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今日わ
我楽多です
NHK出版 平 清盛 第四巻 を
読み終えました
頼朝の台詞がかっこ良かったし
清盛の政治的な手腕も凄かった
福原の都を返すあたりや
白河院の王家の血が(物の怪の血が)流れていると言う場面も
凄かった
最後は涙の一幕も有り
感動的な作品でした
BY G
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平清盛の完結編。
全般的に回想シーンが多いが、すべて清盛と後白河の双六として結びつける仕掛けがら、仕方がないのかもしれない。
鹿ヶ谷の陰謀、後白河幽閉、福原遷都あたりの、ジァイアンのごとく、政に豪腕を振るう清盛に、少しづつ違和感を覚えた。南都焼き討ちにしろ、このへんの印象が悪いので、清盛、平氏が、悪者として認識されてるんだろう。
重盛、宗盛、頼盛、経盛、忠清、時忠、頼政、他、などなど、この作品では、一から完結まで、登場人物の描写が繊細なで、各人に感情移入でき、それぞれの最期のシーンが描かれている部分はグッとくるものがある。
後白河と清盛のバランサーとして苦心していた重盛の不器用ながら誠実な人柄が個人的には印象に残った。
壇ノ浦の安徳帝の入水シーンはやはり泣けてくる。
最期が幻のシーンで描かれているのが、何気に感動的だった。
誰が、双六の上がりだったのか。
清盛、後白河、頼朝。
人生は双六のようなもの。
しかし、双六のように
ゴールは無いのかもしれない。
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テレビより細かく書かれているので、登場人物の行動が良く分かります。
勉強になりました、平安時代の末期。
全然知らなかった・・・
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これでやっと4冊読破。
清盛と後白河法王二人の間の、長い長い双六遊びもやっと終わりを告げた。大河ドラマの視聴率は最低だったみたいだけれど、個人的には1年間とても楽しませてもらえました。
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(2013.01.24読了)(2013.01.22借入)
【平清盛関連】
NHK大河ドラマのノベライズ版の最終巻です。
ドラマの放映は終わりました。ドラマを見ながら、平清盛、西行、「方丈記」等、平清盛とその周辺の作品を読みながら楽しませてもらいました。まだしばらく尾を引きそうです。
第4巻は、政の頂に登りつめて、専横を極める平清盛と清盛の思うようにはさせまいとする後白河院のせめぎ合いが描かれていて、読み応えがあります。
清盛が病死して終わりかと思いきや、壇ノ浦における平家の終焉で締めくくられていました。おまけは、義経と弁慶の最期です。
清盛が死ぬ前に魂が遊離して伊勢にいる西行の庵を訪れ平氏一族への遺言を託すという演出には恐れ入りました。
【目次】
第三十七章 殿下乗合事件
第三十八章 平家にあらずんば人にあらず
第三十九章 兎丸無惨
第四十章 儚き歌声
第四十一章 賽の目の行方
第四十二章 鹿ヶ谷の陰謀
第四十三章 忠と孝のはざまで
第四十四章 そこからの眺め
第四十五章 以仁王の令旨
第四十六章 頼朝挙兵
第四十七章 宿命の敗北
第四十八章 幻の都
第四十九章 双六の終わるとき
第五十章 遊びをせんとや生まれけむ
●梁塵秘抄(82頁)
(建春門院)「『梁塵秘抄』? ああ。宋の故事にござりますね。梁の塵を動かすほどの声、すなわち美しき歌声の奥義を集めた歌集ということでござりましょう」
(後白河院)「それもあるが……今様など、梁に積もる塵のごときもの。取るに足らぬものであり、吹けば飛ぶようなものじゃ。誰にも顧みられることなくとも、いつもそこにあり、そこにいる者をなぐさめてくれる。楽しませてくれる。」
●明日は変えられる(100頁)
(頼朝)「きのうがきょうでも、きょうがあしたでも、あしたがきのうでもまるで変わらない日々を、私はこの地で過ごす。」
(政子)「それはおかしい。あしたときのうは決して同じにはならぬ。きのうは変えられぬが、あしたはいかようにも変えられる」
●刑の疑わしきは軽くせよ(136頁)
重盛に私心はなく、あくまで、帝のため、国のため、平家一門のためだと前置きし、〈刑の疑わしきは軽くせよ。功の疑わしきは重くせよ〉と書かれた『書経』、あるいは善行を積む家には福があり、悪行を重ねる家は子々孫々にまで禍が及ぶと説いた『易経』の教えを引き合いに出し、成親を死罪に処すことの理不尽さを懇々と訴えた。
●外道の技(180頁)
(藤原秀衡)「京とは違う地におのが国をつくりたいという考えは、われら奥州藤原一族と同じ。されど、―よもや治天の君(後白河院)を幽閉なさり、年端もゆかぬ孫を帝(安徳帝)にさせ、おのが思うままに国を動かそうとは……、われらには思いもつかぬ外道のわざ」
●宋銭の流通(245頁)
宋の商人との取引は、宋銭と呼ばれる貨幣で行われる。清盛は国内の取引にも宗銭を流通させ、商いをやりやすくし、国を豊かにしていくつもりだった。
☆関連図書(既読)
「平家物語(上)」吉村昭著、講談社、1992.06.15
「平家物語(下)」吉村昭著、講談社、1992.07.13
「清盛」三田誠広著、集英社、2000.12.20
「平清盛福原の夢」高橋昌明著、講談社選書メチエ、2007.11.10
「海国記(上)」服部真澄著、新潮文庫、2008.01.01
「海国記(下)」服部真澄著、新潮文庫、2008.01.01
「平清盛-「武家の世」を切り開いた政治家-」上杉和彦著、山川出版社、2011.05.20
「平清盛 一」藤本有紀原作・青木邦子著、NHK出版、2011.11.25
「平清盛 二」藤本有紀原作・青木邦子著、NHK出版、2012.03.30
「平清盛 三」藤本有紀原作・青木邦子著、NHK出版、2012.07.30
「西行-魂の旅路-」西澤美仁編、角川ソフィア文庫、2010.02.25
「西行」高橋英夫著、岩波新書、1993.04.20
「西行」白洲正子著、新潮文庫、1996.06.01
「白道」瀬戸内寂聴著、講談社文庫、1998.09.15
「西行と清盛」嵐山光三郎著、集英社、1992.04.25
「西行花伝」辻邦生著、新潮社、1995.04.30
「方丈記」鴨長明著・武田友宏編、角川ソフィア文庫、2007.06.25
「鴨長明『方丈記』」小林一彦著、NHK出版、2012.10.01
(2013年1月25日・記)
(「BOOK」データベースより)
清盛は、日宋貿易を中心とした新たな国づくりを進めていた。1176(安元2)年、ライバル・後白河法皇との橋渡し役であった建春門院が亡くなると、清盛は反平家勢力を一掃し、都を福原(神戸)に移す。権勢をほしいままにする清盛の専制は貴族・武士双方の反発を招き、東国では、政子との婚姻を通じて北条氏の後ろ盾を得た源氏の御曹司・頼朝が立ち上がろうとしていた。
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ドラマのノベライズ、しかも全五十話を四冊ですから、多少読み物としての物足りなさはあります。
それでも五十話まで読み終えた後は、ドラマ自体の最終回を見た時のような良い感慨に浸れました。
文章媒体の強み、人物の感情の補強や明示的説明、また伏線の示唆も見え、
「ああ、あそこはこういう意味だったのだな」と物語をさらに深く味わうことができました。
一方で「ここは役者さんは違う解釈をしたのかな?」と考察できる部分もあり、
私はそれもまた芝居の味と思う方なので、楽しめました。
またドラマにはない、ドラマにだけある、ドラマとはちょっと違う、といった台詞やシーンもあります。
ドラマ未視聴でどんな物語だったのか知りたい、という方にも、
特にこの四巻も含めた後半巻などは伏線や感情の補強が丁寧ですし、どんな話かは十分分かると思います。
ただやはり本編は映像、視覚的な演出や芝居があって伝わるものは大きいので、
可能ならば是非映像を見て頂きたいな、とも思います。