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2011/5/6 Amazonより届く。
2014/1/27〜1/30
阿刀田さんの日本語読本。
作家の頭の中を覗くのは非常に興味深い。
が,いろんなところに発表したエッセイを集めたものなので,同じような話がいくつか続くのには閉口した。
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短いエッセイ集。とくに「読む作法」に書かれていることが、予想外に面白かった。
どのエッセイも、知識と経験豊富な先人の教えが詰まっていた。
『一時間で読める芥川龍之介』『柳の下の泥鰌』『セレンディピティって、なーに?』
MVP:なし
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阿刀田さんの小説は読んでいないのですが、古典教養に関するエッセイ、たとえば『旧約聖書を知っていますか』あたりの新潮文庫は何度か読み返して楽しんでいます。
「日本語」と、「日本文学」に関連するあれこれを綴ったエッセイしゅうですが、これが私には大層アタリでした!
曰く、日本語は特殊な言語だから、日本語の教育がちゃんとなされないままの早期英語には反対する(←大賛成)
曰く、手書きが衰退していくなかで、ことばへの関心も薄れていきはしないか。(←そこまで考えたことはなかったけれど、言われてみりゃそうだ)
曰く、文章は短いほうがいいに決まっている。だから書く側は簡潔にする努力をすべきだ(←……なるほど!)
解説にも載っていますが、阿刀田さんはこれからの国語教育について、「とにかく自分で本に手を出す子にすれば、あとは勝手に育つ」と仰っています。そのとおりだと思うのです。
けれども、それが難しいのですね。本以外の誘惑が多すぎる。
最近、大きくなったお腹に向かって好きな絵本の読み聞かせをしています。胎教で下地をつくるということと、出てきた後のための予行演習(笑)でもあります。
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前半はまあまあよかったが、後半はあまり「日本語」とは関係がなかったかも。作品の紹介もちょっと冗長に感じた。
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この人の文章は読みやすい。かれこれ20年愛読しているが、ずっとその感覚は変わらない。
博識で難しい話を面白おかしく書ける、本当に頭のいい人だな、と思う。
昔府中市のホールで阿刀田さん夫妻の公演と朗読会があったので応募して行ったことがあったのを思い出した。
しかし読むのは好きだけど書くのは嫌いっていうのがすごいことだと思う。無駄のない執筆活動ですね。
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この作品は、所謂ハウツー本ではありません。
れっきとしたエッセイ集なんです。
日本語は英語や中国語等に比べて、音の数が少ないと言われています。だから同音異義語が生まれやすい。そこに日本語の言葉遊び等の楽しみがあるように思います。
更に漢字とひらがな・カタカナを組み合わせることで、無限の奥ゆかしさを感じる事が出来る点で面白い。
夏目漱石に代表する言葉遊びや当て字も面白い。夏目先生のお蔭もあってか、現代の日本語の派生が広がったと言っても過言でない。
なんと素晴らしい言語なんだろう。「話すのも読むのも面白い!」
ただ、悪い日本語は、熟語の連発ではなかろうかと思っています。
先日ある方から、僕のG+の投稿したことに対する反論がありました。
相手の名前は伏せますが、まるで40年ぐらい前の三流左翼学生のアジ演説の様なものでした・・・ただ単に熟語の並べただけの意味の通じない内容に稚拙さを感じました。
ひらがなを緩衝材として入れることによって、日本語が柔らかく感じる。
そして良い言葉になるのではないかと思います。そしてまた日本語の妙を感じる事が出来る。そこに論理的なプロットが入れば、知性溢れるいい文章が完成するのではないかと感じるのです。
この作品を読んで、「ほぉ~」っと感じることが多々ありました。
※作者の「あとがき」より抜粋
『―日本語への愛着が薄れ、読書が衰退したら日本は滅びる―』
有難うございます。勉強になりました 感謝!
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2004年から2007年頃までのエッセイをまとめたもの.二部構成になっており,第一部が書く作法,第二部が読む作法としてまとめられている.
さて,この本であるが,非常に読みやすい.ページ数も221ページとお手軽な分量.枕もとの本として寝る前に少しずつ読んでいくのも良さそうである.
しかし,2018年を生きる20代としては,書く技術については筆者の立場とは異なるかなという感じ.
例えば,筆者が初等教育において英語授業必修に反対する箇所.一般的な教養や日本語教育,また論理性が重要であることに異論はないが,引用もなく「日本語が特殊である」ということを根拠に反対を主張するのは,さすがに論が立たないと感じる.その主張を言いたい気持ちはわかるけれど,少し勢いが出すぎているように思える.
作家としての貢献を求められたのかもしれないが,このレベルの言葉に対する態度で文化庁文化審議会の委員がつとまったのか,というのが読み進めている途中の正直な感想であった.
「この先もこのテンションが続くのか」「これは厳しい」「ブクログで星2つ以下か......」「この先,読まずにブックオフにでも売るか」と思った頃に,第二部の「読む作法」に入ると様子が変わる.
朗読や短編小説など,筆者に表現者としてのこだわりがある話題なのだろうか,それぞれ印象深く,そして面白い.特に作家紹介・作品紹介は,レビューとしても秀逸と感じ,いくつか未読の作家の作品を手に取りたくなった.学生時代に読んだ『羅生門』や『山月記』も,筆者の紹介を通すと「なるほど,私はまだまだわかってなかったのですね」と素直に思える.
読み返してみて気づいたことだが,第一部の「書く技術」でも「こうするべし」と強い言葉は使っておらず,あくまでも引いた立場で,「作家の仕事をご紹介」という態度を取っているように思える.
そうそう,僕らは別に戦前生まれでもないわけで,彼らと同じ時代を生きてるわけじゃない.ロジックが甘い主張は,話半分に聞けばいいのだった.どのように文章を書くかという未来の話は,他に参考になるやり方があるだろうから,そちらを参考にすればよい.どのように小説を読むかという過去の話は,筆者の筆を通してみると,十分鮮やかに見えるのでは?と思うようになった.
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20171127
阿刀田さんのエッセイ。
本書の言いたいことは、①文章は短く、話し言葉のように。②短編集で名文を味わう。③自分の言葉、思考で考える訓練をする。
色々な形の日本語に接するのが母国語の語彙を伸ばす秘訣である。日本には類を見ない翻訳文化があり、言葉遊びが豊富な国である。この好機に恵まれて言葉に触れないのは勿体無いと思う。
演劇や落語に手を伸ばして見たいと思う。
語彙を味わうためのヒントを得たい
読書休めとして楽しさを味わう
考えてから文字を書く、話す習慣
文字を書かなければ習慣は身につかない。考えなくては文字を書けない。
考えて日記を残す事を再開しよう。
無理問答
視点をずらす。あるテーマを深めずに類似の例を挙げて、視点をかわす