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扁桃体には感情の記憶があり、好き嫌いを判別する細胞が容易してある。ここは全ての感覚情報の神経がつながっていて、手触り、におい、聴覚の皮質領域にも連絡している。つまり扁桃体の神経細胞はその人やものに関する全感覚情報の記憶を纏めている。
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2009年刊行。著者は帝京平成大学教授。長い神経線維を持つ「イカ」が表題に上がることから、神経科学のうち、電気信号伝達に関わる所が中心課題かと予想。ところが、別途、エンドルフィンやドーパミン等の脳内化学物質、その薬理的な機序の解説、さらには覚醒剤等の嗜癖性の強い化学物質とそれの脳への影響に関しても筆が及ぶ。という意味で、ややテーマが散漫。のみならず、かつての精神疾患の外科的治療はまだしも、研究史や著者の個人的体験までとなれば、読みたいテーマが舌足らずなままで止まってしまったという印象は拭い去れない。
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研究内容でいみじくも会社の名前がつまびらかにされました。
顕微鏡周辺のハード面です。そうです。『浜松ホトニクス』
ですよ。ノーベル賞受賞時には時折名前を出してまして。
「神楽」の方(宇宙物理学)でもお世話になっているのでしょうね。
宣伝しないから(する必要ないからですが)周知に至っては
居りませんが、浜松はすごいのです。あそこを舞台に起業
して成功を治めた会社のひとつです。
浜松を舞台にした立志伝的なお話を作るべきでしょう。
スズキ自動車やら豊田も含めて格好良く描き出しましょう。
きっと今の若者たちに「夢」(dreem)を与えること必至。
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ヒトの脳=神経の塊。
脳のことを知るには、まず神経のことを知ると良い。
カエル、イカ、アメフラシ、ネズミ、ネコ。
研究には様々な動物が使われる。
そして、今では絶対できないであろう、ロボトミーなどのヒトの脳を使っての実験的な試み。
電気信号と神経伝達物質。
神経〜脳研究の歴史と現在地を知る良書。
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著者の性格なのか、歴代の脳研究者の人柄が好ましく感じられる。研究の進展は、著者の研究生活に重なるほど、始まったばかりなのだ。