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"希代のギャグ漫画家 長尾謙一郎"が紡ぐ、渾身のコメディックリアル漫画とでも形容すればよいだろうか、
ギャグを極めた作者が、そのロジックを緻密に逆算し、カオスをサーフィンしろ!の題字のごとく、生命のギリギリの波際で、慎重にギャグを散りばめながらも、放り込まれるセリフには、これ大丈夫かな〜?と心配にさせらほどのリアルが込められているように思います。
そういった意味で、
繰り返し提示される"カオスをサーフィンしろ!"というメッセージは、作者から読者に向けるよりも強く、作者からその現し身である主人公
に、もっと言えば、作中の主人公から作者へ向けられたメッセージなのかもしれません。
これ程、真摯な漫画は見たことないし、
この漫画が、コンビニで立ち読み出来る雑誌で連載されている、という事実は賞賛に値すると思います。
勿論、ギャグも面白いですし、この3巻に関しては、やはりゲイネタは鉄板だなと思わせてくれます。
作者の人生がギャグにならない程度に、何とか最後まで書き続けて欲しいものだ。