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みんなのレビュー151件

みんなの評価4.2

評価内訳

151 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

草食系男子にちょっと食傷気味の女子へ

2012/08/19 20:27

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

街で礼儀正しい酔っ払いレノックスを拾った私立探偵フィリップ・マーロウ
一見自堕落なレノックスが何となく気になり放っておけないマーロウ
度々バーで静かにお酒を飲み語り合うようになるふたりは ある日厄介な殺人事件に巻き込まれる

男の友情物語としても 恋愛ものとしても 推理小説としても楽しめる
そんな一冊


クールで自分の信念をまっすぐ貫く強さを持ち 
義理人情に厚く 関わった相手を決して見捨てない優しさを持つ 
でも美女にはめっぽう弱い…
おとなしい草食系男子にちょっと食傷気味の女の子達には
この本で こういう 優しくて強くてちょっと情けなくて可愛らしい 魅力的な男性にふれてみてほしい


いつからか私は「さよなら」という言葉を使わなくなった
「さよなら」って言うともう会えなくなるような気がして一瞬だけ怖くなる
気持ちのぴったり重なるような人って一生で何人も出逢えるもんじゃない
でもせっかくそういう人を見つけてもずっと近くにいられるとは限らなくて 
さよならするときは 自分のどっか一部分が無くなっちゃうような そんな痛みを覚える
この本の中の有名なセリフ
『さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ。』
それはそんな痛みのことなのだろうと思う

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紙の本

これがカクテルじゃなかったら、ボトルキープ必須です。

2010/05/24 10:23

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

再会したフィリップ・マーロウは
やはり、カッコよかった。
昔、この本をバイブルにしていた男たちが
街にあふれていた理由がよくわかる。

夜になる前の、節操がなくなる夜になってしまう前の
バーで、一緒にギムレットをのんだことが
ふたりの男の運命を決定づけてしまうという部分には
深く納得してしまうのだ。
お酒は不思議な力を持っている。
とくにカクテルは、特別な記憶を残しやすい。
食事をしただけでは、お茶をのんだだけでは
絶対に生まれないなにかが、生まれてしまったのだろう。

マーロウの、徹底的な「いいヤツぶり」が眩しいくらいだ。
ときには偽悪ぶったりするのだけれど、
彼は一貫して、じぶんに嘘をつかないし、裏切らない。
そして傷つくものを放ってはおかない。
これが鼻につかないのが不思議だ。
ラストまで読ませてしまう、
チャンドラーと訳者の清水俊二には、おそれいる。

登場人物も多くて伏線も随所に張り巡らされているので
読んでいる最中は気が抜けないが、
すべて読みきったときに、
タイトルの素晴らしさに唸り、
せりふのカッコよさに唸らされることになる。
まるで小説のなかのギムレットに酔わされてしまうみたいに。
マーロウとテリーと、読み終えたじぶんのなかに
なにかが生まれてきてしまうのだ。

そして、このギムレットは、一杯では終わらない。
再読するたびに、好きなせりふを増やしたいし、
ラストにもっともっと酔ってみたいと、思わせるのだった。

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紙の本

新たな小説の旅を続けるために

2004/10/06 00:30

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:非出来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は20世紀最高のミステリーだ。
作品が素晴らしいのは、
レイモンド・チャンドラーの才能は言うに及ばずだが、
翻訳者清水俊二の功績が大きい。
ハードボイルドはひらがなで書かれているのだ。
清水俊二が訳していなければ、
この小説はここまで有名たりえたか、
私はそこまで考えてしまうのだ。
名訳はひとつの新たな小説を作り上げてしまうことに等しい。

あまりに有名な小説だから、
とてつもない数の人が、
この小説の書評を書いている。
私は読んでいない人へ語りたい。

ここに描かれているのは、
美しい友情だ。
意固地で頑なな探偵フィリップ・マーロウの
生き様を体験しよう。
そして、
とてもシャイな友人テリー・レックスと出会ってみよう。
この小説はカッコよく生きるためのバイブルだ。
私はこの本を読みすぎたため、
どこからでも読むことが可能になってしまった。
どこから読んでも面白いのだ。
「長いお別れ」を注意深く読むと、
さまざまなことに気づくだろう。
それは、
皆さんがこれまで読んできた数多くの小説の中で、
「長いお別れ」が描かれているからだ。
ある作家はモチーフとして、
ある作家は主人公を同一人物として、
そして、
ある作家はオマージュを捧げている。
「長いお別れ」を読み終わった後に、
まだ次の旅がはじまることを期待する。
では、ゆっくりページを広げ、
退屈な日常から旅立とう。

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紙の本

初めて読んだチャンドラー。なるほど「ギムレットには早すぎる」という名セリフはこんな具合に光って登場するものなのか。

2012/06/18 22:27

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

訳者清水俊二の「あとがきに代えて」で次のような紹介がある。
『長いお別れ』はレイモンド・チャンドラーの代表的傑作である。チャンドラーの作品を輝かせている魅力がすみずみまでゆきわたっているし、その上、彼の作品の中で一番の長編で読みごたえも充分だ。
推理小説の歴史の中でも取り上げて『長いお別れ』は後世まで語り伝えられる名作であろう。推理小説史上のベストテン選出などという催しのときも、『長いお別れ』が含まれていないことはめったにない。

清水俊二はこの作品の紹介に当たって「ハードボイルド」という一般化した俗語をひとことも口にしていないのだがこれがハードボイルド小説の代表作であることは知っていた。チャンドラーの生んだ名セリフのいくつかは知っていても、その作品までは知らなかった。原リョウが『愚か者死すべし』を上梓して、日本ミステリー界にも古典的ハードボイルド健在なりとした今だから、かなり遅ればせながらも手にとったものだ。原リョウがいかにチャンドラーに心酔し、その作風を踏襲してこれまでの傑作をものにしてきたかがわかる。

私立探偵マーロウと泥酔したテリーとの出会いから物語は始まる。
やがて「コーヒーをつぎ、タバコに火をつけてくれたら、あとは僕についてすべてを忘れてくれ………妻を殺したと告白して死んだテリー・レノックスからの手紙にはそう書かれていた。彼の無実を信じ逃亡を助けた私立探偵マーロウには、心の残る結末だった。だが………」
億万長者の娘で男漁りに夜も日も明けない女を妻にしたアル中の男テリー。腐敗と退廃、暴力と欲望に満ちた都市空間に棲息する孤高の男マーロウ。お互いに過去を語らずに深まる交誼。その象徴に「ギムレット」があった。
テリー「ほんとのギムレットはジンとローズのライムジュースを半分ずつ、ほかに何も入れないんだ」 
夕刻をすぎてからふたりで飲み交わすギムレット。

文字通り「謎が謎を呼ぶ」ミステリーであり、ラストのどんでん返しに見事一本取られることになる完璧な推理小説である。
それだけではない。コピーに「瑞々しい文体と非情な視線で男の友情を描きだす畢生の傑作」とあるように「男の友情」、よそ目には知りえない強い絆で結ばれた交誼。男と女たちの騒々しいいくつかの出会いと別れがあって、なかでセンチメンタルにこのテーマが一貫して流れる。現実の生活感覚からも遠いところにあって、また最近の小説にはトンと見られなくなったテーマだけにその新鮮さが郷愁をさそう。

謎が次々に解明されて、ホッと胸をなでおろすころには、読者はもっとも肝腎な謎を忘れてしまっていて
最終に近く「ギムレットにはまだ早すぎるね」
一瞬ぎょっとして、いったいナンナノダと思わずページをめくり返さざるをえない。
そしてラストにみえてくるものは形を変えた、しかしやはり「男の友情」への、ものしずかな賛歌であった。

「男はやさしくなければ生きていく資格がない」というセリフはチャンドラーの『プレイバック』を読んでいなくとも借用可能な便利な口上だが、「ギムレット………」はこれを読んでいないと使いようがないだろう。
古い世代のミステリーファンへ、まだお読みでなかったらぜひこの洒落たセリフの真髄を味わっていただきたいと思うのである。

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紙の本

やっと出会えた長いお別れ

2022/04/19 23:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:デネボラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

検索すれば、少なくとも関連する情報には辿りつく。その道筋が示される。そんな時代でも、なぜか気になったまま、自分の中に取り残している本がある。いつか、どこかで。怠慢でしかないが、万一にも合わなかったときの幻滅をおそれてもいる。チャンドラーの本はそんな本の一冊だった。

はたして出会えて本当によかった。この深く残る読後感は、語られないフィリップ・マーロウの心情を、ともに思ってきたからだろう。お酒も飲めず、そもそも男でなくても、私立探偵マーロウの悲哀は私の悲哀だった。

さてこれで他のチャンドラー作品をかちゃかちゃと検索するかといえば、やはりまたどこかで会えることを期待している。幾分期待前のめりになりながら。

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紙の本

不器用

2017/08/30 07:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

マーロウは不器用なんだ。きっと。仕事はできるけれど、組織の理論で行動できない。お金儲けや安定した生活にはあまり興味がないらしい。

損したと思うとき、うまく立ち回れなかったと思うとき、ご機嫌取りに失敗したとき。マーロウを思い出そう。彼なら決して落ち込まないし、後悔もしないだろうから。

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紙の本

さよならをもう一度

2015/11/17 16:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:saihikarunogo - この投稿者のレビュー一覧を見る

>「さよなら」
>彼は向こうをむき、部屋を横ぎって出ていった。私はドアがしまるのをじっと見つめた。模造大理石の廊下を歩いて行く足音に耳をかたむけた。やがて、足音がかすかになり、ついに聞こえなくなった。私はそれでも、耳をかたむけていた。なんのためだったろう。
 人が死ぬ時も、こんなわかれかたをするのだろう。冷たくなった手を握って、瞼や口元を見つめて、耳を澄ましている。なんのためともわからずにそうしている。
『長いお別れ』というタイトルはいい。「お別れ」という言葉に、いかにも、<悲しくて、さびしくて、切実なひびき>がある。
>「ほんとのさよならは悲しくて、さびしくて、切実なひびきを持っているはずだからね」
 「はずだからね」と言わなければならなかったことが、一層、悲しく、さびしい。
 タイトルがただの<お別れ>ではなく、<長い><お別れ>になっているのはなぜだろう。フランス人の言い回しだとして、マーロウはこんなことを言っているのに。
>さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ。
 わずかのあいだの「死」に<長い>を付けたら、それはほんとうの「死」になってしまう。永遠の別れになってしまう。
 マーロウは、結局、あの女と同じことを彼にしたのだ。あの女は言った。
>「私たちが持っていたものが失われてしまったのです。もうとりもどすことができなかったのです」
 だけど、それが本心だったとは思えない。それが本心なら、そもそも、何も起こらなかった。マーロウも、本心は、違ったと思う。
 前に、私は、『大いなる眠り』と『長いお別れ』とは、対になっているとレビューに書いた。拙文を引用する。
――『大いなる眠り』は『長いお別れ』と対になっている感じがする。どちらも、「死」を連想させるタイトルだし、探偵の友となる人物の置かれた構図が似ている。偉大な父親と、美しく放埓な娘二人、父親がひょっとしたら娘よりも好意や愛情を持っているかもしれない、娘婿。その娘婿が姿を消す。『大いなる眠り』では偉大な父親が探偵の友となり、『長いお別れ』では娘婿が探偵の友となった。
『大いなる眠り』の時はまだ、第二次世界大戦が始まっていなかった。当時、マーロウは依頼人に、つまり美しく放埓な姉妹の偉大な父親に、自分は三十三歳だと自己紹介していた。『長いお別れ』では、もう第二次世界大戦が終わっている。マーロウは、自分は四十二歳だと言っている。
>「ぼくはことしで四十二になるまで、自分だけを頼りに生きてきた。そのために、まともな生き方ができなくなっている」
 そう言った相手は女性だ。
>私たちは別れの挨拶をかわした。車が角をまがるのを見送ってから、階段をのぼって、すぐ寝室へ行き、ベッドをつくりなおした。枕の上にまっくろな長い髪が一本残っていた。腹の底に鉛のかたまりをのみこんだような気持だった。
>こんなとき、フランス語にはいい言葉がある。フランス人はどんなことにもうまい言葉を持っていて、その言葉はいつも正しかった。
 あの女ではない。あの女に初めて会った時、マーロウは、ブロンドについての蘊蓄を、日本語訳の文庫本で2ページ半に渡って傾けた。最後に彼女はそのどれとも違うと言うために。
 そしてテリー・レノックスは、ギムレットと、店をあけたばかりのバーと、恋愛と、やくざと、自らについて語った。
>「一生に一度は空中ぶらんこですばらしいスイングをやって見せる。それから後は舗道から下水に落ちないようにして一生をすごすんだ」
 テリー・レノックスとフィリプ・マーロウとの出会いは、舗道にかかった虹のようなものだった。

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電子書籍

ハードボイルド

2022/10/01 16:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めてのレイモンド・チャンドラー。
友人のために損得を考えずに進む主人公。
私立探偵、ギムレット、バー。アメリカンハードボイルド。

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紙の本

やはりチャンドラー最高傑作

2001/03/28 00:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ハードボイルド部門、海外翻訳部門、探偵小説部門、新旧問わず人気投票アンケートにおいて、どの部門にも顔を出し、常に上位を争い、文中数々の名文句はマニア的ファンの間で絶えず口にされ、ああ、もうとにかく文句なしにチャンドラーの代表作がこれ。
 チャンドラーといえば、熱狂的なファンが多いことでも有名だが、とにかくその台詞の一行一行がいちいち人気を説得力あるものにしている。読み終わり、目を閉じて、タイトルの奥底の意味に思いをはせるとき、もうすでにチャンドラーマニアの道は開かれている。

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紙の本

シリーズとは知らなかった。。。

2020/12/29 21:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

海外作品で、しかもかなり昔の作品なので、翻訳するのも本当に難しい時代だったと思います。だからなのか、時々日本文がひらがな過ぎて(笑)分かりづらいところがありました。物語としては1950年代の作品の良さが出ています。古臭い訳ではなく、小難しい話し方が心地よかったです。(笑)著者の作品を読むのは初ですが、そもそもこの物語はシリーズだったのですね~。順番に読む方がよさそうです。私には登場人物の名前がこんがらがり難しい作品でしたが、文章としては読みやすいと思います。

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電子書籍

文体に抵抗感

2020/08/04 12:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

みなさんの評価がよくて驚いているのですが、私には文章がしっくりこず…というか、登場人物の気持ちがセリフを読んでもほぼ理解できず、話がよくわかりませんでした。
わたしの読解力が足りないのでしょうか。。。
たまりかねて村上春樹の新訳版に変えたところ、ようやく話が見えてきました。
こちらを読了することはなさそうです。

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紙の本

ハードボイルドの名作

2018/12/24 00:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

アメリカ風俗描写はそれなりに面白く読めて、丁々発止のやりとりはそれなりにおもしろい。が、自分は最後まであまり乗れなかった。文章がどうこういうことはないし、訳の問題でもないだろう。自分にはとにかく「鼻に突く」だけ。ハードボイルドの定番のようだが、自分にはちょっと甘口だったようである。話はおもしろくできていると思うけど。

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紙の本

マーロウはロマンチストだ

2023/04/22 08:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る

動きの少ない、まるで無為な行動を余儀なくされる探偵の日常を描いたとも思える序盤から、個性的な登場人物たちが主人公の周りに蠢動し始める中盤以降俄然緊迫感が増し、幕が引かれたと思った後に繰り返される意外な展開。畳み掛けるような展開とは違うのだが、短く区切られた章立てが、余韻とその後の驚きをうまく演出してくれる。マーロウはロマンチストだ。それが彼の行動原理なのだ。警察官という仕事も肌に合わず、堅気の仕事をして平凡な結婚をするのも性に合わない。儲けにもならない仕事を請け、あちこちに敵を作りながら生きている。

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2004/10/06 19:01

投稿元:ブクログ

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2004/11/21 23:44

投稿元:ブクログ

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