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紙の本
やはりそうだったのか
2002/11/22 16:24
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tact - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人の欧米への極端なコンプレックスはやはり戦後作られたものだったんですね。我々は日本人としての思考を止めてしまってる事を気付かなければならない。全国民必読の書と言えるのではないでしょうか。
紙の本
あなたの認識が「眞相箱」とよく似ているなら、今一度、歴史を読み直そう。
2006/06/27 21:18
20人中、20人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「眞相箱」はアメリカが日本国内で放送した大本営発表の続編である。いままでの大本営発表はウソでした、ここからは本当ですよと始めた放送である。日本だけが他国に価値観を押し付けたわけではなく、日本だけが捕虜を虐待したわけではない。もちろん日本のしたことを否定はできないし、連合国も同じことをしたからといって、許されるものではない。しかし、本当の真実が何かを知る必要がある。
著者の積年の思いは『日本にとっての不幸は、日本が戦前も戦中も戦後も情報に非常に疎かったことである。…日本人は自分たちの思いを中心に考えがちである。世界情勢を自分たちの思いを軸に判断する癖があり、他国の考えや状況判断が苦手である。…同じ状況は現在まで続いているといえる。その結果、「南京事件」や慰安婦問題などで、日本の残虐性が実態以上に喧伝されることになるのだ。』(p.33)というような現状を変えたいということだろう。
そしてまた、この著者も太平洋戦争の敗因の第一を情報力の差だと捉えていて、『日本には情報を組織的に中央機関に集中させて、国家戦略を作成する機能が欠落していた。そしてそれは今日も基本的に変わっていない。』(p.196)と指摘する。そのうえ『米国の狙いは、日本を助けることではなく、あくまでも日本を助けて米国の国益を守ることである。』(p.75)を本当に心している指導者が何人いるだろう。反米になれと言いたいのではない。それでは洗脳されたまま親米であり続けるのと変わらない。あえて言葉にすれば「脱米」の具体的な方策を探る努力がなされているかということである。
資源のない日本が国際世界で生きて行くためには、「勉強して、勉強して、勉強する」しかないのだ。なのに『GHQの行った行政のなかで、恐らく最も憎むべきは、この戦後の教育行政であろう。日本人を日本人として慈み育んできたこの国の伝統や価値観の枠を破壊して自由と権利を主軸においた。慎ましやかに自分で責任をもって人生を築いていくことは軽んじられ、もっぱら自己主張を強くすることが是とされた。
教える側と教わる側の区別はなくなり、人間の平等のみが強調された。学ぶのは、量は少なくてよい。学ぶ方法さえ知っていればよいとして、基礎学力を軽視した。漢字を教えずローマ字のみを学ばせることさえ検討された。
そうした方針が現在の愚かなゆとり教育に表れている。』(p.206)が現状である。
まさにアメリカの思う壷にはまっている。占領が終わった後もニクソンショック、日米構造会議、バブル経済、ゆとり教育と何度も辛酸を嘗めさせられてきた。いつになったら、自前の政治がそして教育ができるのだろう。著者もあとがきで『あやまった教育の恐ろしさは、本当の結果は一世代あるいは二世代後になって出てくることだ。』と述べているが、「教育は国家百年の計」であり、ミシュレも言ったように『政治の第1課は何か。 教育である。 第2課は? 教育である。 そして第3課はと言えば、やはり教育である。』指導者はそれを忘れないでほしい。
この本でも、洗脳されないことの大切さを感じた。そのためにも、まず『「眞相箱」の呪縛を解く』の解説内容の真偽から確かめることも必要だろう。少なくとも別の著者の『日本解体』を次に読むべきだ。
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