今宵、天使と杯を　【イラスト付】 みんなのレビュー

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投稿者：はな　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

初めは、アル中 妻持ち ED? え~、と引き気味で読んでいたんですが、大丈夫です。そんなの気にならないくらいふたりは甘々ですよ。
確かにリアルではこんなのありえない、とか、BLはしょせんファンタジーだからね、なんて言う人もいるかもしれないですが。
つきつめれば確かに１つ１つのエピソードはひどいです。主人公の相手が受けてきた境遇を想像すると主人公のように泣いてしまえたかもしれません。虐待は心身ともに傷が残ります。死ぬまでそれを背負って生きていく人もいます。
でもこの二人にそこまでの悲壮感は感じられません。読んでいて、うんうんつらかったね、と思いながらデレッとしてしまいました。
だってこの二人、もう見つけてしまってますもん。過去にひどいことがあっても感情を凍らせるようなつらいことがあっても、救いの光を見いだせたなら、時間がかかったとしてもたとえフラッシュバックがあったとしても、人は立ち直れると私は信じています。
主人公の恋人になる男は主人公に出会った瞬間からすでに立ち直りの道を歩き始めているように思えます。ですので、引かずに読んでみてください。きっと二人の可愛らしさにでれでれになっちゃいますよ。

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投稿者：marimari　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

英田先生作品の中ではコメディ色が強めな始まり。柚木はアル中、ED、仕事出来ない、と今までの作品にないダメ男っぷり(笑)それでも、最後にはホロリとしてしまう優しいお話です。
酔って記憶をなくした柚木がした、２週間だけ付き合うという約束。相手がヤクザである恐怖から嫌々ながらも体の関係を持つ事に。徐々に見えてくる四方の優しさや真剣さに、絆されていく柚木。約束の期限が過ぎた時に…。
背中に天使の刺青を背負った四方はヤクザなのに、根っこの所がすごく純粋で真っ直ぐ！何事も素直に受け取る四方が、本当に天使みたいに思えてしまう(笑)牧師さんの「愛は寛容であり～」の言葉にジーンときました。きっとこの２人は幸せにしてるだろうな、と希望に溢れた終わり方で読後も爽やかでした！それと、ヨネダ先生の挿絵が最高！！

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投稿者：ゆきちん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ヤクザ×アル中、既婚、ED

若干ぬるめのヤクザものだったりするんですが好きな話でした。
主人公がお酒切れたら手震えてたり人格変わったり、
さらっと書いてるから重くはないんだけど、ほぼアル中で最初は不安だった。
自分では不幸なことがわかっていない、不憫攻。
彼が幸せになってくれて良かった。
BL成分は淡白だったけど、個人的には満足。
離島での2人の生活がもっと見たい。
読み終わったとこなのに読み返したくなってるので、再読が確実な作品。

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投稿者：ぱぐぱぐ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人物設定がわかりやすく、雰囲気がある。
引き込まれて、すぐ読めてしまいます。
二人の、これからも続く人生が目に浮かぶようです。

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投稿者：海月　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「ヨネダコウさんのイラストで刑事もの」にホイホイされて読みました。面白い！！！
４章に分かれており、それぞれ一つの小作品になっていながら、通して読んで一つのお話になっています。夢中で読み、読み終わったあと、そのまま勢いで他作品を一気に買ってしまい、今宵、本屋に万札を状態になりました。

イラストは、素敵ですが、「リストラされる冴えない営業職中年リーマン」のはずの受がかっこよすぎると思います（笑）

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投稿者：KoLe　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

あとがきで、ずいぶん昔の作品だと知りましたが、時代を感じさせるアイテムが上手く避けられているのでしょうか、読書中に古さは感じませんでした。
2週間の括りと出会いが話半ばまでわからないのでどんどん引き込まれていき、すごい速さで読了しました。
ひねりが都合良すぎる気もしますが、基本ハッピーエンドじゃないと嫌なのでこれでいいのだと思います。
攻のかっこよさはわかるんですが受が今ひとつ魅力不足かな？でも挿絵は2人ともいけてるので満足です。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

これはヨネダコウさんの挿絵買い。
といっても、英田サキさんの作品も好きなのですが
ちょっと手に取るまで時間がかかりました。
アル中・EDにどんな設定よって躊躇したというのが、
本当です。
でも数ページ読んで、
あーもっと早く手にするんだったよーって思った次第ですが。

ヤクザ×アル中・ED・仕事だめなサラリーマンの話って
ちょっとどうなの？？？って感じだったのですが
シリアスと笑いをうまくミックスされた良質な作品になっていました。
さすがうまいなぁって感じ。
2004年の作品の新装版になっています。
それも元々は小説JUNEのために書き下ろしとして書いていたものと言うのですから
元々はかなり前ってことですよね。
でも、全然色あせないどころか、今読んでも紛れもない秀作です
（良い作品はやはり色あせない）
というか、こういう雰囲気は大好きです。

柚木が酔っ払いながらも四方に寄っていくのは描かれているけど
四方がどうしての部分がなかなかわからなくて？？？だったのですが
（しかもサイボーグと言われるくらい感情の揺らぎや表情がない
けど、柚木が好きなんだなぁってことはちらりちらりとわかる）
語られて「なるほどー」って。
二回目に会った時にすでに超嬉しそうだったなぁって思い出して
本当に天使降臨だったって。酔っ払いの天使だったけど、四方にとっては唯一本当の天使だったのかと。
（でも、柚木も悪いけど、不倫して妊娠して離婚突きつけて出て行った女性の
幸せを祈るところまでたどりつける柚木は基本的には人が良いやっぱり天使的な人ですよね）

色々とありすぎて、もっと時間経っているかと思ったら
二週間の話。
ヤクザとの一夜の過ちから始まって
二週間の付き合いの約束（←本人覚えていないけど）
ヤクザを助けたり
リストラされたり
不倫の末の妊娠で妻に出て行かれたり、
ヤクザの抗争に巻き込まれたりと
てんこ盛り状態です。
それを不自然でなく描くのがやっぱりすごい。

教会の天使の絵からの四方の過去の話
そして、教会の天使の絵の餞別を断った後の
コリント人への第一の手紙13章が出てくるとは！
そしてその後の愛の誓いと続くのですよねー
なんかきゅんきゅんしちゃいました。
天使がメインモチーフなのが、わかります。
て金田さんからの手紙（「さよならだけが人生だ」）も、
時代を感じながらも良いです。
スナックのママと可愛い子供と幸せになって欲しいです。

リストラの話や、ヤクザとの抗争などシリアスに重いのですが
それをきちんと描きながら、重たくしすぎないさじ加減がやっぱりうまいです。
暗い内容をライトに書き上げています。
軽快に始まり、その後ほろりときゅんとさせられる。

最後の「天使の暮らす島」で、
南の島で幸せに暮らしている様子にほっとしました。
少しずつ表情や感情が豊かになっていっている四方と
色々振り切ってしまった柚木が幸せに暮らしていると思うと嬉しい。
柚木さん思考が乙女になっている・・・（元アル中寸前の天使な乙女？？？）
四方さんも前以上に好き好きモード全開だし。
南の島に行ったら会えるようなそんな気がする読後感はとても良かったです。
最後まで「柚木さん」呼びなんだーっていうところも良かったです。

ヨネダコウさんの挿絵も堪能させていただきました。
四方の背中の天使の全体像がヨネダさんの絵で
見られなかったのだけは残念でしたけどね。
でも四方の天使姿とか、桜の後ろのトイレ行きたい章平の絵とか
もうツボ付く挿絵で楽しませていただいてので良し。
表紙はとても良かったです。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

初めは妻帯者でEDでアル中で、飲んだら気が大きくなるけど普段は小心者の受けは暗いし、攻めは前科2犯のヤクザで受けに付きまとっているように見えて救いの無い話に思えた。しかし話が進むにつれどんどん引き込まれる。
攻めの背中の刺青が天使なのとその生い立ちにほろりとさせられ、最終的に南の島で幸せに暮らす二人の様子が垣間見れて良かった。

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投稿者：沢田　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

寡黙で冷徹だけど受には情熱的で、ちょっとヤンデレ入ったワンコ攻なのかと思いきや、感情未発達の子供みたいな攻でした。
表紙からシリアスな893ラブを予想してたら、思いがけずコミカルでハートフルなお話でびっくり。
刷り込みのように攻が最初から受を慕ってたけど、そうなるまでの過程が詳しく書かれてないので、イマイチ攻の盲目さに乗りきれませんでした。