紙の本
時代小説の形を借りたエンタメ
2023/07/06 15:59
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説の形を借りたエンタメ小説 ということができる。文章は平易で凝った表現や、装飾がなく、スラスラと読み進めることができる。とは言うもののストーリー設定にはやや無理筋がある。脱藩浪人のはずなのに、高価な砂糖などの仕入れ資金をどのようにして調達しているのか、下町の町人相手の商売で採算がとれるのか などなど。
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シリーズ第一弾
国許の側室遥香とその娘.智音を暗殺者の手から守り、生計を立てるため
甘味屋として江戸を生きていく、幕末の激動期の設定
色々な理解者、そして敵対者、今回も刺客との対決途中で終了
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読みやすくキャラも立っていて続きが読みたい。特に脇役が面白い。急に終わっているが続編ありきで書いたのだろう。これから活躍しそうな面々だが続編はないのか?剣豪ものとは違った江戸物の魅力があると思うが評価が低くて意外。
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201407/訳ありのとある母子を連れて脱藩、江戸で和菓子屋を開いて…という設定も、主脇とも登場人物達のキャラもいいのに、物語的にはいまいち惜しい。脱藩設定が思い出したかのように途中途中で挟まり、かえって物語の拡がりへの足枷に感じる。とはいえ、登場人物達の行く末が気になるのでこの先もう少し読んでみたい。
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ワケありの元お侍さんが店主という設定は、塩梅屋李蔵さんシリーズと似てますが、妙に武術についての記述がマニアックだったり、武闘シーンに力が入っているあたりが、男性作家と女性作家の違いなんですかね。武術についての詳しい説明のわりに、お菓子は至ってシンプルで、李蔵さんシリーズでは料理の意匠をとことん凝らすのとこれまた対照的です。
まだ触りだけなので、よく分からないところも多く、話の展開が速すぎて、面白いのかどうかも分かりません。次巻も読んでみますかね。
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命を狙われる幼馴染の母娘(藩主の側室と幼い娘)を守って脱藩し、江戸で和菓子屋を営む主人公、「小野十兵衛」
藩から追手が来たり、和菓子屋のライバル店から邪魔されたりと苦難はありますが、主人公は剣の腕も菓子作りの腕も立つので、次々と乗り越えます。
ちょっと話が広がりすぎなのと、ご都合主義な感じはしますが、登場人物が魅力的なので面白く読めました。
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【腹減り度】
☆☆
【1番美味しそうだったもの】
黒みつあんこのところてん
*感想*
全体的にすごいテンポで進む。第4話なんてもはや総集編、ダイジェスト版のようだ。1巻目だぞ⁈
紙芝居屋さんとかこんなかんじなのかなぁ。次回をまて!的な。男らしすぎるざっくばらんな〆方は嫌いじゃないけど唐突すぎるわい、って感じも。
訳ありな主人公の過去や今に至る経緯も端々で描かれるものの、全貌は見えず。タイトルは子守り剣だけど中身はそうでもない。
キャラクターは皆裏表なくて結構好き。純情兄貴の松三がお気に入り。
最初は白玉だったのに最終話で生かすてらまで行ったのはハイカラすぎやしませんか。「生」かすてらと武士。ううむ凄い取り合わせ。