紙の本
今のところは焼き直し感満載
2015/09/29 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハイデラバード連合共同体の中核であるウラノスにより滅ぼされたシルヴァニア王国の最後の王位継承者は、聖騎士アクメドの献身によりウラノスの重囲を突破し、生き残ることが出来た。だが彼女を引き取ることになった叔母は、彼女に王家再興を押しつけるのではなく、成長して自ら選ばせる道を選択する。
そして17歳となったミオ・セイラは、幼なじみの坂上清顕を追い、飛空士を目指して秋津連邦の士官学校生となっていた。セントヴォルト帝国の士官学校への親善留学を建前として、ウラノスからの宣戦を引き出すエサとされることになった前途有望な両国士官候補生たちは、彼らだけでエリアドール飛空挺を飛ばす。
期待通り、空の一族であるウラノスからの攻撃にさらされることになった彼らは、編隊を解かれ、自らの器量のみで敵勢力圏を突破し、生還しなければならなくなる。
そんな状況の中、挺の操縦を担う坂上清顕の父である坂上正治飛曹長と、イリア・クライシュミットの父であるカルステン・クライシュミット大尉には深い因縁があり、それを引き継いでイリアは清顕を敵視する。さらに、清顕の亡くなった姉の由美子に生き写しな紫かぐらやイリアと話しているとミオは嫉妬するし、誰でも口説きにかかるライナ・ベックや人なつっこいセシル・ハウアー、機長のバルタザール・グリムと、未だ一個のチームとして機能しているとは言いがたい。
だがそんな間も、敵機は容赦なく彼らを落とそうとしてくる。機内にはウラノス人のスパイがいるかも知れないという不安も抱えつつ、将来は敵味方に分かれて戦う可能性のある彼らは、それでも仲間を信じ、永遠の誓約を交わすのだった。
既存作品の要素の組み合わせという感じがして、今のところ、またこんな感じかあ、という気しかしない。でもまあ、安定感はあるので面白いけどね。けどやはり、新しいシリーズなら新しい要素が欲しいところ。
投稿元:
レビューを見る
飛空士シリーズの新シリーズですね。
個人的には恋歌より好きな感じです。
たぶんキャラでしょうか。
展開はいつも通りで飽きてしまいそうなくらい
お約束をなぞっていますが、
ちゃんと工夫はされているしやっぱり読みやすい。
空戦は見ごたえがあるし、キャラの個性が豊か。
キャラは個性ありすぎて逆に薄っぺらく感じるとこもありますが、
この作者なんで、各人バックボーンはあるのでしょう。
今回は叙述トリックといいますか、スパイを伏せて話を進めているので、
それを予想しながら読むのがなかなか楽しいですw
普通に定番の感じだとあいつかあの人なんだけど、
裏かいてあの子なんじゃないかなぁ…とか。
で、シルヴァニアの子がこっちで、
でももしかしたらそれはミスリードで…とかww
考えながら読むタイプの自分にはなかなか楽しい1巻でした。
内容も素晴らしかった。かなり好き。。
次巻が楽しみですね。
投稿元:
レビューを見る
ハチドリは誰なのだろう……と、気になる。
あの方だとあまりにもそれっぽすぎるから、違うのかなーと勝手に考えてみたり。でも、王道で行くのかな?
投稿元:
レビューを見る
最悪の状況をこれでもかと重ねてぶつけてくる。予想していたとはいえ思わず呻いた。
ハチドリは誰か。
スパイは誰か。
このテーマは例えばアガサ・クリスティの「NかMか」でも扱われた、ミステリ色の強いテーマだけど、ハチドリの正体が明らかになった時、ミステリ色の強い展開だったなと思えれば最高の出来になるのだが……。
それにしてもシリーズ最長、恋歌より長くなるってちょっと想像がつかないな。
ミリタリ的には夜想曲でいったん潰えた旋回機銃への回帰、かな(笑)。
投稿元:
レビューを見る
恋と空戦の物語
「飛空士」シリーズの最新作
今回の舞台は、空の一族が傭兵として兵力を投入した共同体の国々と
主人公たちの和と洋の二国が結託した同盟軍との戦い
自国の士官学校で腕を磨いた主人公は
より高いレベルの学校に編入することになり
華々しい親善艦隊の一員として
大瀑布の向こうの同盟国へと向かった
だがその途中で空の一族の大艦隊とぶつかり
親善艦隊はあえなく撃沈
主人公ら7人の士官候補生を乗せた飛空艇は単機適中突破行を
敢行しなければならなくなったのだった——
*
これまでは、飛空機による軽快なドッグファイトが見せ場だったのに対し
この巻では、主人公たち7人がそれぞれ役割を分担しての
飛空艇での戦いになって
今までとは違った緊張感が味わえた
鈍重な飛空艇が、身軽な飛空機に追い回される様はやはりヒヤヒヤしたし
コクピットの操縦士以外の5人がそれぞれ機銃を撃つのにはテンションが上がった!
なんというか…一体感?
編隊行動とか、じゃっかん死亡フラグなことが多いけれど好き
一糸乱れぬ動きなんかは鳥肌が立つ
そこに込められた決意とか
一本の盾となり槍となる姿とか
序章の通り
7人の中には裏切り者もいるようだし
ハラハラが止まりません
どんな悲劇が彼らを待ち受けているのか…
目が離せない
投稿元:
レビューを見る
これはやばいハンパない。
まだ始まりの始まりだが始まりからもう緊迫する。
だがまだ始まったばかり。
ドキドキハラハラの物語。
投稿元:
レビューを見る
お気に入りの飛空士シリーズの最新刊という事でプライオリティを上げて読みました。まだ出だしの状態だったが、プロローグで7人の主人公の内5人が英雄、2人が裏切り者と述べてあり、これは色々な人間模様が交錯する物語になるだろうと思います。今回は3名の絡みがメインでしたが、中々面白かった。次回作も首を長くして待とうと思います。(これ以上書くとネタバレが多くなって面白みがなくなるので省きます)
投稿元:
レビューを見る
傑作の香りがぷんぷんと…!
とある飛空士シリーズの第4段。
いつまで引っ張るんだ…と思いながらも手を出し読んでみると、やはり面白い。
今回の主役はいくつかの国々から集まった7人の学生たち。
それぞれがそれぞれの事情と思いを抱え、1機の飛空艇に乗り込みます。
7人もいるとなかなか覚えきれないな…と思ったのも最初だけ、しっかりとキャラがたっており、混乱するようなことはありません。
今のとこのお気に入りはバルタザール。
彼のリーダーシップとプライドは見事。
また、同シリーズ特有の緊張感溢れる展開は健在。
足の遅い飛空艇で敵の戦闘機との戦闘シーンや巨大積乱雲との遭遇シーンなどは相変わらず息が詰まります。
そして、そうした試練を乗り越えた先に芽生えた彼ら7人の友情。
7人の中には敵国のスパイや滅亡した王家の生き残りが混ざっていますが(読者もそれが誰かわからない)、この友情はきっと世界を変えるのでしょう。
シリーズ最大規模で展開される「とある飛空士への誓約」。
注目です。
投稿元:
レビューを見る
文句なく面白い。
シリーズが続くにつれ、文章のバランスやテンポも良くなっていると感じる。続きが楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ最長になりそうとのことだけど、全何巻だろう。希望としては8巻。1~7巻でそれぞれ表紙、最後は集合写真がいいな。ガガガは男ピン表紙がダメとかないよね?何にせよ2、3年以上のシリーズになりそうですが、今からワクワクです。
それにしても、わりと非の打ちどころのない感じで、何と言っていいのやら。全体的にベタな王道展開だと思うけど、その王道のど真ん中を堂々と歩いて行ったそんなイメージ。
何が凄いって、クライマックスのとこ。なんだよ「夜間着水」って。
飛空士シリーズと言えば空戦で、もちろんこの作品も主人公たちの飛空艇VS敵の戦闘機の描写は手に汗握るものでしたし、それはこれまでのシリーズでも変わらない。
最後は、派手な空戦で盛り上げることも出来たでしょうけど、敢えて(映像としては)地味な着水でハイライトを飾ったのは、これはもう拍手喝采です。
これ、例えばシリーズ一作目の「追憶」で、シャルルは困難な夜間着水を成し遂げたのだ!とかだったら全然盛り上がらなかったと思うんです。あれは何とかターンで良かった。
シリーズの積み重ねの中で、我々も無意識のうちに作者の飛空技術に関する知識を吸収していて、「夜間着水が非常に困難な芸当であること」をすんなりと受け入れられたんだと思います。
だからこそ、その困難な状況に仲間が力を合わせて立ち向かうという感動に浸ることが出来たんじゃないかな。
1巻でありながら、早くもシリーズものの醍醐味を醸し出しています。
投稿元:
レビューを見る
空戦の面白さはもう折り紙付きですねー。ちょっとご都合主義っぽい強さだったけど、それが全然嫌味じゃ無いので読み続けるのが楽しいです。
投稿元:
レビューを見る
まだ1巻ながらすでに傑作の予感ただよう飛空士シリーズ最新作。
追憶から読んでいるためか空戦の描写が分かりやすく感じました。 もちろんこの誓約から入っても全然OK! 恋愛パートも含めていわゆる王道なのでぜひ。
また今回はいつもの恋+空戦に加え、ミステリー要素もあるところが良いなぁと。 はやくも2巻目が待ち遠しいです。
投稿元:
レビューを見る
もしかしたらシリーズで一番好きな作品かもしれない。今までは飛行機乗りということで編隊を組むことはあっても基本的には1人か、複座で2人だった。でも今回は飛空艇でチームが一蓮托生でやりとりも濃密。ミステリー要素も有り。
ただ高貴な身分の人が落ちぶれてというモチーフをまた使ったのはワンパターンだなという感想。
投稿元:
レビューを見る
この中に二人、裏切り者がいるな展開で始まりましたが、いきなり激しい戦いの様相でした。固く結ばれたと思われた7人の絆と、誓約。それが一体どうなるのか。
投稿元:
レビューを見る
以前に追憶を読んで面白かった印象があり、シリーズ最新作ということで本屋で見かけて購入。小説は読み直すのがしんどいけどこれは苦にならず、ライトノベルもたまにはいいなと思った。最新刊に期待。