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貧乏な澤井家の長男・耀。
耀は、病弱な父親に代わり、5人の弟妹のために、毎日アルバイトに家事に、と忙しい生活を送っている。
本当は、幼稚園の先生になりたいという夢もあったのだけれど、今の家庭状況じゃ叶えられるはずもなく、耀は諦めていた。
そんな耀の運命が、嵐の夜から変わり始める。
酔っ払い、玄関で行き倒れていた男・龍生をかわいそうに思った耀が家に上げてやると、いきなり耀に手を出してきた。逃げようにも相手の力は強くて、思うようにならない。
どうにか最後の一線は免れたものの、いいようにされてしまった耀は龍生に対して、警戒心バリバリ。
おまけに初対面なのに「耀の嫁になりたい」と言い出す。
戸惑う耀をよそに、お人よしの耀の家族たちは龍生に懐き、ますます龍生を追い返しづらい雰囲気に。
耀は、なんとか龍生がどうしてここにいるのか、何をしにきたのか、尋ねようとしたけれど、そのことさえも龍生の笑顔を見てしまうとどうでもよくなってしまう。
という話でした。
結局のところ、龍生は大企業の御曹司で、次期会長の座を継がないといけないのだけれど、そこから逃げ出して、同じように幼い頃に逃げ出した時に、プロポーズしてくれた相手の家までフラフラと行っちゃって、あらすじのような状況に至ったわけですが。
当然、耀は過去に龍生と会ったことなんて覚えてないし、ましてやプロポーズしたことなんて覚えてない。
それでも、「妻になる」と言い、健気に日々の家事をこなす龍生に次第にほだされていってしまうお人よし。
受けが抜けてるわけでもないのに、とにかくお人よしで、最後にはほだされちゃうんですが、最初の一回と最後に「家に帰れ」と言われた時の無理やり以外は、龍生も紳士だし大人しいし、で話のテンションとしてはほのぼの系でした。
兄弟もかわいくて、読んでて和みました。
ほだされ系お人好し受けがお好きな方にオススメです。