紙の本
面白かった
2020/07/30 23:29
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投稿者:えぐちよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすいし、続きが気になる構成になっていて、一気に読みました。社会問題に少し触れているような感じもありつつ、現実にありそうな、なさそうな…こんな学生がいたらすごいですね。面白かったです。
紙の本
優しい。
2012/12/23 00:58
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投稿者:まひる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「普通に生きたい」この言葉がとても印象的な物語であった。普通に生きることがどんなに幸せで、楽しい人生だと一般的な人たちは感じないだろう。しかし、普通に生きることができない人たちにとっては、それがどんなに幸せであるかをわかっている。そして、憧れている。そんな少女と過去に傷を負っている少年の物語である。
紙の本
私を知らないで
2015/08/30 22:38
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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者の作品で最初に読みましたが、ほかの作品も含め、タイトルが特徴的ですね。最後まで読むと、タイトルの意味が本当によくわかります。
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悲しくも希望ある
2020/12/08 06:52
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
達観した思想の主人公が魅力的で、ストーリーに意外性はないが人の心の弱さと強さの紙一重の瀬戸際を覗けた作品。どこに重きを置くかによって後味が大きく変わりそう。私には切なさが濃く残った
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家族を創り、守ろうとする意思の強さが痛々しい
2015/11/14 13:55
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投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何冊か見かけて、どれもタイトルに魅かれていた白川三兎作品。
ファーストコンタクトとなる本書は、屈折した“僕”の性格から、最初は樋口有介の青春ミステリを思わせるが、“僕”の生い立ちが次第に明らかにされるうちに、独特のキャラクター性と構成に納得させられる。
もう一人の主人公である“キリコ”の謎は早い時点で察しが付くものの、キリコにも周辺人物にも明確な輪郭が感じられ、けっこう楽しめた。
家族を創り、守ろうとする“僕”の頑ななまでの希望と意思が貫かれているだけに、ラストには痛々しさが残る。
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面白かった!文章がうまい。表現が上手ですっと頭に入ってくる。
ただ、ラストがなんだかイマイチ納得できない感じ。中盤までの展開で、期待が高まりすぎていたか。もちろんあのラストはあのラストでありなんだけど…。最後にもう少し含みがあってもよかったような。
しかしタイトルがいいよね。
他の作品も読んでみたい作家さん。
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"私を知らないで"白河三兎著 集英社文庫(2012/10/19発売)
・・・社会人となった”僕”が思い出す、中学時代の話。
”たとえ二度目があったといしても僕にはチャンスは巡ってこないんだよ。”
中二の夏の終わりに転校したクラスで”僕”は”キヨコ”とあだ名される少女と出会う。
クラスで孤立している彼女が気になり、ある休日に尾行する。
”僕はすでに好きだよ。だからもっと知りたいって思う。”
”わたしを知らないで。”
・・・大きなものを抱えながらも”普通”に生きたかった”キヨコ”。”キヨコ”のピンチに”僕”と親友の高野が取った策が見事。
終章、大人になった後の三人が微笑ましく、読後感の良い作品でした。
(作中、感じた透明感みたいなものはデビュー作とも共通。)
・・・帯の推薦文は金原瑞人(解説も)、吉田伸子、北上次郎。
金原・・・”青春などという言葉でまとめられると無性に腹の立つ時代を、この作品は驚くほどあざやかに描いている。
(金原の解説には感心しました。ネタバレなしにきれいにまとまってたので。わたしも参考にしたいと思いました。)
吉田・・・白河三兎は”物語るセンス”が抜群にいい!新鮮、斬新、そして胸キュン!!
北上・・・こんな素敵なラストにたどりつくなんて誰が想像するだろうか。
あと、帯には”話題の書き下ろし長編に応援の声、続々!!・・・と、ありましたが、どこで話題なのかは不明。(笑)
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こういう小説好き。
雰囲気がたまらない。
シンペーの転勤族ならではの処世術と、人との距離の取り方はなんとなくわかる。
でも片親じゃないと興味がもてないと言われて振られちゃうアヤはかわいそうだけど。
ハッピーエンドで終わって欲しかった気もするけど、この話はこの方がインパクトはあるし物語としては正解かなー
あー、高野とキヨコの絡みがなかっただけにシンペーを応援してたんだけどな(´・ω・`)
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転勤族の親を持ち、転校先で爪弾きにされないよう、平凡な中学生を装いながら高い観察力を持つ主人公と、彼が13歳のときに転入したクラスで出会った、疎外された少女をめぐる物語。そう要約することもできるが、実際は、はるかにスリリングでビビッドな現代小説だ。何しろ、ストーリー展開が意外性満載、描写がリアル、人物造形が細かい。深い意味の「愛」をテーマにしながら、現代的なポップ感でコーティングしたエンターテイメント小説で、著者のほかの作品も読んでみたいと思わせるような一冊だった。
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学校でもとりわけ美人なのにも関わらず、家庭の境遇のためか皆から無視されている「キヨコ」と呼ばれる少女。転校生の黒田慎平はそんな彼女が気になって…
タイトルと不思議な雰囲気のプロローグから、最初はミステリだと思って読んでいましたが、実際のところは青春小説。キヨコとだけでなく、同じ転校生の高野との友情、リーダー的女子のミータンとその補佐的存在のアヤとの関係。
最初は良くなかったり微妙な状態だったそれらが、いろんな交流を通じて良好になって行く様子は実にさわやか。特に文化祭での表彰式はちょっと感動してしまいました。
キヨコのおばあちゃんのお話や、ミータンがキヨコの勝負に応じるところなど、少し微妙な気分になったり納得できないところもありました。それでも、晴れやかなエピローグは好印象で、とても良い読後感が得られる良い作品だと思います。
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現実的でありながらファンタジック、そして感傷的でありながら心温まる作品。ずいぶん大人びた中学生たちが理論的な思考を展開して鼻白む部分もあるが、心に深い傷を持つ彼らの言動が琴線に触れる。それを文庫書き下ろしとして読めることも嬉しい。
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物語の進行が作者らしい。地味で強かで達観していて、ある意味とても純粋で真っ直ぐな主人公のキャラクターが変わらず魅力的。ところどころ作者の意図で上手く隠されていた事実が明かされる場面が面白く、あぁ、そういう意味だったんだと納得しながらますます入りこむことができました。
大人びた中学生たちの、心の裏に潜む強かさや繊細さ、ずる賢さは、とりわけ珍しいものではなく、わたしたちの日常にもありふれたものとしてまかり通っているもの。そういった「人間らしさ」というものが、登場人物たちの間で交わされる台詞や行動に刻々と表れている。素敵だと感じたところは、彼女の描く登場人物たちの、一見悪者に見える人間にも善人に見える人間にも、それぞれ顔をしかめたくなるような短所と、ほっとさせてくれるような長所が持ち合わされていたところ。リアリティがあって、人間の心理や人格は単純なものではないことを再認識させてくれるのと同時に、物語そのものをより深みと情動に溢れた魅力的なものにしている。
序章の最後の文章、抽象的でぼんやりとしていながらも魅力的なこの文章が最後のエピローグに繋がっていくところが、この小説の最も美しく素敵なところだと思います。最後の結末は少し無理やりな気もしたけれど、楽しんで読むことができました。誰にでも勧めることができる素敵な一冊。
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悪く言えば少年誌の漫画を小説化したような作品。良く言えば、至高のライトノベル。
苛烈な過去を持つ者同士のキヨコと僕が自ずとお互いのウィークポイントを紙一重で避けながら忖度し合う描写が素晴らしい。登場人物たちの決め台詞的言い回しの多さに辟易するが、それでもすべてをなぎ倒しながら前へ進むような筆致に飲み込まれてしまった。
泣ける。
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転勤族の一人息子である主人公は、これまで培ってきた処世術を駆使して平和な学校生活を送っていた。
中学2年生のとき転入したクラスで出会った、美人だけれど極貧で祖母と二人暮らしだというキヨコと、主人公の後から転入してきたちょっと空気の読めない高野との日々を描いた青春小説。
打算的でこましゃくれた主人公の思考回路が丁寧に現実的に描かれている。
物語の展開や文章は少しラノベっぽいけれど読みやすかった。
キヨコがだんだん普通の女の子の顔を身につけて行く過程が
クラスでのゴタゴタなどと絡み合って飽きずに読めた。
しかしオチがいまいち、何もそこまでという感じで、
これまであんなに足が地についていたのに、現実味がないように感じた。
なんか男の人の方が好みそうな気がする、という勝手な想像。
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山田詠美さんの作品と近いかな。まっすぐな空気。最後はハッピーエンドと言っていい終わり方(内容は決して純白ではないけども)。