紙の本
世界で一番キモちいい小説
2009/01/28 00:47
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。単巻完結。ラブコメ。
ラノベを愛する人全てに必読の書。ラノベへの愛情に比例して面白さが増すアリ地獄のような不思議システム採用。ラスト盛り上がりは「正義を行えば人類の半分を敵にまわす」を思い出した。同作者同レーベルの「人類は衰退しました」シリーズより熱め。
実は黒幕が~だったとか、奇跡は本当に~とか、単純なストーリーにしない所がミソ。というか真骨頂。
萌えポイントは佐藤一郎序盤の信じっぷりだろうか。
巻等カラーイラストはブギーポップ先輩の「パンドラ」以来の高センスかと。(イラスト mebae デザイン 伸童社)
難点は
・売れるようなキャッチーなタイトルでない事
・ドイトってローカルなDIY店ではなかろうか
の2点か。
(投射by烏龍と鳥籠)
紙の本
田中ロミオ版『魔女ジェニファとわたし』?
2008/09/02 00:33
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TACHO - この投稿者のレビュー一覧を見る
…と、タイトル通りにまとめてしまうと少々大人しすぎるのですが、『青い魔女』との邂逅で始まる本編は夢と現実の関係性、その関わりの中で生まれる絆を描くと言う基本プロットは共通。しかし…何度読むのを中断して笑い転げ、また悶絶したことか(^^;;!
作中の『妄想戦士』達ほど極端な挙に及んだ人間は多くはないだろう(そう思いたい)が、思春期に捕われた妄想や幼稚な勘違いなどは誰にも覚えはあるはず。『読む竹本泉』という高評価を既に得ていた作者の、毒の部分が今回は色濃い。
教室、学園内の権力地図や人間関係の力学が生々しい割に読後感が陰惨でないのは、あの長谷川裕一的とも言える祝祭的なラストと、カニグズバーグ作品同様、人との関わりの中で人は自らを発見すると言う健全なメッセージゆえだろう。
ある意味『ハルヒ』を超えてしまった作品とも言えるが、この二作品のヒロインを比較してみるのも興味深い。
紙の本
クラス内政治と妄想の人々
2008/07/26 09:21
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタタタタ~な感じの、妄想電波学園コメディ
誰しも皆「自分の物語」を抱えて生きてるんですね~
妄想電波な人々の姿がドギツイです
コメディチックに薄めてあるので楽しく読めましたが、創作系の人間は抉られる思いがするかも知れませんね
学級政治の描写もリアルでシビア
「のび太の癖になまいきだぞ」というのは結構至言かもしれません
一度立ち位置が決められると抜け出せなくなりますからね
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
『中二病でも恋がしたい』というアニメがありましたが、まさしくあんな感じです。作品自体はこちらが先なので、本作に影響を受けたのかもしれませんね。
シリアスなものはラノベでは無理というのが相場なのか、本当の意味での深い感動を味わうことは困難でしょう。最低限の笑いはあるのではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
「一郎、今日こそ竜端子の探索を手伝ってくれる約束だ」
「いいから衣装を捨てて制服を着ろ!」
「拒否する。防御力が下がる」
平凡な生活を望む高校生・佐藤一郎は、同級生の電波妄想コスプレ美少女・佐藤良子につきまとわれ、やっと手に入れかけたなんでもない普通の学校生活は大きく歪み始めていく…
鬼才・田中ロミオが描く一風変わった学園ラブコメディ。
前世、転生、戦士などのキーワードに心当たりがある人ならトラウマを刺激され邪気眼がうずくはず。
シュールなコメディに片寄りかねないほど常識離れしたヒロインと、リアルな学内ヒエラルキーの描写という両輪による危ういバランスの上で成り立った作品。
迷惑この上ない女だけど、作中所々みせる弱さや微妙な乙女心、引き込まれそうな瞳が印象的な挿絵もあいまって、一郎にべったりな良子がとても可愛らしく思えてくるはず。
最後の笑顔はラブラブキューンで撃墜物です。
それにしてもなんてひどいタイトルだ…
投稿元:
レビューを見る
さ す が ロ ミ オ
今回はクロスチャンネル前半のロミオってかんじでした。よい。
良子がかわいすぎます。
あんな題材で最終的にラブコメに回帰できるのがすごいですねぇ。
次はサイハテノイマみたいなロミオがみてみたいです。
投稿元:
レビューを見る
ライトノベルやアニメにハマりすぎて、自分は前世では聖なる戦士だったとか、星を守って戦っているだとか、そういう妄想が現実との境を曖昧にしてしまっている者たち……妄想戦士(ドリームソルジャー)。
舞台となる高校の1年A組は、そんなドリームソルジャーが約半数を占めるとんでもクラス。
なかでも屈指の妄想レベルを誇る通称「魔女」に主人公は振り回されて……といったお話。
扱っているテーマは斬新。自分を異世界の戦士と思い込む戦士症候群の生徒たちを皮肉って笑いの種にしています。
読んでてとても痛々しいです。ラノベ大好き時代の経験者ならば、多少なりとも身に覚えはあるんじゃないでしょうか。
かくいう俺も設定集だけでノート何冊使ったか分からないような過去を持っているので、なんとも心にチクチクと刺さります。
そして、随所の文章や台詞回しのユーモアセンスは流石田中ロミオです。電車の中で読んでて何度も吹き出しそうになりました。
基本ギャグですが、後半は一気にシリアス路線。この流れはちょっと田中ロミオの本職っぽい。そして最後はしっかりと熱い展開で〆ます。ほんと熱いです。良い話でジーンとくるのです。ラブもあります。もう読み終わった時にはお腹一杯で、大満足の作品でした。
投稿元:
レビューを見る
どんな話なんだろーと思って読んでたら、なぜかクラスの半数がいまどきそれほどまでコテコテなのはねーよってくらいの厨二設定を恥じる様子ゼロで堂々とアピールしまくるというとんでもない失笑モノだったwその中でも異彩を放つのが良子なんだけど、彼女はそいつらと違ってマジモンで、私はてっきりフツーのラノベみたく魔法バトルとかになるのかと思ってたら……違った。
「普通」になることは大変だけど、それでも「普通」になって、周りと共生していかなくちゃいけない。「魔法」や「不思議」があってほしいと思うけど、いつまでも妄想に生きていてはいけない。もちろん私だって不思議なものはあってもいいと思ってる派だけど、それが辺り前のことなのだと。妄想に逃げて自分を護るのは逃げなのだ。
一郎は逃げなかったし、良子を救いあげた。自分が作り上げた最強の戦士・光牙になって良子を説得する最後の屋上のシーンは本当に胸が熱くなったよ。
とまあ、ラノベ上等!ってほどのドンパチやら不思議現象やらがあるのかなと思ったら全部うそっぱちでスルーされた。でもそれが面白かった。いい意味で期待を裏切られましたね。
そしてロミオの文章はほんっと面白いね。ギャグ部分とシリアス部分の緩急のつけ方とか上手過ぎて憎らしい。ほんと笑えるし。またこういった系の作品書いてほしいなー
投稿元:
レビューを見る
田中ロミオ氏の書く学園ラブコメ
古傷をえぐる描写満載で読んでる最中に何度か本を閉じてしまった
が、そこは田中氏非常にぐいぐい引かれる文章で読了
あとがきの秀逸さは変わりませんな
投稿元:
レビューを見る
なんかいい感じにだまされましたよ?
冒頭にある文章を読んで「そういう」作品なんだと思ってました。
これ、ネタバレせずに語るのが難しいですね。
まあ、青少年なら誰もが通る道、と申しましょうか。
僕はさすがにここまでではなかったものの頭の中は色んな妄想全開でした。
全体的に勢いよく、文章自体が面白いのでパーっと読めちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
今年のベスト3に入るおもしろさだった。
最初はちょっと痛い系のファンタジーとおもいきや、ただ痛いだけでした。
なので、痛い部分はひたすら流し読み。
こういうの読むたびに、学生じゃなくなった自分が悲しくなるw
投稿元:
レビューを見る
面白かった。ここ最近よんだラノベ系統の書籍じゃダントツだと思う。
じぶんで買った本じゃないけど。
田中ロミオは文章も筋立ても面白いから好きだけど、オタクコミュニティでしか通用しないネタをあざとい位盛り込んでくるから、いつも気持ち悪さと面白さのジレンマに耐えないといけなくて辛い。
この小説はそういったところを肥大化させてテーマその物にまで組み込んでいるから、オタクを皆殺しにしたい願望のあまり股間が浮くような感覚を常に感じている人が読むと本当に吐きかねないので注意。
反面オタクで童貞で偏差値53以下な人が読むと涎が止まらないと思う。だまされて。現実は苦界だ。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだラノベ。所謂「邪気眼」達の話。「邪気眼」が分からない人はググリなさい。
安易にファンタジーに持ち込まないで、現実に不可能ではない話をしている点ですんなり読めた。
投稿元:
レビューを見る
流行の学園ラブコメを目指した結果がこれかよ!と思わずツッコミたくなりますが、コレがロミオクオリティです。
ちょっぴり掘り下げればそこらで流行ってる凡骨なるラノベを駆逐するレヴェルの設定を、あえてソレを中二病のための設定として使うあたりがとてもロミオ先生らしい。
「ブギーポップ先輩だって普段は衣装スポルディングバッグに隠してるだろ! 見習えよ!」
なんかこの台詞ツボった。
まったく邪鬼眼が疼く作品です。
投稿元:
レビューを見る
魔竜院光牙という名称に拒否感を感じてしまった人にこそオススメ出来る本、だと思う。
田中ロミオの本を読むのは初めてだけど、面白かった。