紙の本
面白かったです
2022/03/14 12:11
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘に先立たれ、夫には愛人の元に去られ自殺願望を抱えた女性ヒラリーの冒険譚でもあり、復活の物語でもあります。死出の旅先のモロッコで偶然スパイに勧誘されると、一介の主婦である彼女が秘密の集落に潜入してしまいます。複雑怪奇なクリスティ作品の中では比較的単純ですが、登場人物も少なく読みやすく気軽の読める良い作品です。
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東西の冷戦でふたつに引き裂かれているヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。いままた、めざましい成果をおさめた科学者ベタートンが行方不明となる。東側の陰謀なのか?英国情報部はベタートンの妻に瓜ふたつの女性スパイとして適地に放つが…会心の冒険スパイ小説
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アガサクリスティの推理小説をたくさん読んできたので、
だんだん類型化して読むようになってきました。
最初の見開きの人物紹介で、誰が死に、誰が犯人かを予測するようになりました。
半分以上は当たりません。
第1章を呼んだところで、次の予測をするようにしています。
本書では、すぐにその予測も外れました。
第2章で、予想外の方がなくなられたからです。
主人公は、死なない。主人公だと思われる人は死んでしまう。
結局、本筋の主人公は、人物紹介の下の方にある人になったところで、がっくりしました。
このがっくり観を味わいたくて、アガサクリスティを読み続けています。
本書も、第3章までで、半分は満足しました。
最初の方に出てくるモロッコは行ったことがないので、ちょっとピンときていません。
モロッコを舞台にした映像作品を見てから、もう一度読み直そうと思いました。
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非公式正誤表あります(登録 1 件)
http://public-errata.appspot.com/errata/book/4-15-130090-2/
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クリスティーの冒険物の中では一番好き。
他のと違って、行き当たりばったり感が少ないからかな?
オリーヴの最後の言葉がそういう意味だったとは…。
お決まりのロマンスも良い。
最初はジェソップが相手かと思った。
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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説は中辻理夫(文芸評論家)。解説によるとスパイ冒険小説。自殺願望がある女性がスパイに仕立て上げられる。途中から死というものを全く考えなくなるが、解説のいうとおりやはり新しい環境に順応してしまっているのだろうか。最後になぜかロマンスになってしまうところはアガサらしいかな。