電子書籍
勉強になります
2015/12/27 22:54
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投稿者:Ponta - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホンマでっかTVでお馴染みの経済学者門倉さんが書かれた本です。経済の本というと難しいイメージがありますが、わかりやすく誰でも楽しく読める内容になっています。驚くようなビジネスを知りたい人におすすめの本です。
紙の本
安けりゃいいのか? 楽しけりゃいいのか?と本気で思える
2009/03/29 17:11
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「貧困ビジネス」とは貧困層やワーキングプアを
対象としたビジネスのこと。
品質は悪くても価格は安く、誰もが享受できる製品やサービスです。
貧困ビジネスの範疇には1000円カットや
ファーストフード、ジャンクフードなども含まれ
それらすべてのビジネスが悪いわけではありません。
ただ、初めから貧困層を食い物にしたり
そこから決して抜け出せないような仕組みを作り上げている
ビジネスがあることが問題です。
そして、問題が起こると、政府の規制強化によって
さらに事態が悪くなっていくという悪循環が生まれています。
それらの仕組みやビジネスモデルを理解すると
社会的なニュースがわかるようになります。
例えば、女子中高校生が若い男たちによって
売春をさせられていたというニュースを、たびたび見聞きしますが、
どうして逃げ出さなかったのかとか
どうして売春をせざるを得なかったのかが、わかりませんでした。
この本で紹介されているケースとしては
彼女たちをツケで、ホストクラブで遊ばせ、
借金を作らせ、返済のために売春をさせる、というもの。
まるで一昔前のヤクザのようなやり口です。
それを一般の人がやるところがコワイ。
このような仕組みを知ることで、
安全よりも安さを選ぶ怖さ、
規制強化でさらに貧困層が被る被害などを知っておくのも
生活の中のリスクを回避することになるでしょう。
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ちょっと著書の門倉さんの人気が先行していて内容がそこまで深いとはいかなかった。しかし、内容は面白かったとは思う。『貧困ビジネス』の定義は『貧困層をターゲットにしていて、かつ貧困からの脱却に資することなく、貧困を固定化するビジネス』だそうだ。もはや貧困層の市場は富裕層の市場よりも規模が大きいのである。そして、その具体例は面白かった。敷金礼金をゼロにして家賃を払えなくなったら違約金を巻き上げる『ゼロゼロ物件。』他にも貧困者の保証人になって金を巻き上げる、ニセの養子縁組で融資を引き出すビジネスetc例は挙げれば枚挙に暇はない。しかし、中盤から序盤にかけては『貧困ビジネス』から著者の私見にかわっていて内容としてはお粗末だったと思う。(何様だ?俺。www)
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(2009/2/23読了)ゼロゼロ物件の話などは知っていたが、風俗関連の記載などは「あなたの知らない世界」でした。この人はどうやって風俗店の推定売り上げとかを計算しているんだろうか(笑)
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貧困ビジネスとは、貧困層をメインターゲットにしつつ、短期的な利益を追求するビジネス。(合法、グレーゾーン、非合法を含む)
著者のコラムをよくニュースサイトで見ていて、一度著作を読んでみたいと思い購入。
読んでいて思ったこと。まず合法のものから。
貧困層でかなりのボリュームを占めているのが、非正規、派遣の人たち。企業側は、この市場を無視できなくなって、低価格、低品質の商品を供給するようになった。薄利多売のビジネス。なんか自分で自分のクビを絞めているような・・・。だって、彼らの中には企業が若手の採用を渋った結果生まれてきたものも多いのでは?中高年の給料を下げたり、働かない奴をクビにしたりして、ちゃんと若者にお金がまわるようにしていれば、こうならなかったのでは?それで、若者の車離れとか、旅行離れとか言われてもねぇ・・・。
で、今年また同じように若者を閉め出そうとしてない?以前、説明会にいったときに「日本のために、一緒に日本を良くしよう」とか言っていた某社、新卒採用辞めてるし・・・。傾いてる会社に入れてもらうのも微妙だけどさ。でも若者を閉め出しておいて、「日本を良くしよう」なんて言われても・・・。
グレーゾーンのもの。
ここで重要なのは、この類のものを厳しく取り締まるのは、本当に貧困層の利益なるのかということ。むしろ逆に規制緩和すべきなのではないかということ。例えば、グレーゾーン金利。これを厳しく取り締まった結果、何が起こったか。銀行が貸してくれなくて、こういう所に頼っていた中小企業や信用力のない人は、お金がまわらなくなってしまった。正規ルートが無理で、闇金に頼るようなった人も多いらしい。規制を強化した結果、正規にビジネスをやって税金納めている人が困るようになって、非合法の人が潤うようになってしまった。
物事を表面的にしか捉えていないから、こんなことになる。
非合法のもの。
もちろん、問答無用でアウトなんだけど。微妙だなと感じたのは、臓器売買とか。富裕層が、貧困層から臓器を買うわけだが、富裕層は、例えば、自分の子どもを助けたい。貧困層は、例えば、2つある腎臓のうち1つなら死なないから、これを売って貧困から脱出したい。と利害は一致している。でも非合法なんで、貧困層に全然お金が渡らないとか、子どもを誘拐するとかそういうことが起こる。これって、厳しく取り締まったところで、両者のニーズはなくならない気がする。むしろある程度は認めて、貧困層にしっかりお金が渡るようにした方がいいのかもと少し思ってしまった。
一番良いのは、再生医療が発達して、他人から臓器をもらわなくて良くなって、社会が整って、貧困層にもちゃんと仕事が与えられることだとは思うけれど。
最後に、貧困ビジネスの中にも数は少ないが、貧困層を貧困から脱出するきっかけを与えるようなものもある。
マイクロクレジットやビッグイシューなんかがそう。重要なのは、ちゃんと両者に利益が出ていること。人を助けたいという想いは、とても素晴らしいのだけど、やはりボランティア精神だけでは、息切れしてしまう。だから、ちゃんとビジネスにするというのは大事なことだと思う。
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特に目新しい情報はなく、テレビの情報番組の内容をまとめた内容。では、それに対してどう対処するかが大切だと思うが、そこが書いてない新書って多いような気がする。
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【著者はこんなひと】
エコノミスト
【だいたいこんな本】
(本書より)
今の日本でひそかに展開されている様々な「貧困ビジネス」について、
その実態を詳しく紹介するとともに、「貧困ビジネス」拡大に伴って生じる問題を
どのように解決していけばいいかを考えていく本です
【読んでみて、こう思いました】
いろいろな実態が挙げられていますが
中でも
「臓器密売」の話と「中国の頭髪醤油」の話が衝撃的でした
他には「家出少女が売春をさせられるまでの流れ」といった
フローチャートが出てくるような
ちょっとびっくりする本となっています。
なんだかフィクションのような話ばかりですが
全てノンフィクションかと思うと
ちょっと気分が落ち込む本です・・・。
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想像通りの、また想像以上の紹介がそこにはあった。
とくに印象深かったのは、頭髪醤油、ぞっとする。
働かなきゃ。
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ワーキングプアだの格差社会だのと言われて久しく、一社会人として社会で起きていることを知りたくて読破。
印象に残ったのは、年収2000万円以上の富裕層は年収150万円以下の貧困層の10分の一程度しかいないこと。そして富裕層の消費市場よりも貧困層の消費市場の方が規模が大きいということ。
あとはだいたいどこかで聞いた話の寄せ集めだけど、日本社会の現状を整理することができた。
実感はないが、世の中では私なんかよりはるかに経済的に苦しい立場にある人が沢山いる。
いろいろ考えさせられる。
100322
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2009年に出版されたにしては、目新しい内容に欠ける気がします。
毒にも薬にもならないみたいな。
ただ、タイトルは目を引きますね。
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貧困にあえぐひとをさらに苦しめる「貧困ビジネス」の現状について書かれている。今の日本は、アメリカの後追いの流れに乗って、中流の人ですら貧困に転落する可能性が出てきた。
この本に書いてあることは人ごとではなく、明日は我が身・・とならないとも限りません。
もうアメリカの後追いなんて止めましょう。
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大学教授だからかわかりやすかった。
物乞いをさせるために残酷なこともさせるということに、悲しみと驚きを覚えた。
淡々と語られる事実に、さて知ったからにはどうすればいいのかと言われている気がした。
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格差がますます進行する社会は今や、富裕層より貧困層の市場規模の方が大きい。
その市場を狙い撃ちする貧困ビジネスは、貧困層を更なる貧困に陥れる。
平易な語り口で非常に読みやすいが、内容はもうこの世で生きていくことに絶望するような、現実に今進行している格差社会のシステムを描き出していく。
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まさに「食いもの」にされている実態が露わに。
(外国の例だけど)子どもの手足を切断して「物乞い」させるとは酷過ぎる。
■グラミン銀行
■規制強化
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[ 内容 ]
底なしの不況に落ち込んだ今、急増する貧困層を食い物にして儲けるビジネスが跋扈している。
「敷金・礼金なし」で貧困層を誘い込み、ほんの数日の家賃滞納で法外な違約金を請求する「ゼロゼロ物件」。
多重債務者にニセの養子縁組をさせてさらに借金を重ねさせる「リセット屋」等々。
なけなしの金をむしりとり、貧困層をさらなる困窮へと陥れる「貧困ビジネス」は、もはやモラルをかなぐり捨てた、日本経済の末期的症状の象徴だ。
気鋭のエコノミストがその実態を生々しくレポート。
[ 目次 ]
第1章 食いものにされるワーキングプア
第2章 世界中に蔓延する「貧困ビジネス」
第3章 ますます悲惨な非正規雇用の実態
第4章 「安全」より「安さ」を選ぶしかない人たち
第5章 台頭する貧困対応型セックス・ビジネス
第6章 「規制強化」は貧困層を救うのか
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]