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半島に集まるはみ出し者
2021/08/29 14:43
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「家庭内乞食」を自称する甥と、「デカく生きろ」がモットーな伯父さんの組み合わせが絶妙です。懲りない気球さんや、日野が作るしめじチャーハンにも愛着が湧いてきました。
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芥川賞候補の常連になりつつある戌井さん。
自分の好きな候補作常連作家さんは、結局受賞しないのだが、戌井さんはどうであろうか。
まあ面白けりゃなんだっていいか。
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情熱大陸に触発されて読了。芥川賞候補作。「お前のは、テキトーが死んでる」ってささる。表面上はあいもかわらずテキトーに見えるけど、何か触発されたかのようにとにかく動く。動き続けることで、何かが変わる。
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なるほどこの前の情熱大陸はこの本のプロモーションだったのか。今回はかなりエロい表現多いですが、やはりおもしろい。でもこの人が芥川賞候補っていうのがどうもピンとこない。
テキトーに生きろは、なんとなくとも、いいかげんにとも違うんだよ。
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初・戌井昭人さん。
ひっさんと甥っ子、元プロレスラーのウマちゃん、下野さん、アナンちゃん。
おもろい本に立て続けに出会えて幸せだ。
普通に暮らしていると、全然耳にしないような感じなのにリアルなんだよなー。
面白かったなー。
で、母ちゃんがカッコいいよなー。
あたしは心配性でダメだから。
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戌井さんお得意の、駄目な男の話。
いつも戌井さんのものを読んで素晴らしいと思うのは、
その読後感の爽やかさ。
例えば西村賢太の私小説のような読後の胃酸が逆流する感じや、
酒を飲みたくなったりつらくなることがない。
戌井さんの書かれる小説は、純文学でもありながら、
エンタメでもあるような気がする。
こんなに軽快な純文を、私は知らない。
所々に鏤められた、小さくシュールな笑いも好き。
ひっさんの作曲した楽曲のタイトル羅列のところなど。
ひっさんのように、きちんとテキトーを生きるのは
私には理想的でありながらとっても難しい。
テキトーを貫くのも。
それに、ひっさんは「俺」のいうように、
やっぱり寂しい人でもあったとおもう。
これだけ高い知能を持ってしまった人間って、
何なんだろうか。
生きるのに苦労している人がたくさん。
たくさんの動植物の犠牲を強いて。
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駄目な大人の話だなあ。でも面白い。
特に、主人公のおじさん、表題にもなっている「ひっさん」がいいなあ。漫画みたいな半生。言っていることが格好いいんだけど、よく考えると意味がわかんない。「お前のは、テキトーが死んでる」とか。意味がわからないけれど名言だなあ。
大筋はひっさんの死後遺品を整理しながら半生を振り返り、近所の人たちと故人を偲ぶ、という筋の話だけれど、全編がなんだかあっさりしている。やろうと思えばいくらでも湿っぽく泥臭くできそうなのに、この乾き具合というか、あっさり感がじめじめしてなくて面白い。特にとぼけたかんじの会話が秀逸で、映画にしてもきっと魅力的なのだろうと思う。
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よく分からない叔父がテキトーに生き、なんか成功し、よく分からない男に刺されて引退し、よく分からないまま隠居生活に。
甥がよく分からないままギターを売ってそのまま海外に旅に出て、1年後なんとなく帰ってきたら叔父が死んでいた。
そのまま遺品整理を叔父の友人たちとし、よく分からない裸の気球おじさんと会い、よく分からないまま終わった。
-なんとなく引きこまれて読み終わったけど、なぜか芥川賞候補の作品らしい。読み終わってから気づいた。
こういうのは意味不明さと性がなければいけないんだろうか。偉い人や文豪の考える事はよく分からない。
ところどころ聞き覚えのある登場人物がいるのは気のせいだろうか。
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芥川賞候補になった作品。
感想としては、すっごくファンになる、という訳ではなかったけれど、文学は時代を反映しているというのを改めて感じました。
ひっさんの、テキトーに生きるっていう言葉なんかは正に。
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「ひっさん」と呼ばれる叔父と甥の物語。全く以てあきません。やっぱ芥川賞の候補に選ばれるような文芸作品はわけわかりません。ついでに、何故これを読もうと思ったのか、俺の心理もわかりません。
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そそられるタイトルだったので
読んでみたいナーと思っていたら図書館で遭遇
なんかぽわぽわした話だった
装丁もタイトルも「もしやちょっとコワイ話?」と思わせるけど
にくめないお話だった
いつか機会があったら
違うのも読んでみようかなと思ったので
星は3つにしておく
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穴に落ちるシーンが印象深い。遺品を燃やした温かな灰に、穴の中で包まれる情景がとても優しいものを感じさせる。亡くなったひっさんの優しさに包まれるようで。
全体的にあっさりしてる。純文にしては軽い。
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作曲家などの仕事で成功したひっさんの甥っ子である私が、突然亡くなったひっさんの遺品を整理するため庭に穴を掘っている.そこからひっさんのことや私がひっさんのギターを売り払った金でインドを放浪したことなどが出てくる.ひっさんの友達で近くの洞窟に裸で住んでいる気球さんの登場が面白い.芥川賞の候補作の由だが、?という感じだ.
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モラトリアム期間のダメな若者が適当に金作って旅して働く気になるまでみたいな超ありきたりな小説なんだけど、こういうのってなんで何作読んでも飽きが来ないんだろう。
堕落はバラエティ豊富。
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感性の干からびを恐れるあまり遊びまわる作曲家のひっさん。波乱万丈、波ありすぎの人生が矢鱈めったらおかしい。「毎日しめじ食ってたらポロンとちんぼこが落ちて、代わりにしめじが生えてくるんじゃねえのか」 野卑で下世話なかけあいも他者を思いやる愛情に満ちており、思わず泣き笑いを誘う。人間も小さくなったり大きくなったり萎んだり万物は常に変化し続ける。ミミズでさえ常に前進し時はテレポートさえする。何だか何故か積極前向きになれる不思議なテイストがある。