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紙の本
なかなか進展しないが話は面白い
2008/11/06 15:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
執事候補生とお嬢様方とのラブラブ物語も第7巻まで来た。話の本線が別にあって、それに恋模様が絡まる展開ではなく、あくまで主人公【秋晴】と大勢の娘っ子達とのドタバタがメインなため進展の有る無しを図るのはそもそも難しい。強いて言えば時間の経過くらいか。なので話のネタさえ尽きなければ幾らでも続けられるシリーズではある。それでも朋美のように少しずつ進んでいる関係もある。
オタク王女様【ピナ】とお子ちゃま先輩【みみな】の同人誌作成にまつわる【第16話】は、朋美やセルニアなどのメイン級ヒロインが登場しないだけに、やはり小粒というか、主役のいないドラマを見ているような物足りなさを感じた。話自体は悪くないのだが、この2人相手では秋晴も保護者気分が抜けないようである。
久しぶりに登場の【アイシェ】がじっくり迫る【第17話】も、途中でセルニアが出てくるまで【第16話】同様の物足りなさだった。侍女ヘディエの毒舌が炸裂しまくりなのだが、あれだけ読まされるとさすがに食傷気味になる。最後にヘディエがすこーしだけ秋晴を見直したかのような展開は良かった。しかし、セルニアもアイシェの前では遠慮するなのか、いつもの勢いでは無かったように思う。
朋美のお見合いを阻止する【第18話】が本作の白眉であろう。本レビューのほとんどの星はこの話で稼いでいる。朋美と秋晴に四季鏡早苗を加えた3人でお見合いの事前シミュレーションを行うのだが、なぜか本人がいながら早苗が朋美の役を演じる。お見合い相手役の朋美がいろいろな質問をぶつけるのだが、これを朋美に成り切った(つもりの)早苗がバンバン答えていく。これが秋晴への愛に溢れているため、いちいち朋美の癇に障る展開が面白い。これでペースを乱された朋美が思い切った行動に出たり(未遂)、その夜は寝付けなかったりして可愛らしいところを見せてくれる。お見合い自体は、ちょっとした驚きの結末を辿るのだが、秋晴が意外な活躍を見せ、これに感謝した朋美の素の姿も好ましい。その感謝の行動に名付けた「リベンジ」とは、未遂に終わったことに対する自分へのリベンジなのだろう。
いろいろ計算高い朋美だが、本当に人を好きになったらそんな計算も全て出来なくなるくらい夢中になることに早く気付いて欲しいものである。
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