電子書籍
「99%の誘拐」が楽しかったので、読みました。
2014/10/12 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「99%の誘拐」が楽しかったので、読みました。
閉じ込められた4人の推理小説。安楽椅子探偵小説と呼ばれるジャンルかもしれません。この系統は今まで苦手でしたが、「麦酒の家の冒険」よりは楽しかったです。
紙の本
本格推理
2001/12/14 23:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主な登場人物は男女四人。彼らは以前起こった友人の死に関わっている。その友人は富豪の令嬢だった。そして今、その友人の母親の手によって、核シェルターに閉じこめられている。その母親は、四人のなかに娘を殺した犯人がいると思っているのだ。決して自分は犯人ではないと主張する四人。ではだれが友人を殺したのか? というお話。
全編核シェルターのなかで話は進み、緊張感が途切れることなくラストまで突入する。真相はとにかく読んでとしかいいようがない。本格推理としては、論理性、真相の意外性と共にハイレベルな出来だと思う。ただあくまで「本格」に徹しているので、サスペンスがいまひとつ足りない。もう少し長くても良かったかな。
投稿元:
レビューを見る
映画「ソウ」を見終わって「そういえばこれと似た設定の小説があった気が…」と思い出して本棚探してみたら、ありましたこの本。
監禁された状況で過去の事件が小出しに回想の形で語られていくところ、
監禁場所からの脱出を計るとともに真犯人の推理を迫られるなど、
読んでみると面白さの質も似通うものがある。
もちろん全く別の作品だから「ソウ」のように
神経を逆撫でするような恐怖もないし小説だから映像で押し切ることもない。
そのかわりに4人組が密室で繰り返す推理合戦は活字ならではの迫力がある。
誰しもが無罪を主張し推理すればするほど
お互いに対する不信感ばかりがつのってゆく。後半は男女の人間関係を巻き込んで
サスペンスが高まりページを繰る手が止まらず一気読み。
4人の中にいるはずが無かった犯人の正体はラストで解明する。
ある真実に向けて収斂していく点は「ソウ」も同じだが、
論理の中から犯人が姿を現すところはこの作品の持つ小説ならではの魅力だ。
投稿元:
レビューを見る
密室モノなんだけど、これは設定もトリックも斬新すぎ。
まだまだミステリって新しいネタ出てくるんだなー。
ってこれ20年近く前の作品だけど。
投稿元:
レビューを見る
ん。穴に閉じ込められる、なんか似たような映画あったような。この本は地下シェルターです。4人密室での犯人探しです。
投稿元:
レビューを見る
何年経っても忘れられない作品。設定は斬新だが、謎自体はゆっくりゆっくり核心に迫ってゆき、最後の最後まで予想できない展開
投稿元:
レビューを見る
なんだか古くさい感じのした作品。
けなしている訳ではない…。
80年代な登場人物だなーと読んでいて思った。
ドラマとかでやってみたら面白い気がする。
投稿元:
レビューを見る
正統派ミステリーって感じ。
さくさく読めて、程よく重く。
殺された咲子はほんとヤな女だなー(笑)
2006.2.26
投稿元:
レビューを見る
岡嶋二人の作品の中で唯一の本格推理に徹底した作品、とのことです。毎度毎度の読み安さでパッと読んでしまいました。いや、面白い。ただ、トリックというか、カラクリが…、今までにマンガで1回、小説で2回ほど見たことがあり、真相にそれほど驚愕はしませんでした。でも、この作品が大分昔のだとするとこのトリックの元祖はこの作品だったりして。そしたら満点です!
投稿元:
レビューを見る
4人の若者が密室に閉じ込められた。徐々に深まる真相と、追い詰められた4人の人間模様。なんとなく、圧迫感を感じさせる物語でした。
投稿元:
レビューを見る
脱出不可能なシチュエーションと閉じ込められた4人の話とで展開が二転三転していくので面白かった。CUBEやSAWあたりの映画が好きな人は楽しめると思う。
投稿元:
レビューを見る
物語の一切が核シェルターという閉ざされた空間と、回想シーンのみで進行するというのに、失速しない緊迫感と言いようのない不気味さ。ラストにはあっと驚きました。
投稿元:
レビューを見る
密室の息苦しさ=読み手の息苦しさ
いい意味で読んでいて息苦しかった…!空気の濃淡が読んでいる私を襲うっていう感じ。ただ特に面白いと思わせる魅力はどれだろうと思ってしまった。密室、4人の男女の真実探し、残された物品。この前に読んだ彼らの作品が「99%の誘拐」だったせいか、精神的な空気感だけじゃちょっと物足りなかった。思ったより普通。
投稿元:
レビューを見る
よく考えたらこれはとても狭い空間の、ほんの短い時間の出来事。まさに、小説だからこそ楽しめるおはなしです。
投稿元:
レビューを見る
クローズド・サークルもの。舞台劇を観てるような感覚でさくっと読める。過去と現在が交錯し、徐々に明らかになる事件と迫り来る真相。何もない無の状態から発芽し、事故が事件へと発育していくプロセスに、本格の持つ論理の頑丈さを感じて嬉しかった。読書中は矛盾にさいなまれるが、解決はいたってシンプル、そして唖然呆然。ここまでなら文句のつけようがないのだが、なにせキャラがひどすぎる。よくもこれだけヒールを集めたものだと寒心した。そしてラスト──物語の締めくくりに見合う終わり方が他にもあるだろうとお節介をやいてみるのだが、この作家にとってはどうでもいいことなのかも。