紙の本
ドラフト1位は名誉には違いないですが、その人の人生にとってはどうだったのかを改めて考えさせてくれる一冊です!
2020/06/26 09:23
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、影の世界で懸命に生きる人物に光を当てることをテーマに、スポーツから歴史、文学、映画、教育まで幅広い分野に渡って作品を発表されているノンフィクション作家の澤宮優氏の傑作です。同氏は『巨人軍最強の捕手』でミズノスポーツライター優秀賞受賞を受賞されたこともある方です。同書は、ドラフト1位でプロ野球界に入った9人の人物のその後に焦点を当て、その人生を描いたドラマです。ドラフト1位は名誉なことではあるのですが、その人の人生において本当はどうだったのだろうかと考えさせられる一冊です。同書の中で語られる9人とは、島野修氏、野中徹博氏、黒田真二氏、荒川堯氏、小林秀一氏といった方々です。ぜひ、一度、読んでみてください。
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ドラフト外と読み比べたい
2016/06/26 20:11
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球選手のドラマは興味深い。
どん底から這い上がった選手。
期待のプレッシャーに負けず大成した選手。
そこにはドラマが有る。
功成し遂げられなかった選手の悲運もまたドラマ。
そこには心を打つ何かが有る。
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野球少年なら誰でも憧れるプロ野球の世界。ましてやドラフト1位指名を受けるのは、1年に12人だけである。その栄光を手にしながらも、挫折も味わう9人のドキュメント。
「一期一会」・・・、野球界に限らず人生において最も大切なこと。改めて重要さを知る一冊である。
織田淳太郎氏の「巨人軍に葬られた男たち」の併読を薦めます。
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自分の先輩でもドラフトでプロ野球に行った人がいる。プロで活躍出来ないはずがないと思っていた。だって、ドラフトにかかるぐらいだから、地元じゃめちゃくちゃヒーローなんだもの。野球がめちゃくちゃ上手いんだもの。
でも。それでも数年で消えたかな。今何やってるんだろう。30前で普通の人になってたはず。もちろんいろんなコネクションはあっただろうけど、30前のことだからね。厳しい世界だわ。やっぱり極々一部の世界。夢の世界だ。プロ野球。
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レビュー
http://eiyu-retuden.seesaa.net/article/234312732.html
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プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けた人物の中から9名の様々な人生を丹念に取材し、本人の現在の気持ちを交えながら浮き彫りにしたノンフィクション。ドラフト1位といえば、野球エリートとして選ばれたプロ野球選手の中でもさらに特別な存在であることは間違いない。しかし、だからと言ってドラフト1位の選手の全員が期待通りの大活躍をする訳でもないという事実も知られている。そういった中でドラフト1位の指名である意味栄光の絶頂にあった人物の人間模様が興味本位でなく真摯に描写されているのが本書だと思う。
特に一番最初に書かれたブレービーの島野修投手については、あとがきで一番興味を惹かれたとあるだけあって、時系列的な因果関係の整理のみならず、球団のカラーや野球経験者でなければできなかったことなどを掘り下げて記述している。
当時は社会的なニュースでもあった荒川堯内野手についても、本人の人柄が端々から溢れでて興味深い。また、多くは故障と手術とリハビリテーションが人生を左右していて、健康がいかに人生の財産であるか、また人生にいかに不慮のできごとが起こるかを今更ながらに知らされる。
そして、最後の2人、1人はジャイアンツからドラフト1位指名をうけて唯一拒否をした小林秀一投手、もうひとりはジャイアンツを始めとして大学在学中からドラフト1位確実と言われつつ、当初からドラフト指名をきっぱりと断った志村亮投手。この意思を強くもって人生を切り開いた2人が最後に配されていることが、読後感を爽やかにしてくれた。
なによりも著者が愛を持って取材をしていることが垣間見える良書。
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悲しいかな、ドラ一と言えどもけっして活躍が約束してるわけでもないのが
プロ野球界です。プロ野球ファンはどれほどの期待をドラ一らに抱き、絶望してきたことでしょう。でも逆に、その期待に答えられなかった男たちの書が、ここにあります。巨人の1位指名を受けながら、芽が出ず着ぐるみ役に転身した男、かと思えば、逆に天下の巨人の1位指名を断る男。他いろいろ。
プロ野球ファン必読の書かと思います。
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ドラフト1位指名を受けながらも、思うように活躍できなかった人達、1位指名を頑なに拒んだ人達の人生を綴った本。
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タイガースが負けた夜は、野球の書籍を。
仕事のモチベーションが下がりつつある今日この頃。
やっぱ、頑張らんとなあ~と読後の感想。
阪急ブレーブスのブレイビー、オリックスブルーウェイブのネッピーのキャラクターの着ぐるみを着ていた島野修氏、三角トレードの荒川堯氏のところだけでもいいかと思って購入したんだけど。
読売にドラ1で入団した大森っておったよなあ~。
中京高校から阪急に行った野中、高校の頃、凄かったよなあ~とか思いながら、一気に読了。
しかし、島野修さん、カッコいいです。
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ドラフト1位でプロ野球の世界に入った9人(正確にいうとドラフト1位指名が確実だったのに、プロの道に行かなかった人も含まれる)のその後を追った作品。いくらプロ入り前に華々しい結果を残していてもそれがイコール「プロでの活躍中」を指さないことがよく分かる。怪我に悩まされた選手も多く、そういう意味では期待通りの結果をプロでも残した清原や松井秀樹、長きに渡ってプロで活躍した金本や工藤は本当にすごいのだと思える。
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1968年巨人 島野修
ドラフト史上最高の当たり年で島野はこの年の甲子園のスターだった。
田淵と巨人は相思相愛、巨人は田淵が他球団に指名されたら指名すると星野に言っている。指名順位1位は東映(本文では触れていないが阪急移籍後3連覇に貢献したショート、覚えていないけど)、2位の広島は山本浩二、3位の阪神が田淵を強行指名しドラマが動き出す。元々は4位の南海が指名した同じ法政大の富田の予定が順位が上がったため行ってしまったのだろう。
本文に無いところで5位サンケイ(ヤクルト)は藤原、この年のサンケイのドラフトは誰も活躍せず、恐るべき見る目のなさか単に育成ができないのかは謎。6位東京(ロッテ)が有藤。7位近鉄は水谷、選手としては活躍しなかったが28年間60歳まで打撃投手を務めた。やはり近鉄もパッとしない。
そして8位巨人、4連覇中の巨人は投手陣が揃っており急遽方針を変更し即戦力の星野では無く数年後を見越して高校生の島野を指名した。指名されなかった星野は「まさか・・・。星と島を間違えたんじゃないのか」と唖然とし、10位指名の中日で巨人キラーとなる。9位は大洋で野村収、最後は阪神にいたな〜。
11位の阪急がすごい、1位山田久志、2位加藤秀司、7位福本豊、入団拒否だが12位に門田博光。200勝投手に2000本安打3名を指名、そら強くなりますな〜。
12位は西鉄の東尾。
島野はニューヨーク・メッツとの親善試合で完封して才能の片鱗は見せるが、体力が続かず投げ過ぎて肩を壊して引退する。
引退後移籍先の阪急が始めたマスコットブレービーの中の人となり強くて人気のないチームだった阪急が観客動員100万人を達成するのに貢献する。
その他の8人は簡単に
1989年 巨人、大森剛
未完の大砲はスカウトになり坂本勇人を外れ1位に推した。
1983年に阪急 野中徹博
同い年だが覚えていない、野村再生工場でリリーフとして優勝に貢献。
1976年 日ハム拒否 黒田真二 1982年ドラフト外でヤクルトへ
広島崇徳の選抜優勝はなんとなく覚えてる。ホーナーの打撃投手。
1995年 ロッテ 澤井良輔
福留のライバル、レギュラー目前で怪我に泣く。
1995年 西武 高木大成
引退後はフロント入りし営業へ。この本に出す選手なのか?
1969年 大洋 荒川尭 入団後金銭トレードでヤクルトへ
荒川事件て有名なのね、知りませんでした。
1973年 巨人拒否 小林秀一
作新の江川を指名出来なかった巨人の外れ1位を拒否。教師志望の為
1988年 プロ入り拒否 志村亮
良く覚えている。こういう選択もいいのでは。
結局ドラフト1位でも何も保証されていないし、運に左右される所も大きい。選択の自由と戦力の均衡をどうバランスさせるかが制度設計のキモの筈だけど、未だに巨人中心ってとこも有る。その上でどうするかは個人の選択でしょう。
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栄光のドラフト一位でありながら,日の目をみなかった方々のストーリ。
大森「気持ちが腐ると落ちるのははやい。それを見てきたから自分ではそうならないようにしよう,そうなったら終わりじゃないかと思っていました」彼の二軍での目標はいい成績を残す以上に腐らないようにしようと一生懸命野球に取り組むことだった。