紙の本
不登校の少年
2016/06/07 21:11
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
不登校の少年が真夜中に話すカカシたちに出会います。
結局このカカシたちって…?
少年の幻聴妄想だったりしたらどうしましょうね。
真夜中のカカシってけっこう怖いと思う…。
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読まなくても良かった。小学生が読む図書だから。1時間でおしまい。
永遠って言葉を普通に使っている文章が、印象的だった。
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ちょっとつまずいただけでうまく友だちの輪に入れない。今の時代、そんな子が多いんですね。
友だちの作り方って、正解がないのが辛いところです。
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数年前に、同人誌に掲載されているこの作品の初稿を読ませていただいたが、よくぞここまでねばって直されたと感心するほどの推敲ぶりで、あらためて宮下さんのプロ魂に感動した。
親友と一緒に中学受験したぼくだったが、ぼくだけが受かってしまい、親友は公立の中学に進み、別れ別れになってしまう。
次第に親友は、新しい環境になじんでいき、ぼくと疎遠になっていってしまう。
それが原因でひきこもりになったぼくは、ある日、マネキンの首をつけたカカシ達と交流するようになり…。
初稿では、生首がくっついたようなカカシがおしゃべりをしてくる不気味ぶりがまずありきの物語で、どちらかというと、ひきこもりの話はそのあとに考えられたような印象だった。
しかし、完成作では、ぼくがひきこもりになっていく過程までが念入りに書き込まれており、こちらの比重が高くなっている。
全十章のうち、第三章から六章までが回想シーンとして、それが書かれているが、ここが大変に熱の入った描写で、読み手のこちらもぐいぐい引き込まれていって、本が離せない。
たぶん、宮下さんはこの原稿を完成させるに当たって、相当に資料を集めて、読み込まれたのであろう。
それがよくわかる迫力で、見事な章になっている。
ただ、その迫力の分、この章の前後の、現在の状況、カカシとのふれあいのシーンになると、ここに比べ、やや印象が薄まるのが気になる。
回想シーンが印象的すぎるせいだろうか。
カカシがおしゃべりして意思を持つ世界、というのは、それだけを描いても面白い作品になると思う。
イギリスにも等身大の人形達が生活をする世界を描いた、面白い児童文学があった(タイトルは忘れたが)。
もし私が編集者だったら、カカシの話とひきこもりの話を一緒にせず、別々の二本の話にして、宮下さんに書いてもらうようお願いしたと思う。
宮下さんの筆力だったら、ひきこもりの話をもっと突き詰めて書かれれば、あらたな世界感を提示できたのではないか。
そうしたら、すごい傑作が登場したのではないかと思う。
カカシとの出会いでひきこもりが解決されるのは、少しもったいない気がした。
カカシの話も、宮下さんはあとがきで「また、新しい物語ができそうです。」と書かれていたので、そちらに期待したい。
こちらも新たなファンタジー作品が登場することを期待するものである。
(お知り合いの著作でいらっしゃるので、☆評価は遠慮させていただきました)
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読み助2012年4月1日(日)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/04/gakken-f759.html