- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
青鬼の褌を洗う女
2020/06/16 17:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は表現力が凄まじい名作です。
他にも「外套と青空」や「戦争と一人の女」など、退廃的で過激で思い詰めていて、しかしシンプルに面白くて、楽しいです。
そして最後の一編「青鬼の褌を洗う女」に圧倒されました。
素晴らしかったです。
紙の本
堕落とは道徳の虚偽を暴くこと
2001/05/29 20:18
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間的な道徳を唾棄し、自らのおもむくままに女の体を求める主人公。
「人格などどうでもいい、単に体だけが好きなのだ」と言いきる姿勢は、偽善的な愛の物語より潔く、その対象となる女もそのことをわかっていてやけに清々しい。安吾の言う「堕落せよ」とは、「自らの欲望に目を伏せるな」という強い態度であるが、これらの短篇群によって彼の論理は見事に証明されている。
紙の本
戦争当時の何も知らない女とどうしようもない男
2018/05/20 07:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口安吾の短編小説であり、意外と有名な作品。戦時中の物語で、とつぜん押し寄せてきた知らない白痴の女を家にかくまうことになった男の物語り。戦火の中、なぜが情が女にわいてしまった男の心情と末路を描く。あまりない設定であるが、物語は単調で面白みには欠ける。しかし、坂口安吾の独特な雰囲気が短時間で楽しめる作品である。
紙の本
白痴の中に見えるもの。
2001/03/19 01:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:デレク - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は太平洋戦争中の日本。アメリカ軍戦闘機によって、空襲を浴びせられるという時代である。そこにいた人々の生活は苦しく、何もかもが混沌、混乱であった。そんな時、一人の青年と一人の白痴女の間に芽生えたものは何だったのであろうか。
空襲を浴びせられた時、一瞬でも避難が遅れると、それは致命的なのである。それすなわち、死なのである。そのような事態において、己が守るべきものは果たして何か。自らの命か、財産か、他人の財物か。人々は、極限状態の中で、何を見るのか、何を求めるのか。そして、一人の青年が救ったものは、守ったものは、得たものは、何なのか。それは、それぞれの中でそれぞれのストーリーが生み出される瞬間であった。
そして、白痴な女は、やはり、いつの時代でも男をひきつけてやまない。