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投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
村や町を焼き、民を追い詰めているのは自分達だろうに、全て信長の所為にしている林達を見ていると、彼らにとって国って何なのかなとモヤモヤした気持ちになります。かさねという存在がこの現状に大穴を開けてくれると良いのだけど…。
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ついにここまで来たかー。感慨深いなぁ。
心情描写がぱないっす。ヤバいっすこれ。
正統派戦国織田戦絵巻がここにある!
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この巻はどんどん追い詰められていく信行さんで構成されています←
反信長を示した反乱軍は、弱いところを突け、とばかりに信長の弟である伸行の領土を狙って攻撃を仕掛けてきます。
後手後手に回ってしまった信行は「守る」と言った領土さえも守れず、たくさんの死者を出し、挙句、農民に責められて、自分の今まで信じてたものが何だったのか……それさえも迷う。
何とかかさねも、周りの人間も信行を元気付けようとするけれど、少し浮上したと思えば、それ以上に信行をぐらつかせる事態が次々と起こって、信行はふらふらし続けて、最後の最後には、信長を裏切ってしまう――。
そんなこんなで、信長は追い詰められていくけれど……
という話でした。
どんなにかさねが頑張っても史実は変わらないからな――とかちょっと考えてしまって、歴史モノを読むのって考えている以上に覚悟がいるんですよね。
歴史上の登場人物ってどんな人物であれ、必ず死んでしまっているので、最後のオチは「死」なんですよね。
それが幸せな形なのか、不幸せな形なのかはあるとは思うけど。
人間の最後は「死」でしかないから。
そうなると、「死ネタ」であることが確定してしまっている物語をよむことになるから、いやがおうでも悲しい――。
そんな感じで、結局最後は信行は信長を裏切ってしまうのだけれど。
かさねはまだ、諦めてなくて。
何かを思いついて、信長に「クビにしてくれ」と頼む。
何を思いついて、どういうオチになるのかは、史実さえもちゃんとよくわかってないので、私はわからないのですが。
逆に今は知りたくないし、知らない方が幸せだなー……と思うのです。
叶わないような気がしながらも、願わずにはいられない。
「みんな幸せになれますように」