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若者のカテゴライズとして、昔は「太陽族」「タケノコ族」と若者の文化を表していた。それが「新人類」など、若者の経済行動を表す言葉に変化し、現在では「ロストジェネレーション」など就職を表す言葉に変化した。
このころに逃げを目指す上の世代、割を食ってる下の世代の資本分配の壁が生まれ、上が下を揶揄するのに「ゆとり」と呼び、下が上を揶揄するのに「老害」と呼ぶようになった。
そして過去の行動的なデモは起きず、世代間では冷戦状態になっている。
この状態に対して、どうすれば世代間での対立は収まるのか。検証する。
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所謂“世代論”を切り口に、日本のコレカラまでを考察した一冊。会社という組織の有用性、具体的なアクションの指針として著者が掲げた「楽しい上下関係」など、学びに溢れた一冊。山本さんらしい、上質な“視点”を学べる。マーケターも一読の価値大アリ。
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【本】山本直人『世代論のワナ』。コミュ力は意思の疎通だとか情報の伝達ではなく、「共通する何か」を模索すること。前者はコミュニケーションの結果でしかない。大家族のような家庭的な職場が今の閉塞感を打ち破るかどうかは分からないが、不毛なレッテルの張りあいはもうやめよう。
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「あの人はバブル世代だから危機意識がないよね」「今年の新人はゆとり世代だから使えないな」など世代というレッテルを貼って論じがちだ。そうした風潮のリスクを著者は指摘する。「世代間冷戦」を冷静に分析し、その解決策を探る。(竹村俊介)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20120125.html
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世代論って、ラベリングを通じて思い込んでるからか、それをなくして考えるのが難しい。思考の起点がない感じ
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世代論が及ぼすコミュニケーションにおける”弊害”にスポットを当てつつ、その被害を被ることが最も多い「イマドキの若者」のリアルを著者なりにまとめた一冊。
視点が興味深かったですね。
でもこれはマーケターなら一度は感じたことのあるジレンマだと思う。
ある人間の塊の特定の特徴を強調して、レッテル化する行為は、
資本主義社会のマスマーケティングでは、ある種、割り切りを前提として、
絶対にどこかのレベルでやらないと話が帰着しない部分が事実ある。
「若者も人それぞれですからねー」じゃ、何にもできないわけで。
それは認めつつも一方で、
実際、リアルに人と人とが相対してコミュニケーションをとるべき日常で、
世代論がいかに、相手を直視するうえで妨げになっているか。
そここそ、この本で一番アラートしたい部分だったのでしょう。
個人的には、まさに「世代論」を作ってマーケティングに利用せんとする
職域を担っているので、耳が痛い部分もありつつ、
ちゃんと生身の人間と向き合って、相手を理解してあげられたらいいな。
売り手の論理だけではなくて、生活者・一般の方々が、
何をわかってほしいとこころの奥底では思っているのか。
そちらサイドに立っているくらいが本質的にはいいんだろう。
自分なりにいろいろ考えるきっかけになったので、
本そのものの内容以上にいろいろ学べて良かったっす。
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・世代論のほとんど若者論
←オジサンたちの溜息の受け皿として受け入れられてきた。
そこには、「生まれ育った社会の中で様々な影響を受けて、その結果現れる”今どきの若者”」という発想がない。まるで”今どきの若者”が宇宙からやってきたかのように。
※自分に責任を感じることもなく原因を他に求める。
ex)ゲーム・ケータイetcの負の影響を語る際、それに没入する若者に対する批判も語られるが、それを若者に押し付けたのは大人であることを忘れている。
・世代論を作り出すのは基本マスメディア
→しかしメディアは広告として(商売として)それを用いている。ビジネスとして世論を操る
→消費者として力のある世代(最もメディアに触れる機会が多い世代)が批判のターゲットとなることはない
→往々にして一方的な、都合の良い見方
ex)就職難の言い訳として、パラサイトシングルなりニートなりの言葉を流行させ、ダメダメな若者にクローズアップした収録を流す。社会的責任逃れ。
最近はもうちょいましになってきたか…
…ビジネスで世論を操っているマスメディアが電波を独占している状況はやはり好ましくない。ジャーナリズムとして機能はしていないよなぁ。
・世代論の切り口
①文化②消費行動(若者世代の○○離れetc)③資源配分(就職氷河期etc職の需要に関する)
←①と②に関しては狭小な見方、浅い議論が多い。
←②の○○離れに関しては、広告費が減ってきたマスメディアのいらだち。ゆえに議論も浅く、偽の(買わない若者が悪いという)結論に至る。
・仕事上、初めての人とコミュニケーションする機会が増加してきた→コミュニケーション下手な社員が多い→ゆえに就活生にコミュニケーション能力を求める
という構造あり
・メディアからのメッセージ分類
①煽り(ベンチャー企業へGO!)②鎮静(都合の良い情報のみで安心させる。ex)まだまだ日本は大丈夫etc)③持ち上げる(様々な意図?)④癒す(現在のビジネスに対する懐疑。経済成長のみを目指すのとは異なる価値観。)
①が作用→活き造り系(=ナルシスト)の鮮度を保つ
②が作用→煮込み系(=ウジウジ)を煮込みすぎない
③が作用→揚げ物系(=今まさにホット!)を焦げ付かせない
④を受発信→漬物系(=NPOとかしちゃう人)のタイミングをつかむ
・企業の遠心力&求心力
本来なら、自社の意志で考えるものだが、日本企業の多くが環境(景気)に振り回されている
・大家族的仕事場がいいんじゃない?
①若手を宝物として面倒をみる
②タテヨコ”ナナメ”関係の機能が働く→精神的に参ることが少ない
・世代の溝の原因…直接的対話のレベルが浅い
大人の世代に求められる…粘り強く言葉を紡いでいくこと。これはそもそも簡単なことじゃない。
・世代によって、何を経験してきたかをつかむ…鳥の目
個々人の心情をくみ取る…虫の目
そのどちらも必要
・世代の違いを強調するよりも「共通する���か」を発見する
→異なる価値観の者が一体となって何かに取り組む
→大きなエネルギーが生まれる
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世代の語られ方に興味があった時に出会い購入。50代半ばの今時の若者は…という安易な括り方にフラストレーションを感じ、バブル経験の無い私たちがどんな風に捉えられているのか知りたいと思っていたので面白く読めた。偏らない着目点や、ライブドアの踏み絵などわかりにくい40代と30代の間にある差などは勉強になった。
しかし後半は少し先を急ぎすぎてて、引いた目線とよった目線でじっくり見て世代間の冷戦状態をとかして行きましょう、というもやっとした結論が残念な感じがした。
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ビジネスの視点から世代論の功罪について説明した本。世代論の概説には役立つし、学ぶところも多いのだが、引用元が明確でなかったりと、根拠にやや欠けるのが難点。ベター候補。
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"〜世代"のレッテルをはがし、「共通する何か」を発見し、それぞれの状況を踏まえて、違いを認め合おう。
情報過多になって、情報レベルで思考停止。メディアのベースが広告にあるというのも、ゆがみを生じる原因なのか。