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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.2

評価内訳

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5 件中 1 件~ 5 件を表示

電子書籍

原初の読書体験

2015/09/29 17:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る

中学生の頃熱中して横溝作品を読んだ。紙の書籍は古書店に売ってしまいましたので今回電子書籍の利点を駆使して30年以上振りの再読です。矢張り面白い。改めて感じた事ですが先ず文章が格調高く美しいです。最近の若い読者の為の作品は文章が酷くて私にとっては読むに値しません。文章の綺麗さも文学にとって必要ではないでしょうか? 中学生当時読んだのは角川映画の影響で金田一シリーズが殆どでしたので今回の読書体験は初体験と云っても良いものでしょう。しかし何故か郷愁的な昂揚感がありそれが文学の持つ力ではないでしょうか? 個々の作品の評価と云うよりも芸銃的に素晴らしいと思います。幼児の頃、絵本やおとぎ話やディケンズに感じたような本当の意味での読書の喜びに溢れています。巻置く能わずと云うか読み終えるのが惜しいような。それにしても日下三蔵さんと云う人は良い仕事をしていますね。この人の編集作品には安定感があると思います。筑摩書房さんにも良書を沢山刊行していてお礼を云いたいです。

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紙の本

横溝正史、戦前の作品選集。収録作品では、「鬼火」と「蔵の中」に★五つ。

2005/01/08 19:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 戦後、雑誌「宝石」で連載された『本陣殺人事件』『獄門島』が、推理小説史上、今も不朽の名作であることは間違いない。この二つの長編を皮切りに、名探偵・金田一耕助ものを始めとするミステリを次々に執筆していった横溝正史翁。本書は、戦前の著者の作品(昭和二年〜昭和十五年にかけて)を収録した選集である。

 概して同じテーマを扱った収録作品が多いなかで、昭和九年の秋から冬にかけて執筆された中編「鬼火」が、燦然と輝く名品であることを再認識させられた。何年か前に、「横溝正史なら、この作品も読みごたえがありますよ」とお薦めされて読んだ時、あまりの面白さに圧倒され、読み終えてしばらく眩暈がするほどの恍惚感を味わったことを思い出す。漆山万造と漆山代助の従兄弟同士の、憎み合い、呪い合う宿敵の物語。宿命のライバルとして競い合い、相手を陥れようとする画策するふたりが、ともに地獄の底へと落ちて行く話である。ふたりの怨念のもの凄まじき様子が、妖しい話の流れに乗って、終局に向けてひた走っていく。
 療養先の信州上諏訪で、横溝正史が一日に原稿用紙二枚ずつ、三ヶ月かけてこつこつと書き上げていった「鬼火」は、実に読みごたえのある名作というしかない。この中編について推理小説作家の高木彬光氏が、>(p.493)と評しているのも頷ける名品である。

 本書収録作品中「鬼火」の第一位は動かないが、では第二位の作品はなんだろう。私は、「鬼火」と同じ年(昭和十年)に発表された短編「蔵の中」を選びたい。
 雑誌の編集長が、無名作家の書いた風変わりな小説の原稿を読み始める場面から、話が始まる。遠くはアイリッシュの短編「裏窓」に、近くは折原一さんの作品につながる双眼鏡・覗き見ミステリを思わせる話なのだが、終盤に至って妙な方向に話が転回する。そのネタが何であるかはここには書けないが、そこがとても面白かった。ああ、こういうひねり方もあるんだなあ、乱歩翁の作品に通じる妙味もあるなあと、そんな気がしたのだけれど。

 この二作を除いては、これはという作品にぶつからなかった。「面影双紙」と「山名耕作の不思議な生活」はまずまず楽しめたが、それ以外となると、さほどの作品はなかったと思う。

 横溝正史の推理小説をまだ読んだことがないという方には、北村薫さんが『ミステリ十二か月』のなかで取り上げていた『日本探偵小説全集9 横溝正史集』(創元推理文庫)をお薦めしたい。上記「鬼火」を始め、『本陣殺人事件』『獄門島』「車井戸はなぜ軋る」などの名作が収録された、お買い得の一冊である。

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2008/04/16 19:50

投稿元:ブクログ

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2012/05/09 16:57

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2018/04/11 22:08

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