決してそういうことではない! 背筋が凍るような“実話”の数々に腰を抜かしそうになる。そして同時に、「沖縄」という、47都道府県で最も数奇な運命を辿ったこの島を、土地を、改めて実感させられる。
これ読むと、やっぱり「cocoon」とか軽い、ぜんぜん軽い……。大きな力に、流れに、自分を打ち捨てて狂ってしまう恐怖を描く短編選。月並みな言葉ですが、もっと読まれて欲しいです。