電子書籍
映画も面白いが、原作も面白い
2022/12/11 00:38
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投稿者:Jackson - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見て、原作も見たいと思い購入した。
資金がなくても勝てるチームを作ったアスレチックスを描いたノンフィクション作品でとても読み応えがあった。
紙の本
フィールドを支配するのは
2021/08/15 13:41
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
打率よりも出塁率、ホームラン数よりも長打率といったGMの戦略が斬新です。人気選手が引退後すぐに監督に就任する日本では、まだまだ導入は難しいのかもしれません。
紙の本
野球はビジネスだ
2014/02/09 11:07
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投稿者:八犬伝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球を、ビジネスという観点から捉えた書。
発想の着眼点が秀悦です。
紙の本
野球好きでなくても楽しめる
2018/07/14 23:58
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投稿者:銭 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて大きな期待を背負ってプロ入りしながらも、大成できずに引退したビリー・ビーンが、スカウトになって弱小チームを勝たせる物語です。
所謂、旧来的な物の見方をぶっ壊した、スカウトデータに関するイノベーションを引き起こした、下克上の物語とでも言いましょうか。
予算が少ないチーム事情により、他チームからの引き抜きにあい、主力選手の流出は免れないチーム。
それを独自のデータ分析により獲得した格安の選手の活躍で埋める。
中々スカッとする話であります。
野球好きでない人間にとっては、試合の描写以外は些かわかりづらい部分もありますが、話は面白いです。
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https://booklog.jp/users/ohsui/archives/1/4270100281
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映画になった有名な話だが、ある意味旧態依然を続けていた大リーグの世界にデータによる戦略を持ち込んだことがこれほど効果的だったのに驚かされる。
と、いいながら試合を見ては激高する姿は人間的で面白い。
アメフトについて同じような分析がないのかどうか知りたい。
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日本版が出た2004年に確かに読んだ。
でもエピソードとして覚えていたのは、やっぱりビリー・ビーンが、アスレチックスに止まったというエピソードだけ。
もちろん内容は覚えていたけども。出塁率や四球、盗塁。トレード。
思い込みから自由になり、本当に有効な手立てを見付けることの大切さと難しさ。
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非常に興味深い内容だった。野球で勝つにあたって、それぞれのポジションで有効なポイントが何かを明確にする。あくまでもその数値に基づいて必要な選手を集める。それが勝ちに結びつく。この手法を何かで実践してみたい。
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貧乏球団、オークランド・アスレチックスは、いかにして、金持ち球団と戦い得たか。
単純に考えると、強い球団を作るためには、良い選手を集めなければならない。そして、良い選手は年棒が高い。よって、資金力のある球団が強く、資金力のない球団は弱い。
ここで問題となるのは、良い選手とはなんだろうか、ということ。そして、選手の良さは年棒に比例するのか、ということだ。
強い球団は、多くの勝利を収める球団である、と言えそうだ。とすると、良い選手は、勝利という球団の目的に対して、勝利を収めるための重要な要素に対して、貢献度が高い選手、というように考えられる。
では、球団が勝利を収めるために重要な要素とはなんなのだろうか。アスレチックスの経営陣は、その答えを統計データの中に見出した。そして、それを実現するために最も効率のいい“投資”という視点から、選手を集めた。その答えは、いささか球界の常識からは外れるものであったが、アスレチックスは、「異質な例外」と言われる成功を収める。
アスレチックスの持ち込んだ新しい考え方とはどういうものだったのか、それが球界への挑戦の物語のように描かれる。一つのサクセスストーリーとしても面白い。
普段自分が常識と考えているものにも、もしかしたら根拠のないものがあるのかもしれない。様々な統計的データの活用がいろいろと検討されている昨今、自分の仕事場にも古い常識ではなく、新しい理論を取り入れる余地があるのかもしれない、そういう想像力を持ってみるのも良いのではないだろうか。
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野球を題材にしているが、得られるものは汎用的。
長いスパンで考えること。
何が正しいのかを自分で考えること。
仮説を立てて検証すること。
素直であること。
ハッテバーグ。保守一筋で一塁手になった。テニスコートで妻と練習。
憧れの選手と話すために一塁で止まるエピソード。毎打席の内容を丁寧に記録。自分に何ができるかだけでなく、何ができないのかを頭に入れた。性格とプレーが一体化。しかし、スタイルがチームと合わず冷遇。アスレチックスで始めて認められる。そこで一言、楽しいと。
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日本プロ野球で、このスタイルのスカウティングをしているのは、日本ハムかなあ…と感じました。
巨人も導入して欲しいけど、無理でしょうね…
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メジャーリーグのスーパースターになれるだけの素質を備えたビリーは、しかし選手として成功することなく、ユニフォームを脱いだ。
しかし、彼はアスレチックスのGMとして、その類稀な素質を開花させ、データを重視、お金をかけずに勝ち上がるスタイルを作りあげる。
野球界に絞りこまれているけれど、れっきとしたビジネス書だと思います。データを読み取り、分析し、誰も注目していない選手の能力を見抜き、活躍の場を与え、勝ち星を稼ぎ、高い選手を売り払ってまた安くて優秀な選手を揃えて試合に臨む。
あたりまえといえばあたりまえ。ただ、他のチームのフロント達がこのやり方を嫌うのもわかるなあ、とも思います。
商品であるならば、よいものを安く仕入れて高く売るのは当然のこと。
でも、本来、野球チームの補強(トレードもドラフトも)というのは、自軍の戦力を揃えて勝つためのものであって、安い選手を高く売り払うためのものじゃないと思うんだ・・・。まさに、ビリーにとって、選手は商品であり、駒である。ほんと、ゲームのような扱いようです。
生え抜き重視の日本の野球界とは大違いですね。
野球というのは感心するほどシステマチックにできているスポーツでありながら、評価というのは本当に難しい。野球データオタクみたいな人がたくさんいるのもわかるような気がするなぁ。確かに、ワンヒットで一塁ランナーが二塁どまりか三塁までいけるのかは大違いだけど、そのランナーを評価する(数字にする)方法はないんだよねぇ・・・。
ビリー・ビーンの評価法によれば、阪神の鳥谷選手はすばらしい選手ってことになりますね(打てなくても四球を選べる)。ただし、ビリーは盗塁嫌いですから、WBCでのあれは嫌うかもしれない(笑)。
それでも、ビリーは「自分のやり方はシーズンを勝つ方法であり、短期決戦には向かない」と自身で述べているように、自分のこともとても客観的に把握している人のように思います。だから、鳥谷の盗塁も、「おおっ?!」と笑いまじりで見てくれるのかもしれない。人間、できることとできないことを見極めるのは、とても難しい。特に自分のことであれば。
ビジネス書と書きましたが、冒頭の、メジャー入団前のビリーの描写はとても映像的。実際に映画ではどんな映像が撮られているのか、今更ながら見てみたいなと思います。
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メジャーリーグ。
日本でもダルビッシュ選手の派手なデビューが話題になったこのメジャーリーグでは、
大金で一流選手が獲得でき、強いチームが作られる。
との考えのもと、巨大資本が動いています。。
しかし、このメジャーリーグにおいて並み居る金満球団と肩を並べる成績を出している貧乏球団が存在しています。
その球団の名はオークランド・アスレチックス。
本書はこのアスレチックスに焦点を当てたノンフィクションです。
著者のルイス氏はウォール街の内幕を暴露した名著「ライアーズ・ポーカー」でデビューしたアメリカを代表する作家の一人で、
本書でもその切れの良い作風は健在。
読者を一気に本の中に引き込む力を持つ一冊となっています。
そしてその力ゆえ、俳優ブラッド・ピットを虜にし、主演映画「マネーボール」の制作公開、その後のアカデミー賞6部門ノミネート
等、出版界にとどまらない大きな影響力を発揮しました。
尚、題名についている【完全版】ですが、本書は完全版で無い方の「マネーボール」(と言う表現も変ですが・・・)出版後に起きたメジャーリーグ界からの激しい反発の様子を巻末に追加した内容となっており、それ故の完全版と言う事みたいです。
#追加された出版後日談はベースボール宗教戦争と題されており、これも中々読み応えのある内容となっています。
では前置きが長くなりましたが、以下で簡単に内容をご紹介。
メジャーリーグの片隅である集団の歴史と一人の男の人生が交差した結果、ある"化学反応"が起きた。
集団とはベースボールを愛する余り、選手の力を定量的に測定しようと試行錯誤するベースボール愛好家たち。
一人の男とはスカウトの直観によりメジャーリーガーとしての将来を見込まれこの世界に引きずり込まれるも、
不遇のメジャーリーガー人生を送った人間、"化学反応"の舞台となったアスレチックスのジェネラルマネージャー、ビリー・ビーン。
片方は変化とよそ者を嫌うメジャーリーグに拒まれ続け、
そしてもう片方はそのメジャーリーグに愛された結果、人生を踏み外し・・・
共にメジャーリーグに対して否定的な思いを抱いた者たちが結びついた結果生まれたものは、旧来の価値観では革命的とも言える統計的選手能力測定法、セイバーメトリクスの実現化。
セイバーメトリクスにより快進撃を続けるアスレチックス。
結果を突き付けられてもこれを否定せんとするメジャーリーグ界、ベースボールジャーナリスト、そしてファンたち。
しかし、その裏で文化と言う名の偏見で未来を閉ざされた来た者たちにチャンスが与えられていく。
新旧がその立場を入れ替える時、何が起きたか。
本書はこれをはっきりと記しており、変化を起こすには「正しさ」やそれの証明だけでは不十分と言う教訓を読者に与えています。
では変化を起こすにはどうすればいいのか、
あるいは変化を拒む人間にならない為にはどうすればいいのか。
本書をこれらを考える切っ掛けとしてみては如何でしょうか。
充実の読書体験を与えてくれた一冊です。
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おもしろい!野球小説は数多くあるけどプレイヤーではなくフロントが主人公なのは記憶に無い。チーム作りに統計データを使うのは当然だが、その分析視点がユニークで面白い。特に守備率の無意味さは目から鱗でした。
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オークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが既存の野球理論を否定して、セイバーメトリクス理論で強いチームを作っていく実話。
どんな業界でも当てはまることだが、常識にとらわれると新しいことは生まれないと思った。
野球ではお金をかければ強いチームが出来ると考えがちだが、ビリーはそれを否定した。
常識にとらわれず、疑問を持ち、とことん考えることの大切さを感じた。