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沙漠の国の物語 第3弾。
ジゼットを意識し始めたからか、イラストのラビサがどんどん可愛くなります!
秘密が明かされ平穏が訪れたタラスファルの町。沙漠に何年ぶりかの雨が降った。町の男たちは雨を楽しむが、やがて枯れ谷が鉄砲水の川と化す。そんな濁流に一人の女の子が流されてきた。ファティと名乗るその少女は、嫁入りの旅の途中に鉄砲水にあって流されてしまったらしい。そんな彼女を送り届けることになったラビサとジゼットだが…
沙漠の激動の歴史から少し離れて、ラビサとジゼットの日常が描かれます。日常といっても…必ず厄介ごとに巻き込まれるわけですが。
ファティを信じるラビサとファティに裏を感じ警戒するジゼット。
「お人好しもいい加減にしろ」と言いながらもラビサの気持ちを尊重して彼女に付き合うジゼットは、ほんとにラビサが大切なんだなぁと伝わってきます。なので隙あらばラビサをいじめたり触れたり、抱きしめたりするジゼットがとても可愛い。
自分すら信じることができなくなったファティの心を解きほぐすことができたのは、人に裏切られることを恐れないラビサで。彼女がファティに語る一言一言はとても優しい。心に沈む澱は涙で流される。悔いは残るけれど、きちんと前を向いたファティがとても素敵だった。
ラストは、思いがけない展開でめでたしめでたしではなかったけれど、次の物語を感じさせる良い終わりでした。
新登場のキャラがジゼットの強力なライバルになり得るのか、楽しみです!