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みんなのレビュー72件

みんなの評価4.3

評価内訳

72 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

同じ亜種でありながらも違う境遇

2010/07/10 20:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2巻の出来事から約300年後のこと。
 小惑星帯に成立した国家の一つであるノイジーラント大主教国の主教の一人であり、強襲砲艦エスレル艦長でもあるサー・アダムス・アウレーリアは、海賊討伐任務の捜査の一環として救世群の居留地である小惑星に向かう。
 抑圧され、資源もない小惑星まで追いやられた救世群連絡会議のメンバーたち、特に議長のグレア・アイザワは、冥王斑患者達を阻害した人々を恨んでいた。その恨みを晴らすために、かつて滅びた小惑星国家が発見したという、凄まじいエネルギーを持つ木星遺跡ドロテア・ワットの資料を入手したのだが、その情報を海賊に横取りされ、アダムスがその追跡を行うことになった。

 日本特定患者群連絡医師団の瀬秋樹野とそのAIフェオドールを同伴させ、海賊艦ナインテイルの調査を行っていたアダムスたちは、その過程で強烈な反撃を受け多大な被害を受ける。この闘争の行方はどこにたどりつくのか?

 1巻と2巻の人間関係の流れがおおよそ明らかになり、全体の見通しがだいぶ良くなってきたように思う。
 生まれながらにして迫害される立場である救世群と、<酸素いらず>という改造人間ながら武装艦を駆り海賊を駆逐する治安機構であるアウレーリア一統を対比軸とすることで、300年経っても強まるばかりの恨みの構造と、それを変えることのできない政治体制みたいなものが描き出される。

 読んでいる時、何となく「導きの星」を思い出した。

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紙の本

なんていうか、今までの巻の重さと違って、コミックス的な雰囲気があふれています。はたしてこのスタイルが、このシリーズにとって必要なものだったのか、後に続く話で確認しましょう。それだけ期待が大きい物語、そう言っておきます。

2011/03/07 19:51

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

次の展開が全く読めない小川一水の「天冥の標」シリーズは、まだまだとば口の三巻目。先が読めない、という点では島田荘司の「Classical Fantasy Within」も似ていますが、予定は同じ十巻でも、「天冥」は各巻ごとに設定が違うのと、文章のレベルが島田とは大違い。ま、どっちがどうとは言いませんが、ともかく違う。ただし、今回はなんていうか電撃文庫化してる、っていうかやけに若いお話なワケです。

一言でいえば戦闘少女もの。ま、この本の場合、少女のコスチュームを身にまとった、どうみても美少女としか言いようのない美青年が戦闘するという、ま、文章で説明されるより、イラスト一枚見れば事足りる、珍しい設定ではあります。正直、私などは絵を見ただけで「お、小川一水も冲方丁になったのか!」と思ったほど。しかも、その美少女が23歳の青年、となると結構無理あるんじゃね? なんて思うわけです。

それにしても、Cover illustration=富安健一郎、Cover Design=岩郷重力+Y.Sというコンビは素晴らしい仕事をしています。日本のSFの世界では、には加藤直之というイラストレーターが有名で、私も加藤が装画を担当した本を何十冊ももっていて、好きな作家ではあったのですが、あるときから不満を抱くようになりました。なんていうか、線がピシッとしない。ぼけた線で何か、誤魔化しているような感じがするんです。

ま、彼が影響されたという装画家・武部本一郎にもそういうところがあったので、それは技術とは全く違うレベルの話かもしれませんが、見慣れると感動が減ってくる。ところがです、富安健一郎の絵にはそういうブレが全くありません。ピシッと描く。正直、最初見たときは海外作家だろう、って思いました。ともかく上手い。図抜けた上手さです。デザイン的な上手さではなく、描写力で見るものを圧倒させるというのはイラスト界にはそういない。

デザイン的センスで見せる人はいます。線が綺麗な人、色使いの名人、可愛らしい絵の描き手、物語性で見せる人、今は様々なグラフィックツールがそれなりに安価に手に入るし、情報量が一時代前と違うので、この世界の底上げは凄いと思います。技術というものは、そういう部分がある。小説の内容そっちのけで語ってしまいますが、例えば読み終わったばかりの牧野修+田中啓文『郭公の盤』の装画・挿画なんて凄いです。

フジワラヨウコウ、どうも一部ではかなり有名な人のようで、実は私自身、田中啓文の『落下する緑 氷見耕太郎の事件簿』『辛い飴 永見緋太郎の事件簿』で出会っているらしい。そのときの名前は森山由海。この人の装画なんて、イラストと呼ぶのが失礼なんじゃないか、っていうレベルなんです。『郭公の盤』についていえば、素晴らしい挿絵満載なわけで、いやはや、凄いな、なんて思います。ちなみに、富安はHPで自作を公開していますから、是非訪問してみてください。凄いです、はい。

閑話休題。小説の中身ですがカバー後ろには、
       *
西暦2310年、小惑星帯を中心に
太陽系内に広がった人類のなか
でも、ノイジーラント大主教国は
肉体改造により真空に適応した
《酸素いらず》の国だった。海賊
狩りの任にあたる強襲砲艦エスレ
ルの艦長サー・アダムス・アウレ
ーリアは、小惑星エウレカに暮ら
す救世群の人々と出会う。伝説の
動力炉ドロテアに繋がる報告書を
奪われたという彼らの依頼で、ア
ダムスらは海賊の行方を追うこと
になるが……。シリーズ第3巻。
       *
となっています。この巻になって、漸く物語全体を貫くキーワードに見当がつきます。ま、頭のいい人は二巻で気付いたと思いますが、私は遅ればせながら理解しました。ただし、それはまだ話の陰に隠れています、っていうかサー・アダムス・アウレーリアの印象が強烈で、霞んでいる。十二番属主教にして海賊狩りの任にあたる強襲砲艦エスレルの艦長で、実際は23歳というものの、《酸素いらず》でない普通の人間なら16歳の美しく少女のようなスカート姿の少年の存在は、この物語の持つ重さを吹き飛ばしてしまいます。

結果、電撃文庫的海戦ものになってしまった。これがこの物語にとって本当に良かったかどうかは、完結を待たなければならないでしょうが、少なくともこの巻に関して言えば、一気にラノベになってしまった感が強い。登場人物の名前、アダムス・アウレーリア、カロラの兄弟もですが、エスレル副艦長兼航行長のカレン・ミックマック、機関長でもうじき三十路を迎える緋色の髪の妖艶な美女アマーリエ・ウードホルケだって、グイン・サーガか銀河英雄伝説にでていてもおかしくない。

そういう意味で、この巻は幕間のコミックみたいな位置づけではないか、なんて思っていますが、こればかりは後続の話を読まなければわからない。島田荘司の話もそうですが、ここまで先が読めないと、詰まらないことを詮索するよりは、ただただ与えられたものを楽しめばいいんだ、と読者としては王道を歩む気になります。ホント、期待してます、お二方。で、最後は目次で締めましょう。

 序章 赤い嵐の底にて
    ――二十三世紀、木星――
第一章 太陽風にフリルはためかせ
    ――西暦二三一〇年――
第二章 酔いどれ星の路地裏で
第三章 《酸素いらず》どもの城
第四章 星火、はじけて
第五章 淵にまたたく
第六章 仮泊者への訪問
 終章 漂流者の仮泊
 断章四

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2010/08/13 16:48

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2010/07/13 13:40

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